最近、台湾有事とかきな臭いニュースが増えたよな。アメリカと中国が睨み合ってて、日本も他人事じゃない、みたいな。正直、このまま戦争になったらどうしようって、漠然とした不安が頭をよぎる。
そんなことを考えてたら、ふと、今の高齢者世代ってめちゃくちゃ幸運だよなって思った。
あの人たちの親の世代は、第二次世界大戦で焼け野原になった日本で必死に生きてきた。そして、その子どもである今のジジババたちは、物心ついた頃には高度経済成長が始まって、日本がどんどん豊かになるのをリアルタイムで体験してきたわけだ。
若い頃は頑張れば頑張っただけ給料が上がり、終身雇用と年功序列に守られ、マイホームと自家用車を手に入れるのが当たり前の夢だった。なにより、彼ら自身は戦争を知らない。平和で豊かな日本しか知らないまま、その恩恵をさんざん享受してきた。
そして今、俺たち若い世代が必死に納めた年金で悠々自適の老後を送り、これからの日本の未来に漂う暗雲なんてまるで他人事。自分たちが死んだ後のことなんて、知ったこっちゃないんだろう。
もし、本当にこの国が戦争に巻き込まれることになったら? 最前線に立たされるのは、俺たち世代だ。経済がめちゃくちゃになって、貧しい暮らしを強いられるのも、俺たち世代だ。
でも、その頃にはもう、今の高齢者たちはとっくにこの世にいない。彼らは、戦後の復興が生んだ豊かな果実だけをさんざん味わい尽くし、自分たちは一度も戦争を経験することなく、「古き良き日本」の思い出と共に、俺たちの資産を食い潰して逃げ切るんだ。
俺たちがこれからどんな地獄を見るかもしれないのに、彼らは最高のタイミングで生まれ、最高の時代を生きて、すべてから逃げ切る。
まあ、どうにもならんのだけどな。ただの愚痴だ。