2025-09-06

anond:20250905115306

「鑑賞用・保存用・布教用」――これをして「転売用だろ?」と解釈するのは、オタクの執着を理解していない。

オタクにとっては三位一体信仰儀式みたいなもので、外箱を綺麗に残すのも「高く売るため」ではなく「外装ごと愛でたいから」「時間を超えて情を注ぎたいから」「存在を生きる糧にするため」。

価値高騰を見込んだ金融商品ではありえなく、むしろ仏壇とか家族写真とかのような存在に近い。

 

「とりあえず買っとけ」も、根底にある発想は、後からじゃ絶対に手に入らない、リカバー不可能な後悔を抱えることへの恐怖感。オタクは“未来利益”のために買うんじゃなく“未来自分が泣かないため”の保険として買うのだ。

 

基本、オタクは「自分の拘りを満たすために金を使う」人種で、「やがては金に変えるための金融商品感覚での購入は、むしろオタク偏執とはかけ離れた発想と思う。

ビンテージパンツが100万ぐらいで売れることが判明して「売ればいくらでも別のパンツ変えるやん、な、売ろ?」と迫られても「いやだ履く」となるのが本物です。

 

もちろん趣味経済的実益を両立させる人もいる。しかしそれは「偏執としてのオタ活動」と「ビジネスとしての転売」を使い分けているだけで、「オタク転売気質」は決して是ではない。

目利きはあくまで目利きであって、生産者や卸・バイヤーがそれだけでオタクと呼ばれることはないのと同じこと。

真にその領域でのオタクなら、自分のもの、それも最も価値ある一品を必ずしっかりキープしています。してないとすればそいつオタクではありません。

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