元世界2階級制覇王者でKWORLDジム会長の亀田大毅氏(36)が自身のユーチューブチャンネルを更新し、WBC世界バンタム級王座決定戦について振り返った。

 決定戦(24日、トヨタアリーナ東京)は、同級2位の井上拓真(大橋)と1位の那須川天心(帝拳)が激突。ともにフルラウンドを戦い抜くも3―0の判定で拓真が勝利した。大毅氏は「素晴らしい試合を見たなと。両者、負けられない試合というのがにじみ出ていた試合で緊張感があった。見ていてもヒリヒリしますし、こっちも緊張した」という。

 大毅氏は「文句なしに拓真選手が勝った試合だった」とし「何で拓真選手が勝てたのか。本当に3ラウンド(R)です、天心選手が何で負けたのか。3Rなんですよ。すべては3R」と指摘。天心が1、2Rと主導権を握る中、拓真が盛り返した3Rがターニングポイントだったという。「ここまでのレベルになると展開を戻せなくなる。世界戦のキャリアの差ってところですかね」と語っていた。

 今後について、大毅氏は「ダイレクト(リマッチ)はないと思うので。(天心は)来年1、2戦やって、力を付けて来年末、1年後くらいにどこかのベルトにチャレンジし(王者になって)拓真選手と統一戦。もう1回見たいな」とし「天心選手はこれから。まだ8戦ですから」と期待していた。