F1レッドブルの角田裕毅(25)を巡る〝不可解ミス〟が物議を醸している。
21日(日本時間22日)に行われたラスベガス・グランプリ(GP)予選で角田は19番手と低迷してQ1(予選1回目)敗退に終わったが、その原因がチーム側の凡ミスだったことをローラン・メキース代表が明言。公式インタビューで「これは私たちのミスだ。彼のタイヤ空気圧に関して大きなミスを犯してしまった。私たちの責任だ」と謝罪を表明した。
角田を巡っては、最高峰の舞台で戦うF1チームでは通常考えられないミスが続いている。前戦のブラジルGPでは、ピットクルーがペナルティータイムの消化中になぜか作業を始めてしまってマシンに触れたため、角田にさらなるペナルティーが科されてレースが台無しに。角田は完走中最下位となる17位という屈辱を味わった。
そして今回のボーンヘッド。強豪であるはずのレッドブルで〝不可解ミス〟が角田にばかり続いていることで、海外メディアも追及を始めた。
英メディア「モーターサイクルスポーツ」は「レッドブルの衝撃的な失策が、ラスベガスでの角田裕毅のQ1での悲惨な惨敗につながった」とチームに矛先を向ける。
「レッドブルの壊滅的なミスを浮き彫りにしており、角田選手の不運な運命の全責任を負うことになる」とした上で「この重大な見落としは、ファンや専門家の間で、これほどハイリスクな状況で、なぜこのようなミスが起こり得るのかという疑問を投げかけている」とレッドブルという名門で、角田に絡むミスが続発している状況を疑問視した。
さらに「問題の核心は、レッドブルが角田のタイヤ空気圧を適切に調整しなかったことにある。肌寒い夜間セッション中、ラスベガスのストリートサーキットはグリップが低いという危険なコンディションだったため、この判断は極めて重要だった」とタイヤの空気圧という極めて重要な要素で凡ミスをしたレッドブル陣営を批判した。
そしてボーンヘッドが続いたことで、来季の契約が未定の角田の将来に大きく影を落とすことになるとも指摘。「レース界が注視する中、レッドブルの決断と角田のキャリアへの影響について、疑問の声が上がっている。これは才能あるドライバーにとって転機となるのか、チームの失策が彼のポテンシャルを覆い隠してしまうのか」
レッドブルの不可解ミス連発で、角田のF1残留は夢散してしまうのだろうか。













