F1レッドブルの角田裕毅(25)が来季シート争いで劣勢に立たされている。レッドブルと姉妹チームのレーシングブルズは来季ドライバーが決まっておらず、角田とリアム・ローソン(ニュージーランド)が事実上〝一騎打ち〟の構図になっていると、各メディアで報じられている。
専門メディア「F1 OVERSTEER」は、今シーズンも残り3戦となった現状で2チームの来季ドライバー争いに改めて言及し「角田がローソンと直接対決」とした上で「角田はローソンを破ってレッドブルの最終シートを獲得する最後のチャンスは遅すぎるかもしれない。自身のF1キャリアが危うい状況にあることを自覚している」と指摘した。
今季ここまで角田はポイントも最高順位もローソンを超えられていない。ドライバー決定が延期されたとはいえ、周囲の評価も角田が圧倒的不利な状況にある。実際、これまでに多くのOBレーサーやF1評論家たちが2人を比較している。
かつてレッドブルのドライバーを務めたロバート・ドーンボス氏(オランダ)は「来年ユウキがシートを得ることはないと断言できる」とした上で「レーシングブルズが彼を呼び戻すなんてあり得ない」という。元F1レーサーのカルン・チャンドック氏(インド)も「ユウキは自信も落ちているし、ホンダとの関係も終了する。リアムを残すだろう。シートを維持するために十分な努力をしている」とローソンを支持した。
F1リポーターなどを務めているテッド・クラビッツ氏は「おそらく角田ではない。ローソンになるだろう」と残留を予想。F1界の重鎮で解説者のマーティン・ブランドル氏(66)は角田の解雇を主張し「正直言ってユウキにはチャンスがあった。ホンダもレッドブルとの関係から離れつつあるのは明らかだ。将来を見据えなければなりません」と語った。
両チームは今季最終戦となるアブダビ・グランプリ(GP=決勝12月7日)後に来季ドライバーについて発表する方針だが、OBや評論家の見解は圧倒的に不利なのは間違いないようだ。












