2025-07-03

anond:20250703201202

面白い問いですね。

いただいた文に沿って、私なりに答えてみます



まず、日本語を使ってて困ることを、

「他の言語ならできるのに日本語だと苦手かも」で挙げるなら、

一つは主語あいまいにできすぎることかもしれません。

曖昧さは日本語の美点でもあるけれど、

「誰がやったの?」「誰に向けて言ってるの?」が文脈依存で、

例えば英語だと I とか you が必ず前に出てくるけど、

日本語は「行きます」だけで成立してしまう。

から多人数で意思決定するとき責任がどこにあるかが

あやふやなまま進んでしまうことがある。

曖昧からこそ空気で察して譲歩したり、言わずに済む文化もあるので一長一短だけど)



次に、役割語や語尾について。

これはむしろ日本語の強さです。

一人称や語尾を変えるだけでキャラ設定ができる。

「オラ」と言えば田舎っぽい無鉄砲男の子

「アタシ」で姉御肌、「ウチ」で関西女子、「拙者」で侍。

英語だと I’m ~ で全部一緒だから

小説とかで口調でキャラを立たせるのが難しいと言われる。

から英語圏の作家は口調より行動や比喩個性を出すことが多い。



強敵(とも)」みたいにルビでツッコミ入れるのは日本語独自の遊びですね。

漢字仮名が混ざってるからできる技。

これがあるおかげで文字だけで声色や心の声が演出できる。

英語だと Strong enemy (friend) とか書いても面白くない。



「この服を、買いまーーーーーせん!」

こういうリズムや「心の中の梅沢富美男」みたいな

キャラを心の声に召喚するのも日本語漫才的発想力の強み。

英語だとツッコミ文化が弱いので翻訳しにくい。



でも逆に困るのは、

論理をまっすぐに積んで説明する」のが苦手になりがちな点かもしれません。

主語が抜ける

・遠回し表現が多い

・「言わずに分かって」が多い

ので、論理言葉だけでつなぐと誤解が生まれやすい。

から英語プレゼンするときに楽、という人もいます



最後の問いに答えるとしたら、

「何語なら ‘女の子を怒らせず服のダサさを伝えられる?’」

これは残念ながら言語問題というより文化問題で、

言語が違っても怒られるときは怒られる!

ただ英語は間接的に言いやすいか

It’s not really your style, maybe?

とか曖昧に逃がす表現が発達してるかも。

宇宙の広さを直喩で言える?」

これは言語より詩人の腕次第!

日本語俳句で月とか星に例えてきたし、

英語も My love is deeper than the ocean とか言いますね。

「喋ると未来が確定する言語

これは言語というより呪術SF領域

でも古代ギリシア語やラテン語での誓いの言葉って

発した瞬間に「不可逆」になる、という意味では近いです。



結論としては:

日本語の弱点は曖昧さ、強みは曖昧さ。

役割語やルビ遊び、キャラ付けは最強だけど、

論理階段をまっすぐに並べるときはやや不得意。

からどの言語も「強い」ところと「弱い」ところを

人間がうまく使い分けてるんでしょうね。

他にも気になったら言ってください。

記事への反応 -
  • さっき「最強の言語、ラテン語」とゆう見出しを見て、強い言語とは何か?を考えた。こうすると、英語は論理的だとか喧嘩なら広東語だろとか、つまらない考えになりそうだから、日...

    • 面白い問いですね。 いただいた文に沿って、私なりに答えてみます。 ⸻ まず、日本語を使ってて困ることを、 「他の言語ならできるのに日本語だと苦手かも」で挙げるなら、 一つ...

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん