九段理江『悪い音楽』 / 人間の闇を描く文學界新人賞受賞作 - Blushing Violet

九段理江『悪い音楽』 / 人間の闇を描く文學界新人賞受賞作 - Blushing Violet

みなさん、こんにちは。今日は、九段理江さんの『悪い音楽』という作品について語りたいと思います。こ...概要を表示 みなさん、こんにちは。今日は、九段理江さんの『悪い音楽』という作品について語りたいと思います。この小説は、第126回文學界新人賞を受賞した作品です。タイトルから内容まで、とても印象的な小説なので、ぜひ皆さんにも知ってほしいです。 九段理江『悪い音楽』（『Schoolgirl』収録作品） あらすじ 音楽教師ソナタは、生徒を猿だと思っている。才能に溢れるが、心が無いのだ―― 引用元：『文學界』2021年5月号 Schoolgirl 作者:九段 理江 文藝春秋 Amazon タイトルの秀逸さ まず、このタイトル『悪い音楽』について考えてみましょう。「悪い音楽」という言葉には、なんとも言えない魅力があります。普通、音楽というと美しいものや心地よいものを想像しますよね。でも、「悪い」という言葉がつくことで、私たちの予想を裏切ります。 この「悪い音楽」という言葉には、いくつかの意味が込められているよう