フィギュアスケート女子で2015年世界選手権覇者のエリザベータ・トゥクタミシェワ(28=ロシア)が24日に現役引退を公表したが、その裏で〝ストーカー被害〟に悩まされていた。
ロシア勢は10代の若い選手の台頭が目立つ中、24歳で出場した21年世界選手権で銀メダルを獲得するなど、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)や表現力を駆使して長きにわたって第一線で活躍した。
惜しまれながらもリンクに別れを告げたトゥクタミシェワだが、同国メディア「チャンピオン」は「正体不明の男にストーカー行為を受けていた」と報道。トゥクタミシェワはYouTube上で「もう6か月以上、30歳くらいの若い男が私をストーカーし、普通の生活を送らせてくれない」と明かした。
トゥクタミシェワによると、ストーカー行為が始まったのは1月。アイスショー終わりのトゥクタミシェワに、男性は「一緒にコーヒーを飲もう」と声をかけるも、トゥクタミシェワは「ダメです。どいてください。それで終わりです。邪魔しないでください。サインは差し上げますが、それ以上は無理です」と拒否。しかし、男性はアイスショーが終わるまで連日声をかけ続けた。
ただ、この男性はトゥクタミシェワの自宅や勤務先の住所も把握した上で、電話をかけてくることも。さらに毎週花を贈ってくるが、警察は「花だから事件として扱わない」との姿勢を示しているという。
第二の人生を歩む道を選んだトゥクタミシェワは、思わぬトラブルに巻き込まれているようだ。












