エンタメ寄りが好きなんだけどね。
・バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)
やっぱこれなんよ。テレビで家族で見られる、ちょっとしたSF。三部作全部好き。主人公のマーティと、めちゃくちゃ歳の離れた科学者のドクとの友情が眩しい…
タイムマシンで未来が変わろうとも、過去に飛び去ろうとも、変わらないのは二人の友情だった…ってことで
・未来世紀ブラジル(1985)
狂った未来にテンションのおかしな人たちが、ディストピアまっしぐらの社会を突っ走る感じが好き。
音楽の長閑さは皮肉に感じられ、音響も強迫的な感じだけど、それを含めた映像体験として唯一無二のものがあるんだよなぁ…
テリー・ギリアムの他の作品も好きだけど、やっぱりこれを超えているかというと違う気がする。
・コンタクト(1997)
異星人とのファーストコンタクトを描く点で、メッセージ(2016)と重なるところはあるけど、先に見て印象深かったコンタクトを推したい。メッセージはメッセージで、とてもミニマルに壮大なメッセージを込めている点で、非常に美しい映画だと思う。好き。
コンタクトはジョディ・フォスターの演技で一番好きかもしれない。知性と信念と情熱を併せ持った科学者が、過去の悲しみを原動力に変えて、異星人との遭遇を目指す。
日本の謎大企業がとっても良い役回りで暗躍していて、少し笑える。繰り返されるメインテーマ曲のメロディも印象的。
・her/世界でひとつの彼女(2013)
AIをテーマにした映画が出始めた頃の作品にして、すごい完成度が高いやつ。今見ても納得感があるというか。
超知性は自分たちを救ってくれるかもしれないけど、完全なパートナーになることは無く、いつかどこかへ去ってしまうのかもしれない。それはどことなく、神に見捨てられるような宗教的なニュアンスを併せ持つ。
・インターステラー(2014)
映画館で観たとき、「リアルタイムで『2001年宇宙の旅』を観ていたらこんな感じだったかも…」と感銘を受けた。
SF映画の金字塔って思い込んじゃった。それくらいの完成度の高さを感じたけど、よく考えると細かいところは結構ツッコミどころがある。
でも何よりも、エモーショナルな物語と美しい映像。「世界の終わりというのは、こんな風に訪れるのかもしれない」「終わる世界の中で、何に希望を見出して生きられるんだろうか」ってことをリアルに想像させるところが美しいと思う。