はてなキーワード: イケメン通りとは
ガラスの塔みたいなビルで、会議室の窓からは新宿中央公園の緑がまるで箱庭みたいに見える。
夕方まで打ち合わせが続き、外に出るともう辺りはほんのり暗かった。
頭の芯がまだ会議モードでうるさく、電車に乗ると余韻が体に貼り付いたまま家まで持ち帰ることになる。
だから歩くことにした。目的地は新大久保駅。距離にして二キロちょっと。
東京にせっかく来たのだからちょっとした観光も兼ねようと思ったわけだ。
都庁前駅から地上に上がり、新宿駅西口ロータリーを回り込む。ヨドバシカメラ本店前を抜け、新宿大ガード西の下で中央線の鉄骨をくぐる。
ガードを出たところで空気が一段変わる。歌舞伎町方面へ流れる人の川。きらきらした看板が目を刺す。靖国通りを渡ってアルタ前に立つと、もう聞こえる。「お兄さん、今お時間あります?」
歌舞伎町一番街の赤いアーチをくぐるや否や、まず一人目。
「軽く一杯どうです?チャージ無料で!」と黒いスーツの青年。無論断る。
角を曲がると三人目。「マッサージ安いよ、すぐそこ」
セントラルロードの真ん中で、TOHOシネマズ新宿のゴジラがこちらを見下ろす。視線の先、通りの両側で店先の呼び込みが手を振っている。
区役所通りに折れると、ここは呼び込みの密度がいきなり上がる。
「一杯だけでも」
「セットいま割引」
風林会館の角で六人目。西武新宿駅のほうへ斜めに抜ける途中で七、八、九……。
PePeの明るいショーウィンドウの前でも、笑顔でメニューを差し出される。「お腹空いてません?」と言われると、たしかに空いている。けれど、吸い寄せられたら最後、カウンターの中からは自分が見えなくなりそうで、足を前に送る。
職安通りへ出ると車の音が増えて、人の呼吸が早くなる。大久保公園の前ではイベント帰りの人だかり。
ここでも二人。「ライブの後はうちでどう?」
ドン・キホーテ新宿店の黄色い看板の前でさらに四人。ドンキの入り口で呼び込みに捕まっている外国人客の笑い声が、夜の温度を半度だけ上げる。財布のひもは、東京に来ると柔らかくなるのかもしれない。
花道通りから再び職安通りに戻り、大久保二丁目交差点を渡る。ここまでで二十七。
数えるのはやめようかと思ったが、むしろゲームのスコアみたいに面白くなってきてしまった。
ひとりが「どこ向かってるんです?」と聞く。「新大久保です」と答えると、「じゃあ途中で一杯」と返される。路上の会話は、いつもこちらの名乗りより相手の用件が先に完成している。
新大久保駅前ロータリーまでは一直線だが、あえて一本裏の路地に入る。
通称イケメン通り。K-POPが交じるスピーカーの前でも声がかかる。「映えるカクテルありますよ」。ここでは“映え”が通貨だ。十代の子たちがスマホを掲げるたび、通りの空気が少しだけ明るくなる。呼び込みは、その光の周りをくるくる回る蛾のようだ。
駅までの最後の角で、ラストスパートのように三人から同時に声が飛んだ。
「何系がお好きです?」
「辛いのいけます?」
皆中稲荷神社のほうから吹いてくる風が、汗と香辛料の膜を剥がしていく。
ここまでで、指折り数えた呼び込みは五十人ちょうど。
いわゆるColabo問題は、時事ニュースの一つとして追いかけている程度だが、話題になっていた「新バスカフェ」の場所を見て心配になる点があったので、それだけは見てしまった者の責任として書かざるを得ないと思い、これを書いている。
最初から新バスカフェの近くまで来ている人であれば、安心できる場所を求めてバスカフェに行くのもありだとは思う。ただもし、遠くからわざわざ「新バスカフェ」に足を運ぼうとしているのであれば注意してもらいたい新バスカフェの地理上の懸念点を参考情報として挙げておく。
①新バスカフェの場所は、最近のニュースで「立ちんぼプレミアム地帯」と言われている西大久保公園の真裏となっている
https://news.livedoor.com/article/detail/23946279/
「大久保公園は、外周が300mもある大きな公園。一方、西大久保公園はずっと小さいから、立てる人数も少ない。しかも、お客さんが取れるかわいいコしか、こちらには来ません。相場も高いまま維持できています。西大久保公園は、いわば“プレミアム地帯”みたいなものです」(前出・アヤカさん)
新バスカフェは裏側とはいえ、このエリアに隣接している。新宿区役所前とは大きく性格が異なる土地だ。
②バスカフェのある「イケメン通り」は、韓国からイケメンを呼び集めて女性への呼び込みをさせたことが由来
裏側が立ちんぼのプレミアム地帯であるだけではなく、バスカフェが面している「イケメン通り」もいわくつきの通りだ。
仁藤さんがリンクを張っていた地図にもある「イケメン通り」は、客引きのため、韓国からイケメン店員を呼び集めた女性向けのショップがあり、自ら「イケメン通り」と名乗って女性たちを集めている場所だ。ここに来ることで、女性がお店でお金を使うことで男性の興味を引くことを覚える入り口にもなりかねない。(実際に行ったがイケメンはいなかったという情報もあるので、これは杞憂かもしれない)
https://shin-okubo-plus.com/ikemen-street
上記のリンク先は肯定的に紹介した記事だが、検索してもらうと若い女性が訪れるには不安になるような要素があることがわかると思う。
①、②の問題があまりに大きいため、こちらはかすんでしまうが、新宿区役所が歌舞伎町の中をほとんど通らずにアクセス可能だったのに対し、新バスカフェの場所は新宿側からくると歌舞伎町のど真ん中を通ってくることになる。初めて歌舞伎町に来た若年女性がスマホを見ながらバスカフェを探しているとすると、そういった女性をターゲットにしている人々の格好の餌食になりかねない。
新大久保からくればよいのだが、ターゲットが「トー横」にいるような人となっているし、新大久保は新宿と比べると知名度も低いので新宿から来てしまう人も多いのではないかと思ってしまう。
もし、新バスカフェを人に勧めるのであれば、上記の点に注意して十分に情報を集めてから一緒に現地までついていってあげるなど、若年女性が被害にあうことがないようにケアしてあげてほしい。
三連休、新大久保駅周辺に用事があり、ドンキホーテ新宿店を1時間ほどぶらついていた。
東京ではコロナの感染人数が500人を超え、我慢の三連休だとか言われていたが、この日の大久保通りは若者でごった返していた。最近の10代20代の女性の中では、原宿よりも新大久保の人気が高いらしい。
だが、街全体の感染対策という点ではお粗末としか言えなかった。
マスクなしで大事を張り上げて、店の呼び込みをする店員を見かけたし、テイクアウトの食べ物を店の前の狭い歩道で、ぺちゃくちゃ喋りながら食べる若者が多数いた。
イケメン通りの飲食店やコスメショップでは、2件に1件の割合で、顎マスクでの接客をしていたし、狭いケーキ屋のカウンターに立つ店員3名が、誰もマスクをつけていないと言った状況だった。
料理を運ぶ店員も、店内で喋る客も誰もマスクをつけていないといった店舗すらある始末。
gotoで感染拡大したと言われているけれども、そもそもこんな店舗だらけの場所に若者がごった返し、買い物して飲食しているのだから、感染拡大はgoto以前の問題な気がする。