全日本大学駅伝(2日、愛知・熱田神宮西門前~三重・伊勢神宮内宮宇治橋前、8区間106・8キロ)で4位だった国学院大の前田康弘監督は、選手たちに奮起を促した。

 先月の出雲駅伝を制した国学院大は、今大会の目標を連覇に設定。前田監督は「日本一をもう1回取りたい。学生も同じ思いでこのチームつくってきた。国学院の強さを発信していきたい」と語っていたが、終盤の区間で苦戦を強いられた。7区で青木瑠郁(4年)が区間9位に沈むと、最終8区では上原琉翔(4年)が一時は表彰台圏内に浮上したものの、腹痛の影響もあって最終的に4位でゴールテープを切った。

 今大会は前田監督の母校である駒大が2年ぶり17度目の優勝。エースの佐藤圭汰(4年)がケガ明けながらも、存在感を示した。前田監督は「やっぱり駒沢は佐藤圭汰くんが走ると全てが変わるチーム。今年は駒沢さんの年じゃないかな。佐藤くんが最終年だし、そういう意味では本領を発揮してきたなという感じ」と危機感を口にした。

 とはいえ、国学院大もこのままで終わるつもりはない。「気を引き締めるという意味では、全日本は収穫があった。それは学生も日常からその辺は感じてくれると思う」ときっぱり。初の箱根駅伝優勝へ、今大会の教訓を生かすことはできるか。