2014年に世界を震撼させた〝スレンダーマン刺傷事件〟で同級生を19回刺したモーガン・ゲイザーさん(23)が足首の監視装置を切断し、グループホームから逃走した。米紙ニューヨーク・ポストが23日、報じた。
12歳の時、架空のインターネット都市伝説「スレンダーマン」に気に入られようとして同級生を襲撃し、19回も刺した〝スレンダーマン刺傷事件〟の犯人の1人が行方不明となり、警察が捜索している。
ウィスコンシン州マディソンの警察によると、ゲイザーさんは足首のGPS監視装置を切り落とし、生活していたグループホームから逃走したという。マディソン警察は「23日の朝現在、彼女の所在は不明です」と述べた。
ゲイザーさんは友人のアニッサ・ワイヤーさんと共に、2014年にウィスコンシン州ウォーケシャの公園へ同級生の少女を誘い出し、19回刺した。この襲撃は、創作されたネット上の都市伝説スレンダーマンに自分たちを認めさせるための行動だった。
被害少女は襲撃を生き延び、通りかかった自転車の男性に発見され、命に別条はなかった。
ゲイザーさんは15歳の時、第一級殺人未遂の罪で有罪を認め、刑務所ではなく精神医療施設に収容される司法取引が成立した。その後、ウィネベーゴ精神医療センターで過ごしたが、今年1月、裁判官により釈放が命じられた。8月、GPS監視装置着用と裁判所の監督を条件に釈放され、マディソンのグループホームに滞在していたという。
最後に目撃されたのは22日午後8時頃で、その時は知人と一緒だったとマディソン警察は述べた。
ゲイザーさんの弁護士トニー・コットン氏はSNSに「モーガンが生活していたグループホームから立ち去ったというニュースを聞きました。当然ながら、すぐに出頭することが彼女自身のためです。このまま逃亡を続けるのはよくありません。何が起きたのか、誰かが手助けしたのか、事実関係は分かっていません。しかし、もし彼女を手助けした人物がいれば、その人物も法律に基づき最大限に処罰されるでしょう」と述べた。
さらにコットン氏は、ゲイザーさん本人に対しても「このように逃走を続けるべきではありません。そのような形で事態に対処することは、あなた自身のためになりません」と呼びかけた。












