2025-05-11

私は空間視覚思考者だったのか

ビジュアルシンカーの脳 「絵」で考える人々の世界

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という本を読んでいる。

大雑把な内容は事前に聞いていて、世の中には物事画像考える人(ビジュアルシンカー)と言語考える人がいるということを説明した本だ。

事前のイメージだと、画像考える人芸術が得意、言語考える人数学とかが得意、という分かれ方だろうと思っていた。しかし読んでみると少し違っていた。

というのも、本によると画像考える人の中にも「物体視覚思考者」と「空間視覚思考者」がいるらしい。

前者はまるで写真のように鮮明に物事イメージして考える。私が事前の想像したビジュアルシンカーイメージはこれだった。

一方で後者というのは、物事抽象化してその関係性等を元に思考するらしい。フロー図とかのイメージだろうか。

私は芸術センスは皆無だし、よく知っているものでもその細部までイメージするなんて全く出来ない。だから言語思考者なのかなと思っていた。

しかしよく考えてみると私の思考はかなり抽象化した物事同士の関係性を把握するように出来ていると気が付いた。

IT系仕事をしているのだが、なにか複雑な条件に沿った処理を考える場合空間上に抽象化した物事を並べてそれらを繋ぎ合わせるようにしている。

実際に私が考えているときは手を動かして一つ一つの抽象的なパーツを中空に配置してそれぞれを繋ぎ合わせるようなジェスチャーをしている。

プログラミングだとか物理数学のような抽象化された対象関係性を理解するのは確かにから得意だった。

なにか新しいことを始める際も、そこの根底にある物事関係性みたいなものをざっくりと捉えるのは得意だと思っている。

また文章を読む際も、言葉一つ一つのかい表現よりも全体としてどういう事が言いたいのかという論理構造認識する方に偏っている。

娯楽小説漫画なども、そのストーリーがどういう構成になっているのか、背景にどういう理屈があるのかばかり気になってしまうので、おそらく私は機械的に要約されたものを読んでもほぼ同等に楽しめるだろう。

(実際、そのものには全く触れたことがないコンテンツでもそれについてのwiki等の情報を読むのは大好きだ)

そして美術に関してはもう全く理解できない。

美術館に行ってもその絵から何を読み取ればよいのか分からない。

人やモノをアイコンのようにしか受け取れないので、各アイコンがどう配置されているかという形でしか認識できない。その表情やら表現技法から何かを読み取るということは全く出来ない。

美大卒の友人からは「絵を描けるようになるにはまずモノを正確に視れるようにならないといけない」と言われたことがあるが、私は勝手にすべての物を抽象化されたアイコンに変換してしまうのでそれが出来ない。

目の前にいるのは自分特定関係性にある〇〇という名前の人である、という認識しかしていないので、その人の顔や髪型服装なんかは全くというほど覚えられない。ついさっきまで一緒に居た人がその日来ていた服は?と言われても全く思い出せないし、そもそもそんな情報は私の脳に入ってきていないのだろう。

とまぁ自分はかなり空間視覚思考者寄りだと気が付いて、色々な面で私の脳の特性説明が付くぞということが分かった。

残念ながら最初に紹介した本は空間視覚思考者についてはあまり詳しくは解説されていないっぽい(著者が物体視覚思考者のため)ので、他の本でもっと情報を集めてみたくなった。

自分がどういう思考法なのか、それが異なる人はどのように物事を考えているのかというのを知りたい人は読んでみることをおすすめする。

  • キリスト教絵画のような宗教画はイコンに満ちている(「リンゴは◯◯の象徴」みたいな)そうなので、意味を読み解けるから鑑賞に向いているかもしれない。

  •  論旨とは少し違うかもしれないけれど、自分も視覚型の人間で、例えば本を読むと書かれた言葉や意味よりもページのどこに書かれてたかで記憶している。1ページをビンゴ9分割みたい...

  • その本の言葉を使うなら、数学自体が言語で記述しきれて無い事になる気がする。 というのも、本によると画像で考える人の中にも「物体視覚思考者」と「空間視覚思考者」がいるら...

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