はてなキーワード: 国民の休日とは
その国民宿舎はまあ古い建物だった。建てられたのは昭和末期から平成初期の辺り。少なくとも今三十代の自分が物心ついたころにはもう古い建物だな、って思うくらいには昔からあった。昔は田舎リゾートとして村の重要な財源だったのだろうけど、国民の休日の過ごし方が変わり、かつては村だった土地が合併して名義だけ市になる頃には、もう補助金と地元のプチ銭湯という妥協の営業スタイルになっていた。
自分は里帰りしていた時に、しばらくそこでバイトをしていた時期があった。実家が近い自分は施錠や宿直を任されることになり、事件はその宿直の最中に起きた。
時間は確か23時近くだったと思う。洗濯室に夕食のために厨房で使ったタオル類を回収に行ったら、床の上に置いてあった粘着式のネズミ捕りになんか長ーい物体が乗っていた。最初は見間違いかと思った。だけど二度見してよくよく確認すると、それは粘着シートにべったりとひっついたヤマカガシだった。
捕らえられたヤマカガシは、でかい人間が近づいてくるのを察すると、ウゴウゴと身を捩って逃げようとした。だけど全身の半分近くが捕われているから、ネズミ捕りの台紙が左右に少し揺れるだけの動きしかできなかった。
ヤマカガシというのは日本に住むヘビの中ではポピュラーな方ではあるけれど、人家に近いところに住むシマヘビやアオダイショウと違って森の中に住んで小動物を食べるスタイルであり、マムシとも違って好戦的じゃないから藪の中でもヘビの方からさっさと逃げてしまうということもあり、目撃することは田舎育ちの自分でも割とレアだった。
しばらく観察して分かったのは、ヤマカガシの全長は60cmから70cmくらい、「6」の字を描くみたいに粘着シートにひっついている、空腹だったのかペラペラの状態、ということだった。特に最後については、脱出しようとして身を捩ったせいなのか、お腹側のほとんどが粘着シートに密着してしまっており、そのせいで身体が蛇らしい丸太ではなくてベルトみたいな楕円になってしまっていた。
どうやらヤマちゃんは排水溝を通って室内に入ってきたみたいだった。洗濯室には水抜きのための大きな排水口があったのだけど、ヤマちゃんはその排水口のすぐそばにあるネズミ捕りに掛かっていたのだ。
ネズミ捕りに掛かったヘビという初めての状況に出会ってしまった自分は大層困った。取れる手段は無視するか対処するかの二択。無視して餓死を待つという手段もあったけど、仮に脱出されてしまうと客室に蛇が出没することになってしまう。それに蛇はしぶといので空腹で餓死するまでに何日も掛かってしまうかもしれない。だから対処するしかなかった。
そろそろ眠気を感じる時間帯だったけど、この頃にはもう眠気は完全にぶっ飛んでいた。どう対処をするか。一番簡単なのは殺してしまうこと。動けない状態なのだから鈍器で頭を潰してもいいし、水漬けにしてもいい。だけど、エセ博愛主義者の自分はどうにか生かせないかと思っていた。
完全にエゴなのだけど、自分は生きる機会がある存在には可能な限り生きていて欲しいと思っている。だから部屋に虫が入ってきても外にポイするし、殺虫剤もこれまで使ったことがない。だから今回もなんとかヤマちゃんを生きて脱出させてあげられないかなと思っていた。
だけど、問題が一つあった。もし掛かっていたのがシマちゃん(シマヘビ)やアオちゃん(アオダイショウ)なら手なり火箸なりで水かけてメリメリ剥がしていただろうけど、ヤマちゃんは一応毒蛇なのだ。しかも、マムちゃん(マムシ)よりも強い毒性を持ってしまっているのだ。ヤマカガシは臆病な性格でマムシみたいに自分から襲ってくることはないから危険視されていないけど、実は喉の奥に毒腺を持っており、深く噛み付くとマムシもびっくりな強烈な毒液を相手に送り込むことができる。
今、宿直は自分一人だけで、もし噛まれてしまうと最悪その場で倒れて死んでしまう可能性があった。そこで取った手段は、できるだけ自力脱出できるような策を講じて、あとはヤマちゃんのガッツにかけるというものだった。
