2025-06-28

anond:20250628100917

10年前ったら、ソルニット説教したがる男たちの原著が出て少ししたころか。この辺りから第四波フェミニズムが現れてきたと言われることがあって、その話だろうか。

第一波はざっくりというと市民権における性差別の解消を目指す運動だった。女性政治参加問題だ。第二派は参政権かに限らず、女性生活はその個人的次元に及ぶまで家父長制によって形作られていると考え、家父長制から解放を求めた。これがおそらく今知られている「フェミニズム」のイメージに近いが、時代的には1960年代から1970年代くらいに盛り上がったもの20世紀後半の第三波になると、女性の間での不均衡が意識されるようになり、第二派の女性イメージ白人中産階級のそれに偏っていたことへの批判とともに、交差性への言及がなされるようになり、ブラックフェミニスト活動が注目されるようになる。トランスジェンダー問題が起きるのもこの辺りで、第二派のフェミニストには白人主義ホモフォビアトランスフォビアなどが見られるという批判が今でも強くある。

で、第四波は第三波の交差性重視の流れは引き継ぎつつ、もっと個々人のことに目を向け、個人個人SNSなどを通じて情報発信して連帯したり、ともにアクションをしたり、自分経験を共有したりしながら互いをエンカレッジするというのが重要運動だと見なされるようになった。

というのが素人自分理解日本では交差性への意識があまり醸成されず、女性の間で生じる権力構造無自覚なままでなし崩し的に第四波的なメソッドだけは輸入されたという印象があるが。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん