2024-06-08

近所のTSUTAYA漫画レンタルが終わる

予感はしてたが、近所のTSUTAYA漫画レンタルが終わる。最近はよくある話らしい。

40代後半。普通に漫画が好きだ。子供の頃は毎週、週刊少年ジャンプを買っていた。小学校の頃はこち亀を、中学校に入ると横山光輝三国志を集めた。合わせて100冊を超える単行本が今でも実家にある。

20代後半に1年だけ仕事海外に居た。行きの空港で、機内の暇つぶしにとスピリッツを買った。滞在先は田舎で、日本人のいないところ。仕事人間関係もそれなりにうまくやっていたし、インターネットは既にあったので日本情報にも困らなかったが、寝る時、必ずそのスピリッツを読んでいた。ベッドに寝転がって、紙の漫画をめくる。一年間、同じ雑誌をめくり続けたが、当時は変だとは思わなかった。繰り返し読む漫画が楽しかった。

結婚して子供もできると雑誌単行本も欲しいものを厳選して買うようになった。スペースが無いから。今の本棚にあるのは、よつばともやしもんプラネテスエマ乙嫁語りママはテンパリストかくかくしかじかちょっと読んでみたい漫画がある時は、妻と子供が出かける時に漫画喫茶を使っていたが、そこも数年前につぶれた。

コロナ禍で子供達が家で暇そうにしてたので、TSUTAYAで初めて漫画レンタルをしてみた。誰が触ってるかわからないのが嫌だったので、それまでは避けていたが、一度借りると気にならなくなった。なつかしのドラゴンボールジョジョから最近ワンピース、ヒロアカまで。黄金時代ジャンプ漫画子供達が楽しそうに読んでるのが嬉しかったし、今の少年漫画が読めて私も楽しかった。毎週土曜に数冊借りてきて、リビングソファーに置いておく。それを家族が、それぞれ好きなものだけ読む。ソファーで読んで、布団に寝転がっても読む。その習慣がコロナ後もずるずる続いた。今はダイヤモンド功罪を借りつつ、「話がきつい」と娘がいうので、舞妓さんちのまかないさんも借りて中和している。

近所のTSUTAYA漫画レンタルが終わることを店内の掲示で知って、呆然とした。理屈はわかる。電車内ではスマホ漫画を読む人をよく見るし、私もたまにPCブラウザ漫画を読むことはある。小説は完全にスマホに移行した。しかし、漫画スマホで読む気にはなれない。やっぱり紙がいい。ソファーに置いてある漫画をみんなで回し読みするのがいい。寝転がりながら紙のページをめくりたい。タブレットでもできるのはわかる。でも、やっぱり、紙がいいのだ。なぜか、と聞かれると、三つ子の魂、というしかない。

理屈シンプル。紙の漫画がいいんなら買えばいい。場所がないならオンラインだ。今後はそうするだろう。別に世の中に不満があったり、怒ったりしてるわけではない。ただ、これまで時代の流れにはついてきたつもりだっただけに、今回は「あなた世界観は明確に時代遅れですよ」と言われた気がして、ただただ呆然としている。

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