ネットで「ネズミ捕り 外し方」と調べると、どうやら粉と油でなんとかなりそうだと分かった。粉を使って細かい毛(ヘビの場合は鱗か?)を保護して、油で粘着剤を剥がす。急いで厨房へ行って、片栗粉とオリーブオイルを取ってくると、ついでに持ってきたショベルにヤマちゃんごとネズミ捕りを乗せて外に運んだ。そこでドバドバと粉と油をかけ、あとは天の配剤に任せて草むらにネズミ捕りごと放置して朝を待つことにした。
昔の記録映像にある蝨取りみたいにして筆者に粉をかけられたヤマちゃんは、ウゴウゴして嫌がる仕草をしていたのを覚えている。
宿直室に戻っても、アレで本当に良かったのだろうか、もっとできることはあったのではないかという後悔が何度もあった。身動きできない状況で外に放置しているのだから野生生物に襲われたらひとたまりもない。もっと上半身くらい剥がしてあげれば襲われても反撃できるんじゃじゃないか。でももし噛まれてしまったら、と考えが堂々巡りしていた。
ともあれ朝までちゃんと眠って、翌朝5時に起きて館内の照明を点けた後に外に出していたネズミ捕りの様子を見に行ってみた。昨日置いた草むらにちゃんとネズミ捕りが残っていた。ただし、中で捕まっっていたヤマカガシの姿を除いて。しっとりと朝露で湿ったネズミ捕りにはヘビがのたくった痕跡が色濃く残されていた。オリーブオイルでゆるんだ粘着剤は荒波が立ったようにあちこちがうねっており、捕まっていたモノが激しく動いたことが察せた。
家に帰って宿直中に起きたことを父親に話すと、多分逃げ延びたのだろうという話になった。根拠はネズミ捕りの台紙がその場に残っていたこと。野生生物に襲われたなら台紙ごともっていかれているだろうと。だけど正直、本当にヤマちゃんが助かったのかは分からない。ある程度暴れて拘束がゆるんだタイミングで、タヌキかなにかが運良く咥えていった可能性すらある。ただ、自分はたぶん助かったと思っておくこととした。
後日談として。それから数週間後、施設のクロージングのために外を歩いていたら、ネズミ捕りを置いていた草むらからほど近い場所に、で〜んとデカいヤマカガシが寝ていたことがあった。スマホのライトの先に急に現れたからびびったけど、じっと見ていたらノソノソどっかに行ってしまった。もしかしてあの時の……だったのかなあ、と思ったりもしたけど、まあ真相は叢の中。
1転職について考えなくていい
2休暇が取れる
公務員は職歴としては同じレベルの就職難易度帯(ニッコマに入れる程度の学力がある高卒レベル)の中では底辺と言っていい。
顧客との距離感も銭感覚も誤ったやり方を何年も学習して変な癖がついている。
水商売上がりの人間と同じ程度には「社会というものを完全に勘違いしたままそれが正しいと思い込んでいる」という状態になっている。
法律についても上流できちんと管理された状態しか知らないので作業者本人たちは全く詳しくない。
そこらの会社でパートとして経理事務や営業事務をやってるおばちゃんがいくらでも知っているものを全く知らないポンコツだらけだ。
なので公務員は第二新卒カードが切れるうちに辞めるか、なったら死ぬまで公務員を続けるのが正解となる。
逆に言えば「30超えた公務員は転職をしようとするだけ無駄なので転職というものを一切考えることなく人生を過ごしたほうがいい」ということだ。
資本主義社会の人生設計において最も影響力のある部分が固定された状態で生きることが出来るわけである。
非常に気楽だ。
転職を考えなくていいなら、休日に勉強をする必要もないし、人脈を大事にする必要もない。
私はここ数年有給を5日以上捨てている。
だがこれは20日マックスの有給から5日捨てているだけであり、15日近く休めているということだ。
これは法律上は勤続4年の人間に与えられるのと同じ程度の有給だ。
おおよそ7年毎に会社を変えていた場合がちょうど同じぐらいだろうか。
有給を貯めておくことも考えれば8年毎の転職と同じ程度の想定だろうか?
