2025-08-28

国宝オスカー日本代表解説&今後の注目映画

えーみなさん、去年のオスカー日本代表作品見ましたか

そうですね。黒沢清の「Cloud」です。全国民が見ました。

オスカー日本代表ってのは、毎年この時期くらいに数作品日本協会に応募してきて数名(今年は5名)の審査で決めます

この日本代表というのに選ばれたら、「アカデミー国際長編映画賞」に参加する権利を得ます

この賞は従来「外国語映画賞」と言われていました。

主に英語以外が使われる作品が選ばれます

ちょっとややこしいのですが、これは「作品賞」ではありません。「外国作品に賞を渡す」ということです。

流れは以下。

「国代表」→選考ノミネート発表→授賞式で最優秀賞決定

いま国代表が決まった段階です。

いままで日本作品は15本この部門ノミネートされてきました。

ただここ22年間を見てみるとノミネートは「たそがれ清兵衛」「おくりびと」「万引き家族」「ドライブ・マイ・カー」「PERFECT DAYS」の5作品となり、受賞したのは「おくりびと」と「ドライブ・マイ・カー」になります

5作品共通点としては各世界的な映画祭コンペティションに選ばれ受賞、または高い評価を受けていることです。

おくりびと」「ドライブ・マイ・カー」の受賞歴を見ると世界各国で大きな反響と成績を出したことがわかります

ドライブ・マイ・カー」は国際長編を飛び抜けて作品賞等複数ノミネートされましたから、ちょっと異例の異例でした。素晴らしいからとうっかり家族で見ると冒頭から長いセックスシーンが待っています

ちなみに「国宝」は今の所コンペティション部門に出ているわけではなさそうですので、各映画祭で観客賞などを受賞する必要がありそうです。頑張ってほしいですね。

このようにノミネートは軽く事件部門賞なのですが、

2023年の「ゴジラ-1.0」これは日本代表ではありませんが、主要の英語作品などと並び視覚効果賞を受賞しています

各種映画祭で評判が評判を呼び受賞ラッシュ海外作品ヒットを果たし、GODZILLAも手伝って、技術賞をとったのだから驚きですね。ノミネートの際の会場の歓声は海外での熱狂を感じました。

ここでいま個人的に注目している、まだ公開していない作品をご紹介させてください。

レンタルファミリー

主演はブレンダン・フレイザーです。「ザ・ホエール」で2022年度のオスカー最優秀賞主演男優賞を獲得しています

なぜこの映画に注目しているのかというと、制作が「日本アメリカの共同制作」となっているからです。

例えば前述の「PERFECT DAYS」は「日本ドイツの共同制作」となっていますので、日本アカデミー賞(オスカー公認です)も受賞した【邦画】ということになりますし、配給はディズニージャパンなので【ジャパン】の作品で行ける気がします。邦画ということにしましょう。

監督は今をときめくHIKARI監督。国際評価の高い日本人です。

撮影日本で行われ、キャストには平岳大, 山本真理, 柄本明。あと未発表ですが森田望智などが参加しています

制作会社がオスカー常連で、今年はこの映画推している様子。試写も好評。

このことから、各オスカーマニアたちの予想で、本作を選ぶ人が多数出ています。そして助演男優賞柄本明名前がいくつも。柄本明ですよ!

まだ正式公開前なので、もしかしたらプレミア発表後の来月には「この映画じゃ無理だろ〜」ってなってるかもしれませんが……

こういうウォッチング楽しいものなので興味ついでに追ってみるのもいいものですよ。

まあ受賞してもしなくても、好きな映画嫌いな映画もあるので、それが全てではないということだけ頭に置いといてくださいね

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