1965年11月21日生まれ。今日で60歳らしい。 あの妖精のような、あるいは宇宙人のような彼女が還暦。 赤いちゃんちゃんこを着ている姿が、1ミリも想像できない。 ふと、実家の家族との記憶が蘇った。 小学生の頃、親父の運転する車の中ではいつもビョークが流れていた。 当時は子供だったから、あの独特な唸り声や突然の絶叫が少し怖かったし、「なんでうちはモー娘。とかじゃないんだ」と不満に思ったりもした。 助手席の母は「またこれ?笑」と呆れつつ、結局みんなで『Hyperballad』を聴きながら高速道路を走っていた。 今日、ニュースを見て久しぶりにサブスクで聴いてみた。 当時のなんでもない家族の会話とか、車の芳香剤の匂いとか、車窓から見えた景色とか、そういう記憶がセットで殴りかかってきた。 親も老けるわけだ。自分も歳をとるわけだ。 でも、60歳になった彼女がまだ最前線で尖った表現をし続けていることが