そう考えていけば、私が全然休めているということがよく分かる。
国民の休日は確実に休めるし、コンプラ意識の高まりによりアルハラが防止されているから飲み会も断りやすい。
かなり休めていると言っていい。
偉い人が自己保身のために考えた無意味な「再発防止ルール」を準拠するために多くの本当に大事な仕事が犠牲になっている。
そういう仕事とマジメに向き合って体を壊していく人を大勢見てきた。
クソルールに基づく無意味な業務を如何に早く終わらせるかは役所で生き残るための重要スキルだ。
人によってやり方は変わるのだろうが、私としては「締切ギリギリに叩きつけることでクソみたいな部分に構ってられない状況を作る」ことをオススメする。
クソ業務がクソであることは皆流石に分かっていて、その上でルールで決まっているからやろうとして、公務員特有の真面目系クズを発揮してクソ仕事でも丁寧にやろうとしてしまう。
「私が締切ギリギリに出しちゃったもんだから、もうちゃんとチェックしてる余裕なんてないですよね。ごめんなさい。ハンコください」
これだ。
社会人1年目がやるようなカスの如き態度の仕事ぶりだが、ぶっちゃけクソ業務なんてこれでいい。
ハンコを押す側だって誰が決めたのかも分からん何の役にも立ってない仕事なんて、体裁が整っていればあとはどうでもいいと考えている。
そこに体裁だけは整っているものがギリギリに来たら、あとはもう最低限のチェックだけしてさっさと通すことを選ぶ。
これが重要な仕事であればミスを見逃すことが後々大きな災いを産むだろうが、そんな影響力もクソもない単なるお役人様ごっこのペーパーワークなんてただ流せばいいと内心は分かっている。
そこに「時間がないから仕方なく通した」という言い訳をくれてやればアッサリ陥落する。
重要なのは「直している時間なんてもうない」と相手に思わせることだ。
中途半端なタイミングで出せば「ここもうちょっと直せないか?」と言われて無駄な仕事が増える。
もしそうやって返されたらタップリ時間をかけて直してやると次から大人しくなる。
「余計なこと言わなきゃよかったな。あの程度はスルーした方が結果的に仕事はスムーズだった」という意識を相手に植え付けてやろう。
「クソ業務を必死にやるということは、ちゃんとやらなきゃいけない業務をやる時間を削るということ、つまりはより大事な仕事の手を抜くということである」というアタリマエのことも分かってないようなバカはちゃんと怖がらせてやった方が世の中のためだ。
うん。
ウメーメーッス
ウガンダではエディディアンムキイビルタタマグジが戦死した日として国民の休日になっています。
ロックというのはロックンロールして呼ばれたものですが、現在ではロック自体にさまざまなジャンルが付属されてロックンロールとはまた違った意味合いになるそうです。
またロックンロールという言葉自体も『Rocking and Rollings』という言葉を海兵隊が17世紀ぐらいから使っていたことから音楽としての意味合いより前から性行為やバカ騒ぎ等の意味合いでもって使われていたそうです。
なんだかDarlin'がDaft punkを名乗った時みたいな話ですね。
みたいな話ですか?
ということで本日は【違和感の報告よいか】でいきたいと思います。
みなさんご存知の通り、今年のゴールデンウィークの暦はこうなっています。
4月30日(水)
5月 1日(木)
5月 2日(金)
「あれ、今日ってみどりの日じゃないの?」とつぶやいていた馬鹿がいましたが、4月29日は2007年より「昭和の日」になりました。そして、「みどりの日」は5月4日に移動になりました。といっても、「昭和の日」だからといって、特に昭和めいたことをするわけでもなく、ごく普通の休みと同じようにして過ごしました。日本国民の大半はそうなのではないかと思います。
ところで、今年の5月6日って休みなんですね。どうやら、5月4日の振替えで休みになっているらしいです。そこで、私も含めて、日本の祝日制度が平成初期で止まっている人は違和感を感じるわけです。
そこで、曜日周りが同じ年のカレンダーを調べてみました。2003年がそうでした。
4月30日(水)
5月 1日(木)
5月 2日(金)
5月 6日(火) (平日)
参考(http://www.benri.com/calendar2/2003.html)
5月4日は2006年までは、「国民の休日」として休みになっていました。「国民の休日」とは本来、3日と5日のように、1つの平日を挟んで2つ祝日があるときは、その2つの連休の間の日も休みにしましょうという日でした。これは、飛び石連休をなくして、まとまった休暇を取りやすくしようというのが目的だと思われます。よって、4日が日曜日となっている場合は、「国民の休日」にするまでもなく3連休になっているので、これ以上休みを増やす必要はなかったのです。
ところが、2007年より、4月29日が「昭和の日」に、5月4日が「みどりの日」に、改定されました。これに関しては、「なーんだ、休日の名前が変わっただけじゃん」と思ってました。でも、実は5月4日が「国民の休日」という便宜的な休日から「みどりの日」という正式な祝日になったことで、私達に意外な恩恵をもたらしていました。それは何かというと、今年(2014年)の5月6日の休みがそれに当たります。祝日法の改定により、休みが1日増えたのです。
もっと厳密なことを言えば、2007年の祝日法改定前は「振替休日は翌日の月曜日」というルールになっていましたが、2007年の改定によって「その日後においてその日に最も近い『国民の祝日』でない日を休日とする」というルールになりました。同じことのように思えますが、この変更がなければ、今年のみどりの日の振替休日は、こどもの日と重複してしまい、結果として休みが1日減っていました。