「数学は役に立つか？」より大事なこと｜加藤文元

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「数学は役に立つか？」より大事なこと｜加藤文元

下記の文章は、私が今年の某月某日に熊本県立熊本高校で1年生向けの講演をしたときの講演原稿に少し手を... 下記の文章は、私が今年の某月某日に熊本県立熊本高校で1年生向けの講演をしたときの講演原稿に少し手を加えたものです。講演には特にタイトルはありませんでしたので、上のタイトルは後で私が付けました。講演の依頼及び原稿の掲載に同意して頂いた熊本高校の諸先生に感謝致します。皆さん、こんにちは。今日は「世界の中の日本」という視点から今後の学問のあるべき姿や、そんな中で「頭を使う」とはどういうことかについてお話しするようにご依頼を受けています。これらについて、まずは私自身の経験から始めようと思います。私は今から30年前、1995年の6月から1ヶ月半ほど、初めて数学の研究のための旅行でヨーロッパを数カ国旅しました。当時私は京大の博士課程の学生で、特にグラントやフェローシップもなかったので、自費で旅行しました。自費だったところが、実はよかったと思っています。いろいろ吸収しようと本気で頑張らざるを得ないで

Outfielder 一応大前提として、熊本高校（偏差値75）の前途有望な高校生に向けてのメッセージなので、既に未来のないおっさんがこれ読んで全然刺さらなくてなんとなく日本社会批判者とかしちゃうのは仕方ないところではある

2025/11/23 リンク

aaagold 数学がどのように社会で使われているのかを小中高で学ばないからね。しかし数学も詰込教育の批判にさらされて、公立学校は焼け野原となり、コミュ力という幻想しか残っていない。どうなるんだろうね。

foom_99 その理屈ならヨーロッパに巨大IT企業があってもいいけど、GAFAMやNvidiaは、アメリカにしかない。そしてそこで働くのはインド人や中国人。一方で製造はアジアは強いわけで、現代ではまんまり関係なくない？

augsUK 機械学習が深層学習とともに普及して、数理科学が役に立たない言説は周囲では吹き飛んだし、実際に就職枠も増えた。ただAIも画像処理も、それがどういうメカニズムで成り立ってるのかに興味をもてない人だと無理か。

stumprider 加藤先生は数学界のスポークスマンの役割を積極的に担ってくれてるよね。それにしても、悲痛な叫びにも似た内容。

marshi 本題とは違うけど、AIの普及に伴って数学が役に立つという説明はしやすくなったね。それこそすごくできる人はお金も稼げてるわけだし。

NOV1975 全体的にはとても良い話なんだけど、「役に立つか」と「世界を変えるか」が違う問いなのかと言うとそうでもない気はする

softstone 仕事というのは富を生み出し社会を前進させることと考えてほしいが、半径数メートルから富を奪う技術を求めてしまってる若者に出会うことも多い。科学以前の問題な気がする。

goadbin_2 出典を忘れたけど代ゼミの荻野暢哉が高校数学までの数学で役に立つのかを説明するのは無理と言っており身もふたもないが高校生に対してはこれが答えでは？むしろ問題なのは高校までの数学のカリキュラムの方でしょ。

natu3kan 加藤文元はIUT理論を一般向けに解説した本の人の印象。面白さの方が学ぶモチベになるよね。英語ですら国際競争力を上げるのに英語論文を読める学習言語能力の習得という目的を忘れ、生活言語を重視しだす始末。

mathematics

boxmanx99 "この30年くらいで日本人は「数理科学はただの理屈ではない。それは世界を変えるのだ」ということを痛いほど学ぶことになったのではないか"

shirabekun 「科学＝舶来輸入品」で自分達で科学を作るという意識に欠けているのは同意。ただ、産業化については「目に見える物だけを信じがち（工学＞科学）」「社会の変化を好まない（ガラパゴス体質）」あたりの理由が強そう

operator 「数学は世界を変えるか？」よりも、「世界を変える情報へのアクセス権を得るのに数学が必要」という方が正しいかな。日本は「世界を変えたい人」は相対的に少ない国かもしれないな。

