2025-11-10

教場シリーズを見た

思ってたより全然面白かった70点。

 

個人的キムタクの演技がダメで見てなかったんだけど暇すぎて見たら普通に面白かった。

まぁ演技がめっちゃうまくなってるかっていうと全然なんだけども、天上天下で「素人以下のやつ連れてくるな」と言われていた茅原実里涼宮ハルヒの憂鬱長門役でブレイクしたように「演技下手な奴には無感情陰鬱な役やらせとけばええねん」がうまく作用してる。まぁたまに「あ、キムタクさんご在宅でしたか」みたいな瞬間があったけど、おおむね違和感なく見られた。

あと白髪指導官という役がキムタクの低身長を補っていてそこもよかった。これまでは「撮影苦労してるなぁ」って作品多かったけど今回は生徒との身長差を普通に表に出していて、しかもそれが「小さいのに大きな存在」という表現としてもマッチしていてかなりよかった。いい当て書きだと思う。

 

作品の内容としては「いや、警官志望碌なやつおらんやん」という警察不信になりそうな件は「事件ばっか起こる学園もの」の延長だからいいとして、いっこ作劇として気になるのはリニアしか物語が進まない点。警察学校の〇〇期の間にいろんなトラブルが起きるんだけど、常に1個起きたらそれが解決して、次の事件が起きて~という展開に終始する。

俺がメインで見てるのが洋ドラが多くて、そっちはそっちでいろんな事件同時に起きすぎやろ問題はあるんだけども、もうちょっと複数事件が同時に起きて実は2つの事件が根っこでつながってましたみたいな展開があってもよかったかな。1と2は前編後編で3時間ある作品なんだし、もうちょっと複雑な話も書けた気はする。ストレートなほうが伝わりはいいか。この辺は俺の好みだとは思う。

あとは生徒役が今を時めくめく実力派若手のオンパレードでなかなか見ごたえがあってよかった。

 

作品としては基本的にめったに取り扱われない警察学校の中を見られて、おそらく現実に近い取り調べや職質の授業なんかがみられて非常に興味深く見られた。いろんな事考えながら職質してるんやなぁ。俺以外にしてるところを見かけたら今度から応援してあげようと思う。

あと大きなミステリとしてキムタク演じる風間の片目が義眼になってる謎が警察学校である1,2の中でわずかに触れられ続けるも解決せず、前日譚であるシーズン3で明らかになるんだけど、そこ前日譚やっちゃうのありきたりすぎでつまらんなぁと思った。

特にシーズン3は現場刑事志望の指導をするという設定なんだけど、話の立て付け自体殺人事件が起きてバディの刑事見習いにヒントを出しつつ最後犯人を落として終わりっていう、普通刑事ミステリドラマしかなくて教場って作品に求めてるものはこれじゃないんだけどなぁって感じ。警察学校内でこの事件まで完結させてくれてたら神だったかもしれない。

 

年に5本くらいは日本ドラマ見てるけどその中ではかなりガチで作ってて完成度高いほうだと思う。

今ネトフリでランクインしてるからめっちゃ目に入ると思うけど、ちょっと興味あるけどなぁって人は一回見てみてもいいと思う。

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