サムスン版「Snapdragon 8s Elite Gen 5」製品化へ、低コストな2nm半導体の生産能力を倍増しTSMCを追撃


Snapdragon 8 Elite Gen 5を皮切りに登場したクアルコム最新のハイエンドプロセッサは、まもなく投入される「Snapdragon 8 Gen 5」を合わせた3モデル展開となるようです。詳細は以下から。

◆サムスンついにSnapdragon 8シリーズ生産に復帰へ
韓国メディア「連合ニュース」の報道によると、Samsungが自社最新の2nmプロセス(SF2)で2026年初頭にもSnapdragonシリーズのテープアウト(大量生産に移行する準備の最終段階)を進めるそうです。

これは調査会社が明かしたもので、製品名は「Snapdragon 8s Elite Gen 5(SM8850s)」になるとのこと。

量産にあたっては歩留まりの問題をクリアする必要があるものの、製品化にこぎ着ければSnapdragon 8 Gen 1以来となる、サムスン製造のハイエンドSnapdragonとなります。

◆2nmプロセス生産能力を一気に引き上げ、TSMCを追撃へ
また、Samsungは2026年末までに2nmプロセスの生産能力を2倍に引き上げる方針。まとまった数を生産できるようになることで顧客を獲得し、スケールメリットを生かすことで製造コスト引き下げを図るものとみられます。

一方で先行するTSMCはアメリカに建設したアリゾナ工場の高コスト構造に悩まされており、最先端半導体の製造コストを引き下げるのは困難になる見通し。

同じ2nm製造の「Exynos 2600」がSnapdragon 8 Elite Gen 5より20~30ドルほど安価に納入できるとされるなど、コスト競争力に強みがあることを踏まえると、Samsungが劣勢のファウンドリ事業を巻き返すきっかけになる可能性もあります。

なお、Snapdragon 8s Elite Gen 5は折りたたみスマホ「Galaxy Z Flip8」などに搭載される予定。

同じく採用が見込まれるExynos 2600ともども、ハイエンドモデルの製造コスト引き下げに一役買ってくれそうです。

 

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