「欧米では子ども向けのコミックの出版が盛り上がり、司書や教師も含めて大人たちはどんどんコミックに対してウェルカムになっている。コミックの読書のほうが、字が中心の本よりも読者に提示しやすいメリットがいくつかあるからだ。 一方、日本は学校や図書館の大人たちは今も慎重派が多いだけでなく、書店減少などもあって小学生はマンガから遠ざかっている。 このギャップを埋めていくためのひとつの答えが、『大人が安心して与えられる』+『子どもが楽しんで読める』=『児童書の丁寧なコミカライズ』だろう」とは、出版ジャーナリスト・飯田一史さん。 出版産業や子どもの本、漫画などについて多くの取材や調査を重ねてきた飯田さんに、今回は子どもの「漫画×読書」を解説してもらいました。 (全1回)