Reinassance 個人的に「チ。」の世界観に抱いてた科学的視点への違和感と矛盾をわかりやすく書いてくれてる。西洋科学は宗教を含めた他者と向き合いながら発展してきたのであって、対立するような構図じゃないんだよね。

Windfola 数学を学ぶことで社会を動かす可能性が現実的にある高校生達にその可能性に気づいてもらう事は大事だと思う。高校生全員が三角関数を理解して使えるようになるべき、みたいな妄想とはベクトルが異なる話。

lucky_slc “ITの草創期に、どのくらいの人が”ホリエモンが逮捕される直前の2006年ごろ、テレビではITビジネスは虚業と大合唱。PtoPなどの新技術を開発すると逮捕されるリスクがあった。2005年に発売されたiPhoneは世界を一変させた

kazoo_keeper2 すべてを支配する物理法則があって、しかもそれは「自然」にあるものではく、なんらかの意思を持って「論理的」に構築されたものだ…という世界観が一神教的な思考のフレームワークなんだよなぁ

t1mvverr 熱意あって特定のものに没頭してきたとしても、孤独さも増してくるので、ほどほどでいいやってなるんだよな…いる環境にもよるだろうけど

kowa 加藤先生ぐらいの世代だと、日本の科学技術は物質科学（物理化学）に特化して成功を収めてきたわけで、その恨み節なのかなとも思う。

fluoride 天下り式に輸入したせいか「現実」と「お勉強の世界」が切断されてる感じあるよね。自分がまさに今こうして生きていることとと繋がっていない

speake 「数学の威力」というものがある気がしていて、複雑なまま難解なものを作る代わりに、数学的に整理してから作ると人間にもわかりやすいものが出来上がる、というような。ものすごく役に立つと思うんだけどな。

tach 「文明」とは何か？という話。或いは「日本人は文明人では無い。土人だ」という話。自分はそう解釈する。異論は認める。

milano4121 “「自分の専門を深めること」と「それを社会や他者と統合していくこと」”高校一年生の段階でこのようなお話しを聴けるのがうらやましい。

monotonus 大学受験っていうのが典型的な日本型精神修行。そして多くの人は一生で使えるエネルギーの大部分をここで消耗する。アカデミアや企業人が受験産業に眉を顰めるのは当然だと思う。

catalog360 プロ数学者がこんなピンボケな話をするのか？学校が教えるのはすでに教科書化されたもはや世界を変えない数学です。"科学や数学が「世界を変える武器」"いや数学は科学の1分野ですよ。勝手に独立させないでください。

hobo_king “重要なのは、学問とは一部の学者だけがするものではない。本当は社会の人たちみんなが関わる事業なのであり、みんなの知恵が混ざり合う場所なのだということ”　サッカー強い国は草サッカーから盛ん、みたいな話。

rawwell 至言 "ただ私は、その根っこには「数理科学が世界を変える」という感覚をどれだけ本気で信じ、その未来に投資できたか、そこに大きな差があったのではないかと思っています。"

janyuu "理論的科学が「世界を変える力を持っている」という意識" 軍事技術の必要性や忌避感の差が彼我でありそうと思う。高校生には数学は大砲ぶっぱなすのに必要なんだよ！と言ってあげたい。恩師がそういうタイプ。

coherent_sheaf "本当に重要なのは「数学は世界を変えるのか？」という問いです。役に立つかどうかは、現時点での用途の話にすぎません。しかし世界を変えるかどうかは未来の話です"

ichinotani 欧米と日本の根本的な違いは哲学の有無じゃないかな。深く物事の仕組みを探ろうという気持ちが日本人は弱いように思う。

Kanemori 「数学の世界史」読ませて頂きました。アラビア数学は、インド数学から学んだ「負の数」を嫌ったとのこと。幻想的に見えていたんだろうなあ。回避するための工夫が、複式簿記のルーツなのでは、と妄想しました。

natto21 そもそも、コンピューター自体が理論数学の産物で、数学を使えばいろいろなレベルで人間の脳を模倣する機械を作ることが出来て、それはものすごく社会の役に立っている。

Lhankor_Mhy いい話だ。/ ITの広がりも、理論科学の成果というより工学の成果としての側面の方が目につきそう。暗号とかの数学が主役の分野でさえ、工学の力（＝計算力）は大きかった。

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