2024-12-24

[] 2024-12-24-03

煙の中、足元は血に染まり

槍と刀が空を切る音。

彼らは疲れきって、もう戦えない、

目の前の敵さえ見失っている。

 

そんな時、空に響くひとつの声、

軽やかなメロディーが広がっていく。

それはどこか遠く、でも確かに

兵士たちの胸に届いていった。

 

歌の力が少しだけ、冷たい心を溶かす、

泥まみれの顔に涙を浮かべた者もいた。

勝敗なんて忘れ、ただその音に、

一瞬だけ、平和を感じた。

 

歌は戦いの終わりを告げるのではなく、

その最中に、ひとときを与えてくれた。

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