探求する人々の活動を伝え続けた30年 ~ナショナル ジオグラフィック日本版の足跡 写真16点(2025年12月号) <1995>世界有数の大河であるアマゾン川を河口から源流までたどり、流域に生きる人々の暮らしを10月号「大アマゾンを行く」でレポートした。 <1997>アフリカ第4の大河である秘境ンベジ川を、上流のザンビアからインド洋を望むモザンビークまで下り、移りゆく川と人々の表情を10月号で伝えた。 <2000>自然保護活動家のJ・マイケル・フェイ率いる調査隊が、コンゴ共和国からガボンの大西洋岸までの密林を歩き、貴重な生態系を記録するアフリカ徒歩横断「メガトランゼクト」。その第1回を10月号に掲載した。 <2000>徒歩横断の第2回(3月号)で、フェイの一行は深い茂みや沼地に行く手を阻まれ、エボラ出血熱の発生地を抜ける。 <2000>フェイの一行は8月号の最終回でついに大西洋岸に到達した。この調査はガボンの国立公園の設立に大きく貢献した。 <2005>5月号では、ジョージア西部のクルーベラ洞窟で洞窟探検の世界最深記録に挑む探検家たちの奮闘を伝えた。 <2008>メキシコ北部のナイカ山の地下に、長さ10メートルを超す世界最大級の巨大結晶が林立する洞窟がある。その奇観を11月号で垣間見た。 <2010>中米バハマ諸島にいくつも口を開ける水中洞窟。8月号では、闇と海水に満ちた鍾乳洞の奥深くへ潜り、そこに隠された「過去」と遭遇した。 <2011>コンゴ民主共和国の東端にそびえる活火山、ニイラゴンゴ山。火口から湧き上がった溶岩を採取するため、二人の火山学者が煮えたぎる赤熱の噴火口に降り立った。その一部始終を4月号でレポート。 <2013>ナショナル ジオグラフィック協会創設125周年に当たるこの年には、「探求の新たなる時代」をテーマに毎月、関連特集を掲載。12月号からは、ジャーナリストのポール・サロペックが人類の拡散ルートをたどるシリーズ「人類の旅路を歩く」が始まった。 <2015>日本版創刊20周年を記念し、シリーズ「日本のエクスプローラー」を4月号から12月号まで掲載。恐竜学者の小林快次、エジプト考古学者の河江肖剰など、いま第一線で活躍する研究者や探検家に注目した。 <2017> 7月号では「南極の氷と海」に注目。2部構成のパート1では融解する氷の現地調査に同行し、パート2では海中に広がる優美な別世界を探検した。 <2019>ロッククライマーのアレックス・オノルドが命綱も登山用具も使わない「フリーソロ」で、米国の巨大な一枚岩エル・キャピタンを登りきった。3月号では、この偉業を達成するまでの日々を追った。 <2021> 12月号では東アフリカの「セレンゲティ」を総力特集。野生生物にとって重要なこの地域の現状を、多様な視点で報告した。すべての写真を気鋭の写真家チャーリー・ハミルトン・ジェームズが撮影。 <2022>35年にわたり新種を探してきた79歳の研究者が、南米ガイアナの密林で最後の調査に挑戦。ギアナ高地の断崖絶壁を目指す遠征に4月号で密着した。 <2025>ベテラン古生物学者のポール・セレノ率いる調査隊が、サハラ砂漠で55トンもの恐竜化石を発掘した。この壮大なプロジェクトを成し遂げるまでのストーリーを8月号で伝えた。