時短レシピや手抜き調理の文脈で紹介されることも多いワンパンパスタ(以下OPP)だけど、自分は何度かOPPを作ってみて、別茹でに比べてあまり優位性を感じなかった。
OPPは、茹で上がりと残り水分量の調整とソースの調味をすべて同時に完了させる必要がある。これが思った以上に微妙な作業で、後半は状態観察と判断でほぼ鍋につきっきりになる。わずかな火加減の差でいちいち異なる対応を求められ、機械的な再現性が期待できない。つまりめんどくさいし、難しい。
その点、別鍋方式は水分の蒸発スピードを気にかける必要もなく、麺は茹でっぱなし・ソースは作りっぱなしで最後に合わせるだけなので、脳を使わずに安定した品質のアウトプットが期待できる。一度作れば以後は単純作業なのである。
また、OPPは最小限の水しか使わないため、使うフライパンの大きさによってはパスタを半分に折る必要がある。売られているままの長さで食べられる別茹でに比べて食べごたえが物足りないのも気に入らない。
もちろんOPPにもメリットはあり、そのひとつとしてよく喧伝されているのは「茹で鍋がいらず洗い物が減る」という点。たしかにパスタを茹でるのに十分な大きさの鍋は洗うのがたいへんだ。だが自分には上で書いたデメリットを打ち消せるほどのメリットには感じない。
もうひとつ、「パスタに含まれるデンプン質がすべて鍋に残るので美味い」という点。たしかにOPPで作ったパスタはかなりモチモチする。これはこれで美味いが「本来こうあるべき」というものでもないと思う。パスタが毎回モチモチベトベトのデンプン麺である必要はない。何ならふだん我々は大鍋で茹でた乾麺パスタだってうまいうまいと言って食べているのだ。多くのイタメシ屋もそうやって茹でている。モチモチ食感を楽しみたいのなら生パスタやカラヒグ麺を買ってくればいいのである。
なぜこのような呪詛を書き綴っているかというと、妻が頑としてOPPしか認めないからだ。作るのも後片付けするのも俺なんだから俺の好きに作らせろ。
分かる。ワンパンパスタって意外と難しいよね
お前の顔面にワンパンいれるのはメリットだらけなのにな
洗い物が減る……? パスタ茹でた鍋って水圧で洗い流すだけじゃダメなんか?
食べるだけのやつが料理に文句言うとかゴミクズだってこの前ネットで見た 離婚しなさい
かわいそうに
ウチはスパゲティをタッパーに 入れてレンジで茹でているよ。見た目が 貧乏くさいけど、タッパ ーの茹で汁を捨てるだけで、盛り付け皿にもなるから 無駄がなくてオススメだよ。
全くその通りなんだけど、仕事がデキないタイプはこの話が一つも理解できない。 「鍋の数減らす」が絶対になって、頭のリソース節約するって発想がない。 そもそもてんてこ舞いの...
洗い物が減るだけで美味いなんて一言も言ってないんだよな アサシンパスタもなんとなくうまそうだけどやってみるとうーんって感じ