2025-05-17

瀬戸市藤井聡太呪縛

世間では良くも悪くも大阪関西万博で盛り上がってるが、2025年愛知万博愛・地球博から20年でもある。そのため、現在愛知県では20周年記念事業実施中だ。

その中に県内市町村連携PR企画として「54市町村ご当地モリゾーキッコロ」というものがある。県内市町村祭りや名所、特産品等とモリゾーキッコロとのコラボデザインということで、モリゾーキッコロが様々な物を持ったり格好をしたりしている。例えば、名古屋市名古屋めしと呼ばれる食べ物岡崎市岡崎城三河花火といった形だ。

市町村がそれぞれ我らが街を代表するコンテンツデザインにする中、瀬戸市モリゾーキッコロ焼き物の皿と将棋の駒をその手に持っていた。瀬戸市はその名の通り瀬戸焼の地であり、焼き物を持っているのはわかる。というか持っていないとおかしい。しか将棋の駒は何なのか。

ご当地モリゾーキッコロサイト文言曰く"「瀬戸焼」や「将棋」など伝統文化継承を大切にしています。"とのことである瀬戸焼日本六古窯にも数えられる歴史があるが、瀬戸市将棋の縁は薄い。近年は瀬戸将棋文化振興協会設立されるなどしているが、辿れば藤井聡太出身地であることに着地する。なお、万博当時に藤井聡太は3歳になる年だ。誰が選んだかは知らないが、ご当地デザインにもその影響が出てしまうのは、こすり過ぎというか呪縛めいたものを感じる。

まあ特定企業に端を発して特定産業が街を象徴することになったり、歴史上の人物の縁の地でその足跡が残るため街おこしに使われるといったことはままあるが、一人の現役棋士のために瀬戸焼将棋の駒が並ぶのはなあ。

  • いうて将来の叙勲や国民栄誉賞くらいは約束されとる大名人やろ

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