ダウンタウンが、とんねるずが、デヴィ・スカルノが、あの歌舞伎役者が、とか、まぁ「アーあの人、現実でもやってそうじゃん」というタレントたちは、それでも全盛期は大人気だった。
「暴君系」、「ハラスメント系」、「強圧系」などと名付けてみたくもなるが、タレントの系譜の中に明らかにそういう一派がいる。
まぁ温いテレビバラエティコンテンツならではの、多少刺激的な言動をするタレントを置いておきたいニーズはあるんだろうとは思う。それにしても昔から今までずっと人気があるペルソナなのだ。
平成初期には野村沙知代&浅香光代の「サッチー・ミッチー」がご意見番顔をして(そしてその後色々あって)たし、みのもんたや島田紳助、和田アキ子などの「ハラスメントMC系」みたいな系譜もある。
一方私は、子供のころから、この手の強圧系のタレントが本当に苦手で、「何のためにわたしはテレビを見てるのかアホらしい」とテレビを消していたのだが、どうも世の中にはこういう一派を娯楽として楽しんで消費している人たちが少なからずいるのだ。短歌だか俳句だかに居丈高なダメ出しをしてるオバハンとかも大人気だし、高嶋ちさ子(かなり酷い)と長嶋一茂(かなり酷い)と石原良純(そこそこ酷い)が並んで、産まれが金持ちのセレブが傍若無人な顔をして並んでいたりする。好きにはなれないし、申し訳ないけど下品だなぁ…という印象だ。そういう人を起用した番組があちこちにあるから、まぁそういうのが好きな人が結構いるわけだ。
TVなんか見てるからだ馬鹿、というのはとても愚かで、ホリエモンやひろゆきの消費のされ方も同じ。
「金持ちが暴論、暴言を吐いているところを楽しむ娯楽」がたくさん。
お化け屋敷ではないが、対岸の火事として恐怖刺激を楽しんでいる?
それとも、傍若無人なセレブな王様が吐く暴論に己の何かを仮託して溜飲が下がったりしてるのか
あまり考えたくはないが、彼らのハラスメント色の強い言動や、現実味がゼロの暴論などに、少しのあこがれがあったりするのか
アンチポリティカル的な、反動で下品で暴力的であるコンテンツが快感なのだろうか、とか
もっとシンプルに「俺も有名に、金持ちになったら同じように暴虐にふるまってやろう」と思っているのか。
少し違うかもだが、子供のころに読んだ少女漫画に出てくる、そして先ごろまでオタクコンテンツで流行っていた「悪役令嬢」的な娯楽だったりすることは有り得るだろうか
昭和の少女漫画定番の「いじわるをする美少女(お嬢様)」は、ストーリーにスパイスを加える役割的脇役だと思うが、オタク界隈で流行った悪役令嬢は「悪役だったけど実は・・・」のギャップ萌え主人公?だったりするらしいじゃないか。現実の「ハラスメント系タレント」の消費って、そういう娯楽だったりもするんだろうか。子犬を拾うヤンキー的な、ツンデレなギャル的な、そういうやつ?
現実は、ほとんどの場合は「ハラスっぽい属性が売りになってる人は、裏でも似たようなもんだぞ」ってことだと思うんだけどなぁ…。
サケのハラスって、美味しいよね! 「ハラスっぽい属性が売りになってる人は、裏でも似た