デザインの現場では、見た目の良し悪しよりも、法律や権利関係、表示のルール、文化的な配慮といった守らなければならない領域で問題が起きることが多くあります。ところが、この領域は学校でも現場でも体系的に学ぶ機会が少なく、経験で覚えていくしかないのが実情です。 しかも、クライアントが必ずしも正しい判断をしてくれるとは限りません。法令や業界基準、表記のルールを理解していないケースも珍しくなく、最終チェックに頼り切るのは危険です。デザイナー自身が基礎的なルールを知っていることが、制作物の安全性と信用を守るために欠かせません。 今後、数回に分けてデザイナーが知っておくべき法律や権利の基礎を整理していきます。 今回はその中でも最もトラブルが多く、日々の業務に直結する著作権を扱います。 著作権は他者の創作物を守るための基本的なルールであり、画像・文章・音声・フォント・AI生成物など、日常の制作物すべてに関わ