2025-09-24

迷惑系隣人を訴えた話 ―「ペット禁止マンション」で犬がうるさい編

ある日、分譲マンション掲示板に「ペット飼育禁止されています。ご注意ください」という張り紙が貼られました。私の住むマンション小鳥魚類を除き、犬や猫などの飼育禁止規約に明記されています

正直、その張り紙を見た瞬間に「やっぱりな」と思いました。なぜなら、私の隣の部屋から毎日のように犬の鳴き声が聞こえていたからです。

最初は体が小さかったのかあまり聞こえなかったが、次第にエスカレート

そこで管理会社を通じて注意をお願いしました。最初は「気をつけます」と返事があったようですが、全く改善せず、むしろ犬がさらに成長して声が大きくなり、ますます苦痛に。廊下ですれ違うたびに犬が吠え、心臓バクバクするほどのストレスを感じるようになりました。

同じように迷惑を感じていた住民は他にもいて、理事会正式な苦情が寄せられました。それでも隣人は「うちの家族から手放さない」と強硬に主張。話し合いは平行線のままでした。

私は覚悟を決めました。弁護士相談し、訴訟を提起したのです。

証拠として、鳴き声の録音データを提出しました。日付・時刻を記録し、何度も繰り返し響いていることを明確にしました。さらに、他の住戸の方にも陳述書を書いていただきました。「眠れない」「アレルギーがある」といった声は、私だけの被害ではないことを示してくれました。

裁判では、「ペット禁止規約有効性」が最大の争点となりました。被告である隣人は「家族同然だから」とか「鳴き声は一時的」と主張しましたが、裁判官は冷静に判断しました。

マンションという共同住宅において、ペット禁止規約有効である。鳴き声は近隣の居住環境に重大な影響を与えており、受忍限度を超えている」

そして、犬の飼育差止めと損害賠償の一部支払いが命じられました。

隣人は不服を申し立てましたが、高裁でも同じ結論が維持され、最終的に犬を手放すか、防音措置を徹底しなければならなくなったのです。

この一件を通じて学んだのは、「マンション規約は単なる紙切れではない」ということです。守らなければならないのは、そこに暮らすすべての人の安心のため。自分だけの都合を優先させれば、必ずどこかで歪みが出ます

私自身、裁判まで発展させたくはありませんでした。でも、毎日毎日、鳴き声で生活が壊される現実がありました。だからこそ「もう我慢できない」と声を上げました。

もしこの記事を読んでいる方の中に、「うちもペット禁止だけど、ちょっとくらいなら大丈夫」と思っている人がいたら、どうか考え直してほしいです。隣人は必ずしも直接苦情を言ってくるとは限りません。静かにしかし確実に証拠を集め、そして法的手段に出る場合もあるのです。

共同住宅で暮らす以上、ルールは皆で守らなければなりません。それが一番シンプルで、一番大事なことだと、身をもって実感しました。

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