SNSで、ある芸能人のファン活動に文句を言い続けている友人がいる。
誰がどんなグッズを買おうが、どんなライブレポを上げようが、彼女のタイムラインではいつも不満の嵐。
「〇〇のファンってマナー悪いよね」とか、「あんなの応援するなんて理解できない」とか。
最初は、まぁ愚痴くらい誰でも言うよね、と思ってたけど、ここ最近はそれが“日課”みたいになっていて、正直ちょっと引いてしまった。
でも、こういうのって単純に“性格が悪い”とかじゃないんだと思う。
たぶん、彼女の中では「自分こそが本当のファン」っていうプライドがあるんだよね。
推しを誰よりも長く見てきた、支えてきた、分かってる――そういう気持ちが、いつの間にか「他のファンへの敵意」に変わっちゃったのかもしれない。
でも、その姿を見てるうちに、私もなんか疲れてきた。
“他人の幸せを見て怒るエネルギー”って、本当にすごいなと思う。
一度、やんわり「もうちょっと気にせず楽しめばいいんじゃない?」って言ったら、
その瞬間、なんか、話ができる領域じゃないなと思ってしまった。
きっと彼女の中では、正義と愛情が完全に結びついているんだと思う。
でも、愛が過ぎると正義は牙をむく。
……と、こんな風に分析っぽく書いてるけど、私も昔は似たようなことをしてた。
「〇〇のことをわかってないファンが多すぎる」とか言って、勝手に憤ってた。
でも結局、あれは“自分が置いていかれるのが怖い”だけだった。
「私の場所がなくなっていく」ように感じてたんだと思う。
彼女の怒りを見てると、あの頃の自分を見てるみたいで、余計につらい。
……そう言えるようになるまでは、やっぱり少し時間がかかるんだよね。
リアコとかガチ勢が多い界隈ほど他のオタクとは違うってマウント取りたがるやつが多い んできゃーきゃー言うのもやめて俯瞰しようとする 痩せ我慢だよね