2025-07-30

気温上昇で爆音レールガン誕生100%あり得ない

しかするとですが。気温が10℃変わると100Hzの波長は6cm変わるので、シミュレーション時に25℃で計算してるとこの時期は気温が高く、低音をキャンセルするつもりが爆音レールガンを生み出してしまった可能性。

https://x.com/RyokoTrino/status/1949830372692566256


こんな超絶誤り非科学ポスト17いいねです。

人類はいい加減、「なんか難しいこと言ってるし正しそう」でいいねするのをやめた方が良い。


そもそもこのポストはエンドファイヤー意味を誤解している。


エンドファイヤーは、音に指向性を持たせることを目的とする。

例えば今回のように音源前後に並べる場合ターゲット周波数の波長の半分だけ音源をずらして配置するとか、それと同等の効果になるように時間差を設けて音を出せば、

客席方向への音を倍増させ、ステージ方向への音を消音する効果を期待できる。これを応用して野外ライブ騒音対策に用いられるのも事実だ。


ただ、今回騒音被害があった地域は会場となった山下埠頭客席側(北側川崎市大田区である

まり、「客席方向の音の減衰を狙う」みたいな意味不明なことをしない限り、川崎に向けた音のエンドファイヤーによる低減はできない。


まりそもそも川崎にむけて爆音レールガンを放っているのが今回の事案である


ちなみに、「気温が上がったので低温キャンセルするつもりが爆音レールガンを生み出す」ことはあり得ない。


気温T℃における100Hzの振幅を1とし、その波長λの半分だけズラしてノイキャンする場合を考える。


T+10℃においては波長が6cm伸びるが、

振幅は

  2 · |cos[(2π/(λ_T+0.06))·(λ_T/4)]| ≈ 0.054

音圧は

  振幅² =0.0029


まり、気温が10℃上昇したところでエネルギーの低減効果は99.7%維持できる。


だいたい、6cmのズレで効果が逆転するなら、

音速=343m/sの20℃の環境仮定すると、

  • 100Hzの波長は3.43m
  • それに6cm足すと3.49m
  • 343/3.49 ≈ 98.3Hz

となり、98.3Hzの音は爆音レールガンとして射出されることになる。


んなアホな。


人類はいい加減、「なんか難しいこと言ってるし正しそう」でいいねするのをやめた方が良い。

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