労働組合が強い自治体では、ここ数年で一斉にエアコンが導入されたらしい。
委託会社の社員は立場上、声をあげにくいし、そもそもエアコンが必要だと口に出せる雰囲気すらない。
夏の給食室。
スポットクーラー2台で誤魔化しながら、揚げ物を揚げ続ける。
蒸気の中でお湯を使って食器を洗い、汗でびしょ濡れの白衣やTシャツは何度も着替える。
熱中症対策と言われて支給されたのは、保冷剤を首に巻くタオル。
お守り程度にしかならない。たぶん気休め。
冷蔵庫の数は限られていて、入りきらないものは常温に置くしかない。
そうならないように直前に作るようにしてるけど、調理時間にも限界がある。
別の現場では、熱中症から脳梗塞になって運ばれて、そのまま亡くなった人もいる。
でも、何も変わらない。
誰も声を上げないし、上げても届かない。
改善されないのが当たり前になってる。
賃金は安いし、人の入れ替わりも激しい。
命に関わる仕事環境で無理をしてまで続ける理由があるのか、と自分でも思う。
「それならスーパーのレジの方がまだ安全だしマシなんじゃないか」と、心のどこかで思っている。
実際、そうやって辞めていった人もたくさんいる。
でも、だからって労働者の安全が無視されていい理由にはならない。
ずっと思ってる。
この10年、何も変わらない。
誰も動かない。
別に給食に限らず死なないと動かないのは公共のデフォよ 信号機や横断歩道やカーブミラー
この給食現場にも6/1施行の労働安全衛生規則第612条の2が適用されます。 暑熱作業(厨房での調理等)が1時間超なら、委託会社にも「熱中症対応手順の策定・周知」「報告体制整備」が...
おそらくその対策が今年から1台追加になったスポットクーラー。 会社からは今後の契約もあるから要望や対策を強くは言えないため会社内で対応するにしても、施設は市町村の所有、...
夏休みは副次的に給食のおばちゃんたちの労働安全を確保するためにも必要なんだなあ