格闘技イベント「RIZIN LANDMARK12」(3日、兵庫・GLION ARENA KOBE)で〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)が宇佐美正パトリック(25)に3ラウンド(R)1分33秒で一本勝ちを収めた。

 格闘家・桜庭和志の長男である大世だが、この日はセコンドに父の姿はなかった。果敢にタックルで攻めていった大世は、2Rにはバックを取らせてからのアームロックを狙うなど父親譲りの軽快な動きを見せる。

 3R開始30秒でタックルを決めテイクダウンを奪うと、グラウンドの攻防へ持ち込む。脱出を試みる宇佐美をサドルロックの体勢に捕らえ、最後は右足への鮮やかなヒザ十字固めを決めた。ここで宇佐美がタップアウトし3R1分33秒で大世の勝利となった。

宇佐美正パトリック(右)を攻める桜庭大世
宇佐美正パトリック(右)を攻める桜庭大世

 試合後マイクを握った大世は「親の七光りと言われてそのまま…」と口にしたところで言葉を詰まらせる。再び口を開くと「言いたいことがたくさんあるんですけど、忘れちゃったので覚えてないです。今日はもうたくさん遊んで帰りたいと思います。今日はありがとうございました」と笑顔を見せて控室へと引き揚げていった。