壊れたiPad、「新品交換」ではなく「修理」対応になるかも。見積もり精度向上に期待
約30店舗でオンサイト修理実施、Self Service Repair拡大と連動した修理体制大幅見直し

Appleが2025年内にも店頭でのiPad修理サービスを開始する準備を進めていることが分かった。これまでは破損したiPadの完全交換のみを行ってきた同社だが、ついに iPhone や Mac と同様の修理サービスへ方針転換する見込みだ。iGenerationが関係者からの情報として伝えた。
MacRumorsによると、2025年末までに約30のApple Storeで iPad の店頭修理が可能になる予定で、対象店舗は主に米国内に設置される見通しだ。現在Apple Storeでは、iPad にハードウェアの問題が発生した場合、デバイス全体を交換し、故障品を修理センターに送るという方式を採用している。
透明性の高い価格設定へシフト
現行システムの大きな問題点は、正確な修理費用が最初の来店時に提示されないことだ。顧客には保証対象外の最高額で見積もりが提示され、実際の請求額は修理完了後に下方修正されるケースが多い。これにより、顧客は初回訪問時に「価格ショック」を受けることになっていた。
新システムでは9月から運用開始予定で、iPhone や Mac 修理と同様に正確な見積もりを事前提示することで、この問題を解決する狙いがある。店頭での修理により、必要な部品交換や作業内容をその場で判断でき、顧客にとってより透明性の高いサービスを提供できるようになる。
Self Service Repair拡大との連動
この動きは、Appleが今年5月に発表したiPadのSelf Service Repair対応と連動している。同社の発表によると、iPad Air(M2以降)、iPad Pro(M4)、iPad mini(A17 Pro)、iPad(A16)モデルが対象となり、ディスプレイ、バッテリー、カメラ、充電ポートなどの部品を一般ユーザーも購入できるようになった。
今回の店頭修理サービスは、この Self Service Repair プログラムの拡充と歩調を合わせた動きと見られる。Appleは2022年にSelf Service Repairプログラムを開始して以降、段階的に対象製品を拡大してきており、現在では65製品をサポートしている。
修理体制の大幅見直し
AppleInsiderの報道によると、対象となるのは旗艦店や大型店舗が中心で、バックスペースに十分な余裕がある店舗が選ばれる予定だ。小規模店舗では従来通り修理センターへの送付を継続する見込みで、すべてのApple Storeが対象になるわけではない。日本の店舗の対応状況は不明だ。
この変更により、修理時間の大幅短縮が期待される一方、より複雑な修理については引き続き専門の修理センターで対応される。欧州での修理はチェコ共和国のPegatron工場で処理されるなど、グローバルな修理ネットワークは維持される方針だ。
現在18店舗でのトライアルが確認されており、年内の本格展開に向けた準備が進められている。この取り組みにより、Appleは顧客満足度向上と修理サービスの効率化を同時に実現する狙いがあると見られる。
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故障品対応は現品修理が一番だと思います。
いままでiPadは違っていたのですね。
ちなみに、いままでは本当に新品交換なのでしょうか?
日本では、ある分野ではリンク品、リビルド品と言った名称で、外装ケースは、新しく交換しても、中身の使える部分は使い、故障箇所のみ修復して、そう言った名称で、速く対応できるようストックして対応する文化がありますが、従来のiPadもそうなのではないでしょうか?
この、いわゆるリンク版ですが、問題ないと判断した部品は、そのまま使われるので、本来自分のものでは故障がまだ来ない時期なのに、故障してしまあリスクがあります。
そのため、わたしは時間がかかっても、現品修理が好きです。
はやく日本でも実施されないかな。