2025-09-11

40代藻女 子宮全摘を宣告される

タイトルの藻女は誤字でなく、当事者だけど喪女という表現が嫌いなのでマイルド?に言い表してみました。

藻に特に意味はない。

いない歴=年齢。

まぁ、30代の時分には焦って婚活したり怪しげなマッサージも本気で検討したりしたけど、40を超えてみると、

「もう、いいか

と、良くも悪くも諦めがついた。

自分一人と猫を養っていけるなら、それで十分。

女というある意味「見られる性」を卒業して、ここから自分ファースト自由に生きようと吹っ切れた矢先。

これまで順調だった生理が急に不順になった。

ストレスで稀に飛ぶこともあったので、それかなと思ったけど、3カ月ぶりに来たと思えば、1カ月以上ダラダラ続く。

凄く嫌だったけど婦人科で診察を受け、最初ピルを処方されたりしてたのだけど、今回は、様子が違った。

1カ月以上、とにかく量が多い。

夜は生理おむつを使ってもちょっとシーツ漏れるくらい。

それを医者に言うと、即内診、子宮体がん検診、その場でMRI予約、、、まぁ、何も出ないでしょうと、たかをくくって昨日結果を聞きにいったら、子宮内膜増殖症とポリープがあるとか。

医者子宮全摘に関しては目をそらしながら話してくれた。

一応、経過観察もできるらしいけど、放置すると癌になる可能性も出てくるし、不正出血はこのまま続くだろうとのこと。

年齢も44歳。

子宮もそろそろ引退間近。

それに、パートナーの有無にかかわらず、何なら結婚したとしても、子供絶対欲しくないと思ってた子供嫌いなので即答。

摘出しましょう。

したっけ、そこから話は早く、医者こちらを向きなおり、手術の前の診察などの予定を聞かれる。

が、今月末、TOEICテストあるねん。

仕事で提出しなきゃいけないから、ここは受けとかねば。

そして、心の準備がいる。

結果、来月に改めて相談となった。

私も来月中に入院手術の覚悟はしている。

1週間かかるらしい。

そこまで聞いて急に不安になる。

だって入院はおろか、大病やケガもしたことがない私。

一番大きな病気コロナ(軽症)とぎっくり腰だけ。

健康だけは自信があったのに、まさかこんな大事が待ち受けてるとは。

看護婦さんに手術の説明不安を少し聞いてもらったけど、モヤモヤする。

子宮を使うつもりは元々なかったけど、結局、一度も子宮の頑張り(20年以上の生理排卵)に応えてやれなかったなという思いはちょっとだけ出る。

健気じゃない。

妊娠どころか、妊娠する可能性があるイベントが一ミリもない中、毎月せっせと妊娠した時のために子宮内の準備をしてきたことを考えると、期待に沿えずにごめん、と母親にすら思わなかったことを感じる。

これが子供を産むことへのプレッシャーか、とうっすら思う。

(またいずれ書くけど、母親との関係があって、私は子供が欲しくないので、罪悪感とか感じたことはなかった)

でも同時に、子宮は私の体の一部だけど、それだけが私の人生じゃない、私本人の意志で生きる、という反発もある。

「女は子宮で考える」とかいグロテスク男目線フレーズや、昨今の子宮を持ち上げるような風潮も、多少見聞きしてたから、余計、子宮自分の全てのような考えには抵抗がある。

でも、腎臓を一個摘出するのと子宮全摘するのでは、だいぶ、印象が違うよな、と。

私も子宮は女の特権とか、そういう考えが実はあったのか、と愕然としたり。

昨日はしばらくAI自分の考えを壁打ちさせて、とにかく考えをまとめるのが精いっぱいだった。

結果、子宮が全てではないし、結局残しても、使うつもりは端からなかったのなら、無駄感傷で癌のリスクを残すのは本意でない。

ただ、子宮でもほかの臓器でも同じく、自分の中に生まれた時からあったものが取り出されることはやっぱり多少の感慨はあることを認める。

例えるなら、多機能スマホを持ってても、買い替えるまですべての機能を使い切らない、知らないまま終わる昨日もたくさんあるのと同じ、と納得させた。

子宮は目に見えないけど、ずっと私の中で来るべき日に備えて、妊娠の準備をし、今月もダメだったのね、と言わんばかりに血を外に出してきた。

臓器の中でも結構メンヘラかまってちゃん

幸い、生理痛やPMSがほぼなかったので、生理がメンドイな、ぐらいにしかわずに来たけども、最後最後痛恨の一撃

それでも、一緒に生きてきたことには変わらない仲間なので、恨み言を言ってグッバイするのは嫌。

必要以上に惜しむのも違うかな、と思うけど、お疲れ様、ぐらいはちゃんと伝えたい。

出血もまだとまらないけど、これが最後かと思うと、子宮の涙にも思えてくる。

子宮の血、つまり見えないだけで、子宮ボロボロでこんなに長い間血を流し続けている。

それはもう、私が引導を渡して開放する時期なのかもしれない。

しろ最後子宮体がんリスクを一緒に連れていってくれるのだと思うと、どれだけ健気なのかと。(都合よすぎる考えかな)

子宮を摘出することに関しては最初から理性的には迷いはなかったけど、自分の中で感情的抵抗があったのは驚きだった。

同じ症状でも、子宮は出来るだけ残したいという人も多いらしい。

産婦人科医のポッドキャストでも、昨今の子宮崇拝の風潮のせいじゃないかと言ってたけど。

医者ほど一般女性スパスパ割り切れないとは思う。

そんな自分を今は認めつつ、子宮があるであろうお腹のあたりをさすって、十分ねぎらってからお別れしたいな。

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