クラシック音楽のコンサートに行くのが好きなクラオタだ。別に音楽史に詳しいわけでもなければ、楽器も弾けない。ただコンサートホールに行って、2時間くらい音楽をじっと聴くだけの体験がとにかく好きだ。
東京はクラシック音楽にあふれている街で、毎週そこかしこでたくさんのコンサートが開かれている。とにかく他の街に比べると選択肢が多い。
でも12月になると一気につまらなくなる。どこもかしこもベートーヴェンの第九交響曲ばっかりやっていて、多様性が消えるからだ。たとえばこれを見てほしい。
https://t.pia.jp/en/pia/tag/tag.do?tagCd=0000019
プロのオーケストラはここぞ稼ぎ時とばかりに第九の演奏会を連日やりまくる。NHK交響楽団なんかは第九の演奏会を12月に5回やる。
楽団も売り上げが大事なのは分かるが、コンビニで恵方巻きを売るみたいにどこもかしこも同じメニューで売らんかなの姿勢を見ると、なんだか悲しくなってしまう。
普段からもう少し観客の入りが分散して、年間でコンスタントに売り上げが出せていれば、楽団のこういうムーブも今より控えめになるんじゃないかと思う。
だからクラオタとしては言いたくなる。
年末は第九じゃなきゃ、と思ってる人、それ気のせいです。
第九を演奏している楽団は、普段は第九と同じくらいかもっとすてきな音楽をやっていますよ。だからどうぞ聴きに行ってください。
クラシックのコンサートはそんなに高価で敷居の高いものばかりではないですよ。アマチュア楽団のコンサートは無料とか1000円で楽しめて、素晴らしい演奏をしている人たちもいますよ。
プロの交響楽団の音が聞いてみたくなったら、年間を通してやっている定期公演に行ってみてください。N響の最安値の席だと2000円台からありますよ。
これは絶対に聴いてみたいと思う曲目やアーティストが出てきたら、そのときはガッツリお金を払ってチケット買えばいいと思います。
でも、それ以外にクラシックを気軽に楽しむ方法は幾つもあるので、とにかく公演に足を運んで、普段から音楽家を応援してあげてください。スマートフォンをひとときの間しまって、じっと音に包まれるだけの体験が日常になれば、あなたの暮らしもすてきなものになるはずです。