2025-01-24

変身ヒロイン衣装について

変身ヒロインものアニメにおいて、そのコスチューム子供たちの憧れを引き出す重要な要素である

特にリボンフリルキラキラした装飾は、女児向け作品において鉄板デザインだろう。

現実世界では、こうした衣装が「なりきりグッズ」として販売され、多くの子供たちがキャラクターになりきる遊びを楽しんできた。

筆者自身も、子供時代に憧れのキャラクター衣装を親に買ってもらい、その姿で遊んだ記憶がある。変身ヒロインたちは、身近にある「ヒーロー」だったのだ。

しかし、最近発表されたある女児向けアニメでは、主人公たちの衣装レオタード風のデザインとなっており、疑問を感じざるを得ない。

特に注目すべきは、アニメ本編の衣装と、関連商品である「なりきり衣装」におけるデザイン乖離である

アニメ本編のレオタードデザインに対し、実際に販売されるなりきり衣装や、声優ライブイベントで着用された衣装スカートが追加されたアレンジとなっている。

この事実は、「なぜ初めからスカート採用しなかったのか?」という疑問を呼び起こす。

アニメ的なファンタジー表現としてレオタード採用したのかもしれないが、果たして本来ターゲットである女児たちがその衣装に憧れるだろうか。レオタードという選択が、保護者たちにどう受け取られるかも気になるところだ。

アニメ世界観としてレオタード採用した意図があるのかもしれない。

しかし、演じる声優イベントスカート姿となると、「じゃあリアル女の子たちには適応できないデザインということなのか?」と疑問を抱かざるを得ない。

結局、声優たちが普通にスカートで登場している時点で、「レオタードあくまアニメ的なファンタジー表現として消費してください」というメッセージなのだろう。

だが、それならばそもそも「なぜ女児向けアニメレオタード採用したのか?」という矛盾が残る。結果的に、誰に向けたデザインなのかが見えにくい。

子供向けのヒーローものにおいて、「憧れ」は非常に重要ポイントだ。

「私もあのキャラみたいにかっこよく戦いたい!」と子供たちが思えることが作品の魅力に直結する。

しかし、現実ではその憧れのキャラ衣装再現しにくかったり、違和感を覚えるようなデザインであると、子供たちの気持ちとズレてしまうのではないか

この問題は、「製作者が本当に子供たちや保護者目線に立って考えたのか?」という疑問にもつながる。

ファンタジー表現としてのアニメデザインが必ずしも悪いわけではない。

だが、それがターゲット層にきちんと伝わらなかったり、混乱を招くような形になってしまうのは、本末転倒と言えるだろう。

最後に、子供たちが安心して見続けられるだけでなく、親も心から応援できるコンテンツが求められている。

今後の制作において、その視点をぜひ取り入れてほしいと願うばかりだ。

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