2025-08-25

パスポート持ってない自分なりの文化の気付き

私はパスポートを取得したことがない

高校修学旅行私たちの代から北海道だったし

(上の世代シンガポールとかだった)

留学したこともない、英検2級はパァドゥン?!を連呼しかろうじて20年前に合格しただけ、TOEIC受けたことない、現役時代英語センター試験リスニングが壊滅的

街中で困ってる外国人がいたら助けるけどノンバーバルコミュニケーションに全振りでステーション?!トウギャザーしようぜ!とか叫んでる

周囲は海外楽しいよ〜と言うけど、そもそも旅行がそんなに、多分楽しいんだろうけど、なんか自分の中で優先順位が高くなくて一人旅したことない


よく行く喫茶店に見知らぬフランス人が来た



彼はフランス語英語日本語を流暢に話し周囲と楽しそうに会話していた、東京に住んで東京でなんか研究職として働いてるらしい

カウンター常連と何人かでいろんなことを話し、帰り際に彼の名前を聞いていなかったなと思い立って名前は?と聞くと、ニコリと笑ってルキャン!と言った

珍しい名前だなぁと思って帰路に着いた

後日、喫茶店マスターにこの前のフランス人のルキャン?だけどさ〜と話を振ったらマスターが、え?ルーカスのこと?と聞き返してきた



瞬間的にラテン語派生アルファベット表記言語で読みが違うのだと思い立った、あの時の彼はフランス語読みのリュカと名乗ったのだ、英語読みはルーカス



私は国外に出たことないから、そういう言語普遍性というか繋がりが怖くなる、島国日本語ネイティブでズブズブに古典とか和歌とか好きだし余計に日本語に執着してる、違う言語を使う人の集団に入ることへの抵抗や分かり合えなさが怖い、バベルの塔もそら壊されて二度と再建しないわな

リュカルーブル美術館の広さと混み具合、オルセー美術館のちょうど良さ、オランジュリー美術館の狭さとソファを丁寧な日本語でたくさん教えてくれた、みんな来る時は教えてくれ!とにこやかに笑う彼を見て、ぼんやり、私にそんな日は来るのか?と自問自答していた、確かに美しいものや古くから大事にされてきたものを見るのは好きだけど、日本にあるものを見ていくだけでもきっと人生は足りない、そんな私がフランスへ行ってモナリザを見てニケを見て何を得るのだろうか

喫茶店マスターは真面目だねぇと笑った、ルーカスはそこまで考えてないよと言うけど、果たして


そういえば昔バイト先の中国人女の子日本語が堪能で月です!と名乗っていた、ユエちゃんだねぇと私が言ったら嬉しそうに中国語分かるんですか?と懐いてくれた、全然分からんけどカードキャプターさくらにそういう名前キャラ出てたと答えたはず、でも故郷から遠く離れた異国で自分の生まれ育った土地言葉を聞くのはやはり感慨深いのだろう


まぁ取っておいて損はないかと思って調べたら、パスポート取得そのものお金がかかるのと申請は平日の9時から17時とかで笑ってしまった、リュカに連絡するのはまだ先になりそうな予感がする

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