夕方行ったカフェに親子がいて、父親が高校生か大学生くらいの娘に言っていたんだよ。
「名前を聞きたい時にWhat’s your name?は失礼だから使わないんだよ。May I have your name?じゃないとだめだよ」と。
「学校で教わる英会話は失礼な場合があるから気をつけなきゃね」とも。
いや、これ間違ってはいないんだよ。
だけどさ、例えば娘さんが英語圏に留学したとして、最初にMay I have your name,please?とか聞いてみなよ。
友達できないよ。
そういう時はwhat is your name?でいいのか?
というとそんなこともない。
お前はボーディングスクールかパブリックスクールの嫌な上級生かってなる。
I’m Masuda.you?
とかになるかね。
And you?のAndもクラスメートへの初対面の挨拶くらいじゃあまり使わないかな。
日本語で考えればわかるよね。
「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「名前聞いてもいい?」
「名前は?」
「何さん?」
日本語と同様、英語だってどんな場面でも100%使える自然なフレーズなんてないんだよ。
そして、ネイティブからしたらこっちが一言発したら外国人なんてすぐわかるから、そんなに神経質になる必要もないんだよ。
例えば、ファミレスで日本人の店員に「この料理辛いですか?」と聞いて、店員から「これ?辛いよ。こっちはそんなに辛くない」って言われたらちょっと違和感あるでしょ?
でも、スリランカ料理屋でスリランカ人の店員から「コレカライヨ。コッチソンナカラクナイヨ」って言われても違和感ないでしょ。
だから、まずはTPOに合ってか、とかマナーとか気にせず、まずは中学校の英語教科書に乗ってる頻出フレーズでいいからそれを会話でスッと出せるくらい頭に叩き込めばいいんだよ。
タイトルに戻るけど、上記のことをどれだけ口酸っぱくして伝えてもわかってくれないのが高学歴ビジネスパーソン。
ノンネイティブで東大とか早慶出身の財閥系商社やメガバンクに勤務してる人たち。
この人たちプライドなのか神経質なのか知らないけど、異様に「Can I ask your name?はカジュアルなんですよね?」みたいな質問山ほどしてくるんだよ。
文法、ライティング、リーディングの点数は高いのに、簡単な会話や英作文にものすごい時間かける。
それで「今はどこで躓きましたか?」って聞くと「My name is は使わないって聞きましたし、でもI’m はなんかカジュアルな気がして…」とか言うんだよ。
いや、My name is Masudaでいいからパッと答えろよって話。
あんたは確かに東大や早慶を卒業した商社マンかバンカーなのかも知れないけど、英会話については半人前なんだから半人前らしく半人前の英語で堂々と話してくれよ。
あんたはもしこれからサーフィンを始めるとして、突然チューブライディングしようとするか?砂浜で立ち方の練習したり、パドリングやったり、スプーンで立つ練習したりするだろ?
それなのになんで英会話になると途端にウィリアム・ハンソンみたいなステージに立とうとするんだよ。
だからノンネイティブの高学歴ビジネスパーソンに英語を教えるのはしんどい。
「金髪で青目の外人女と仲良くなりてえんすよ!」って言って3ヶ月前からレッスン参加し始めた運送業の若いお兄ちゃんの方が余程楽しそうにやってるし今じゃ話せるようになってるよ。
私はそんな不純な同期で英語勉強始めた底辺肉体労働者じゃないので、時間かけてでもチューブライディングします。 背負ってるものが違うのでね。
じゃあ学会の発表で登壇するときのイントロではどう言うのがその場の雰囲気として適切か?ってなるわけ。 ジョブインタビューだったら?こっちが発注元で部品納入業者の候補と初め...