2025-03-13

避難訓練: 敵が攻めてきたら株価はどうなるの?

敵が侵略してきて、戦争当事国になった場合株式市場がどう動くかを調べた。

WW2で日本真珠湾攻撃をして太平洋戦争が始まったときに、アメリカ株価がどうなったのかをAIとともに検証して、どう振る舞うべきかを考えました。

https://grok.com/share/bGVnYWN5_092fa4eb-777d-4710-a8b1-e68c61408d3e

1941年12月7日~13日のダウ平均の動き
12月7日日曜日): 真珠湾攻撃発生。市場は閉まっていた(当時は土曜も半日取引があったが、日曜は休場)。
12月8日月曜日): 攻撃の翌日、市場が再開。ダウ平均は前日終値112.52から108.58へ下落(約-3.5%)。アメリカの参戦表明もあり、リスクオフムードが広がった。
12月9日火曜日): 下落は続き、106.34まで落ちた(この日だけで約-2.1%)。不確実性が市場を圧迫。
12月10日水曜日): 若干の反発があり、107.27へ(約+0.9%)。売り一巡後の小幅な買い戻し。
12月11日木曜日): 再び下落し、105.88へ(約-1.3%)。戦争の影響が消化しきれず。
12月12日金曜日): 104.94まで下落(約-0.9%)。週末に向けて慎重な動き。
12月13日土曜日): 当時は土曜も半日取引があり、104.31で終了(約-0.6%)。
この週全体で見ると、12月6日終値112.52)から12月13日終値(104.31)まで、約-7.3%の下落となりました。初日の急落が最も大きく、その後はジリ貧ながら下落が続いた形です。

このようにじり下げしていったらしい。

私の考察は、"機関投資家(クジラ)は1日で買い終わらないの逆もまた真で、クジラは1日では売り終わらないので、だらだらと下げていく"です。

リバはあるかもしれないけど、即投げるリスクオフが最適な気がした。

もちろん、軍事セクターや軍需物資セクターを持っているなら話は別ですが。

どれが軍需セクターかわからないならとりあえず全部投げて、あとで買い戻すというのもありでしょう。

なお、当時の日本市場はどうなのかと調べてみたところ、奇襲成功で高騰したらしい。

ただ、当時の日本日中戦争をやっている最中で"すでに戦時中"であり、平時から戦時突入したわけではないので、このデータはあまり参考にならないと思った。

ロシアウクライナ侵略時のデータ

### ウクライナ株式市場
ウクライナの主要株式市場は「PFTS(ウクライナ取引所)」で、PFTS指数代表的指標です。しかし、侵攻直後の2022年2月24日ロシア軍の攻撃開始に伴い、ウクライナ株式市場は即座に取引停止となりました。これは戦争による物理的・経済的混乱を反映したもので、市場機能する状況ではなくなったためです。
- **2月24日以前**: 侵攻前の2月23日時点で、PFTS指数は約510ポイント前後(日次終値ベース)。すでにロシア軍の国境集結で緊張が高まり、数週間前から下落傾向でした。
- **2月24日以降**: 取引停止のため、公式株価データ存在しません。市場再開は数か月後の2022年8月まで待たねばならず、再開時のPFTS指数は大幅に下落し、300ポイント台まで落ち込んでいました(約40%減)。
- **反応の特徴**: ウクライナでは、侵攻当日から市場が閉鎖されたため、株価の「即時反応」は観測できません。ただし、侵攻前の数週間で既に投資家リスクを織り込み、売りが進んでいたことが分かります。

### ポーランド株式市場
ポーランドの主要指数は「WIG20」で、ワルシャワ証券取引所拠点です。ウクライナ隣国として、地政学リスクが強く意識されました。
- **2月23日(侵攻前日)**: WIG20終値は約2,144ポイント。
- **2月24日(侵攻当日)**: 終値は2,015ポイントで、約-6.0%の下落。ロシア攻撃開始が報じられ、リスクオフが加速。
- **2月25日**: 1,941ポイント(-3.7%)。下落が続くが、前日ほどの急落ではない。
- **3月1日(侵攻後5営業日)**: 1,857ポイントまで下落(週全体で約-13.4%)。その後、3月2日には若干反発し1,900ポイント台に。
- **1週間の騰落率**: 2月23日から3月2日で約-11.5%。地理的な近さとウクライナへの人的・経済的結びつきの強さから市場は強く反応しました。

### ドイツ株式市場
ドイツの主要指数は「DAX」で、フランクフルト証券取引所が中心です。ポーランド隣国であり、欧州経済の要として、ロシアへのエネルギー依存度の高さも影響しました。
- **2月23日(侵攻前日)**: DAX終値は14,731ポイント。
- **2月24日(侵攻当日)**: 14,052ポイントで終了(約-4.6%)。欧州全体でリスクオフが広がり、エネルギー価格急騰への懸念も。
- **2月25日**: 14,567ポイント(+3.7%)。一旦反発。市場が「最悪のシナリオ」を過度に織り込んだ後の買い戻し。
- **3月1日(侵攻後5営業日)**: 13,904ポイント(週全体で約-5.6%)。その後、3月2日は14,100ポイント台に回復。
- **1週間の騰落率**: 2月23日から3月2日で約-4.3%。ポーランドほどの下落幅ではないが、エネルギー供給不安ロシアのガス依存)が重しに。

### 比較考察
- **ウクライナ**: 市場停止でデータなし。戦争当事国として直接的影響が最大。
- **ポーランド**: 隣国ゆえに下落率が大きく、1週間で-11.5%。ウクライナ難民流入国境での緊張が投資家心理を冷やした。
- **ドイツ**: 欧州大国だが距離がある分、下落は-4.3%と緩やか。初日の急落後、反発が早かったのは、市場効率性と経済多様性が影響か。

### 補足:リスクオフとその後
侵攻初週は、どの市場リスクオフ支配的でした。ポーランドドイツでは、2月24日の急落後、数日で反発が見られたのは、NATOの介入リスクが低いと市場判断したことや、エネルギー供給代替策への期待が背景にあります。一方、ウクライナ市場は再開まで動かず、戦争の直接的被害を反映しています

ほかの事故事件と比べて、戦争やクーデーターが起きると経済活動が止まってしまう(銃弾が飛び交う中では商売どころではない)ので、最悪の事象です。

即全部投げて逃げるが勝ちですね。

逃げ遅れた場合は翌日の寄りで逃げましょう。

市場が閉鎖されたらもう無理で、祈るしかないです。

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