サディズムとはこういうことである。
イサークバーベリはある作品の中で、ロシア内戦のときの同僚の士官が、かつての上官を足で踏んづけて殺したあと、次のように言う。
「俺に言わせてみれば、銃で撃ったんじゃ、たんにあいつをあの世に送るだけだ(中略)銃で撃ってしまうと、魂ってものがわからない。それが人間の中のどこにあるのか、どんなものなのか、わからない。俺は面倒くさがらずに、一時間以上、何度も何度もあいつを踏んづけてやった。俺は、命ってものが本当はなんなのか、命は人間の体の中でどんなふうになっているのか、知りたいんだ。」
生命の秘密を知りたいという欲望に動機づけられているのである。
子供も、よくこうした方法で何かを知ろうとする。
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