まず、前提として東南アジア、特にタイのホテルではウォークイン(直接予約)で泊まることが出来ない。これは高級ホテルほどそうだった。フロントに行って「泊まりたい」というと、「うちのショッピングアーケードにある旅行代理店で予約してくれ」と言われる始末だった。これはなぜだか正確な理由はわからない。たぶん、客の信用とか、フロントが金のやり取りをする安全性とか、これまでの風習とか、そういう理由があるのだとは思うけれど。
旅行代理店は旅行代理店で部屋をまとめ買いしている。大きい代理店もあれば小さい代理店もあるので、おそらくこれはさらに元締めの代理店があるんだと思う。おそらく最初はたぶん旅行代理店それぞれにも得意なホテルがあって、お互いに融通しあい始めたのが最初だと思う。これはタイの食堂からの想像。タイの食堂ってだいたいどこも専門店なんだけど、どのテーブル座ってもいろんな食べ物が注文できるのね。自分のところで作れない料理の場合隣の店に代わりに注文して持ってきてくれるの。東横インの警告文章近辺で話題に出た「転売」っていうのはこれの行き着いた先だと思う。ちなみにタイの食堂では運び賃はたいていタダ。
Agodaにやられたことは2度ある。1度目は1ヶ月経っても予約完了の通知が来なくて、調べたら予約キャンセルになってたこと。届いたメールでは「2度電話したが出なかったのでキャンセルした」って言い訳していたけど、たぶんAgodaは電話なんかかけてない。もう1度はツインで予約したらダブルルームに案内されたことで、Agodaには「ツイン」と「ダブル」を選択できるフォームになっているのにそのリクエストが届いていなかった。つまり入力フォームは見せかけってことがあるってことね。
見せかけだってことがわかったのは、これをホテルのフロントに苦情いったら、向こうの予約メールを見せてくれたのね。別の代理店の名前で予約が入っていて、もちろん名前と宿泊期間と人数以外の情報が入っていなかった。そりゃ向こうも適当に部屋取るわな、となった。
で、この2度トラブったのはどちらも同じホテルなのね。つまりAgodaが悪いというか(悪いんだけど)、Agodaの弱点となる経路が存在するってことなのね。でも、これがサイトの表向きのところからはわからないのが難しいところだと思う。こうなったので「予約時にトラブルがあったのでリクエストがある場合には直接伝えてください」とAgodaの口コミに書いたら掲載を拒否されたしね。伝える方法がない。
ただ、自分は海外旅行の宿予約はほぼAgoda使っているけど、正直この2つ以外ではトラブったことはない。噂によるとAgoda経由だとデポジットを多く取られるって言われているけど、昔からデポジットは払っているし、100%返ってくるし、最近はクレジットカード決済で払えるから多額の現金用意しなくてもいいしであまり難点と思ってないってことはある。
日本では別の予約サイト使ったほうがいいよ、と思う。直販サイトじゃなくても楽天やじゃらんのほうがたいてい安いもの。海外でトラブったら困るならAgoda以外使うべきかもしれないけど、それが声高に言えることかはちょっとわからない、と濁しがちになるのはこういう事情から。