普通におもんなかった。
ホラーに関してはYoutubeにはびこる映画ギーク達とは趣味が合わんなぁと思うことが多い。
なんか絶賛されてた「あのコはだぁれ?」もクッソおもんなかったし。
おそらく「おもんない」のほうが「おもろい」よりも共通項が多いんだろうな。
「ブス」は大概一致するけど「かわいい」はあんま一致しない、みたいな。
たぶん映画ギークは映画通であらせられるからおフランス映画みたいな
「何が言いたいんかわからん割り切れない作品」がお好きであらせられるんだろうなとは思う。
あ、「あのコはだぁれ?」はそんな感じの映画じゃなくて純粋におもんないエンタメ映画でした。
ミッシング・チャイルド・ビデオテープも別にやってること自体はだいたいわかるんだけどさ。
例の山は縁切り山で、いらんなぁと思ったものをナニカに「持って行って」もらうことができる。
民宿のババアの生理だったり、うるせー弟だったり、うぜー母親だったり
協力してくれない夫だったり、真実を突き付けてくる友人だったり。
それを最後に映像の中に閉じ込められてしまった友人で表現してることもわかる。
それがわかった上でも、だったら記者にかかってきた主人公の父親からの電話は何だったの?とか
大学生グループ失踪事件はなんだったの?とか、記者についてる霊はなんだったの?とか
なんか「意味ありげ」に散らばされた要素がむしろ鼻につくというか、
皆さんお好きに考察してくださいね、そういうのお好きなんでしょう^^ みたいなのがムカつくんだよな。
エヴァアアアアアアアアアアンゲリオンくらいから始まった?ジャパニーズ考察ブームってすげー嫌いでさ。
いや、昔から考察好き、深く考えてる俺かっけーオタクっていうのは一定数いて
でもそれって「製作段階で積み上げられたけど尺や物語の都合で切り捨てられた膨大な設定」が
完成した作品から染み出してくる汁にたかってくる昆虫みたいなもんだったわけじゃん。
それ単体でちゃんと完結している作品からじわっと香ってくる匂いに品があったわけだけど
最近のってもう10ページおきに袋とじがある雑誌みたいで集中できねーんだよ。
言いすぎないのがオシャレなんですよねって思想自体はわかるんだけど、
私、言いすぎないのがオシャレなんですよねって思想なんよねっていうのはむしろオシャレじゃないだろ。
普通はそういうの野暮って言うだろ。
「私は言いすぎてませんよおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
頭おかしい奴だろこんなもん。