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◆久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン◆

旧車会脅迫事件と不良少年と少年犯罪の傾向

 某テレビ番組から問い合わせの電話があった。10月に起きた、ある脅迫事件についてである。東京・調布を中心に活動している旧車会メンバーが、一般人を脅して三回に分けて15万円取ったというものである。日刊ゲンダイが報じていたので読んでみると、国心会という名前の旧車会で、そこの初代と二代目総長が逮捕されている。

 要約すると、被害者Aさんが国心会と走ったので、それを誰かに言ったところ、初代と二代目総長に調布市内の公園に呼び出され「国心会、かたってんじゃねえ」と脅されたというのである。

 僕は旧車会については、そんなに取材していないが、旧車会が出現した当時は、暴走族0Bがすっかり落ち着いて、走る事だけを楽しみに活動をしているというイメージだった。が、最近は物騒なチームもいるとは聞いていた。

 道路交通法が改正されてから、暴走族は激減した。ほとんどいなくなったと言ってよいくらいだ。とは言え、調布というと暴走族では、ルート20という有名なチームがあったので、国心会というのは、その流れを汲んでいるのかなと想像した。

 道交法が改正されたからと言って、不良少年はいなくならない。人間の歴史がある限り、絶対にアウトローはなくならない。形、名称を変えて存在し続ける。

 

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15日日曜20時放送『タブーなワイドショー』で吉田豪と久田将義が一月のニュースを斬ります。

 

 1520時に毎月一回の放送『タブーなワイドショー』。



その後はチャンネル放送↓


 今月は10日に講談社朴編集次長が殺人容疑で逮捕されるというショッキングなニュースが飛び込んできました。

 朴容疑者は別冊少年マガジンを立ち上げ『進撃の巨人』の担当編集で知られている敏腕編集者。
四人の子宝に恵まれ、日本を代表する出版社の編集次長になり、さらに日本漫画史に残るであろう、『進撃の巨人』を見出した人がなぜ、妻を殺害しなければならなかったのか(10日現在、容疑を否認)
 

 週刊文春が各紙の中では群を抜いた形で詳しく報じているところは、他誌記者とも電話で話したのですが「さすが文春」と舌を巻いていました。
テレビでは日本テレビが他局よりも詳しく動画や静止画などをあげて報じていた感があります。


 文春が動くのを察知した当局が発売前に逮捕したという見方もありますが、
7日あたりに文春が直当たり(本人に直接インタビューすること)しており、逮捕はされより前にねられていたと思われます。

 ワイドショーでは講談社とあまり利害関係がないような漫画家でよくしゃべる人。例えば江川達也氏などが呼ばれるような気がしますがどうでしょうか。

でお送りしますのでお楽しみに。

(久田将義)

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 久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン 2017/01/14
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東松山市少年リンチ事件を分析してみた


 

 20168月、井上翼さん(16)の遺体が唐戸という地名の河川敷で発見された。大変痛ましい事件である。去年、二月に起きた川崎市中一殺人事件を思い出したのは、僕だけではないだろう。


 基本、事件の構図は両方ともほぼ同じであると僕は見ている。拙著『生身の暴力論』でも指摘した通り、1980年代後半から続き、また多発していた中途半端な不良少年が起こした残虐な事件である。


 1980年代後半から1990年代前半の少年犯罪は、「綾瀬女子高生コンクリ事件」「名古屋アベックリンチ事件」「市川一家四人殺人事件」「木曽川少年リンチ事件」と多発している。これらに共通するのが、前記した通りの中途半端な不良少年。あるいは不良少年もどきの犯行であるという事だ。


 川崎市中一リンチ事件同様、少年のネットワークはツイッター、フェイスブック、LINEの三つを駆使し、またSNSがなくても地元では大方、この手の噂は広まっていくものである。これは携帯電話がなかった1970年代~1980年代前半についても同様の事が言える。




 地元ネットワークの濃さが、この手の少年犯罪の特徴である。


 

 東松山市の場合。東松山駅にたむろしている「パズル」という赤ギャンのメンバーを中心とした少年たちの犯行であるとして取り調べが進められている。


 井上さんは、「パズル」のメンバーではなく周辺でたまに、顔を出したりする程度の仲だった。僕はまとめサイトや2chを見ないので分からなかったが、今回、検索してみると井上さんもメンバーの一人だという書き込みがあったが違うだろう。


 

 暴走族と違い、チーマー、ギャングなどは縦のつながりが弱く、たまたまチームのパーティに参加したりつるんでいたりするだけで「俺、○○(チーム名)何だけど」という自称が多いのが特徴である。井上さんはそういう自称すらしていなかったのではないかと思われる。


 

 東松山市と言っても読者の方はピンと来ないかもしれない。埼玉県でもさほどの繁華街ではないからだ。「地方の街」ぐらいの認識だろう。不良少年というと代表的なのが暴走族で、その戦闘力や団結力はギャングよりも「強い」とされてきた。が、昨今では少子化と道路交通法により数が少なくなっている。そこで台頭してきたのが暴走族ほどつながりが強くはないが、集団化してきたギャングや愚連隊の存在だ(と言っても警察庁が認定した準暴力団、関東連合や怒羅権のような人脈や凶暴さは見当たらない)


 

 ギャングはたまにビッグスクーターに乗ったりはするものの、基本、街にたむろっているが、東松山市で言えば、遠出をすれば池袋や近くでは大宮等の街がある。十数年ほど前に池袋でギャング同士の抗争があったが、それぞれのチームは東武東上線等の電車で池袋まで来ていたのが特徴的だった。


 

 東松山の不良少年事情でいうと、暴走族では、戦闘的で右翼的なチーム「A」というのが幅を利かせていた。レディースも有名な「B」というのがあった。両方とも現在は解散している。


 ここからは想像だが、これら暴走族のOBで何人かは地元のヤクザ組織に入ったり、右翼民族派団体に進んだ者がいるだろう。いわゆる半グレ(準暴力団)である。


 

 
久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン

ニュースサイト『東京ブレイキングニュース(旧・日刊ナックルズ)』編集長、『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』元編集長の久田将義が、インターネットを通して新たな「アウトローメディア」を始めました。その名も「久田将義責任編集 ニコ生タックルズマガジン」。放送まとめ記事やオフショットなど発行致します。

著者イメージ

久田将義

ニュースサイト『東京ブレイキングニュース(旧・日刊ナックルズ)』編集長。『実話ナックルズ』『ダークサイドJAPAN』『NONFIXナックルズ』『HARDCOREナックルズ』元編集長。『月刊選択』『週刊朝日』を経て現在へ。近著『関東連合 六本木アウトローの正体』(ちくま新書)『トラブルなう』『原発アウトロー青春白書』(ミリオン出版)、『僕たちの時代』(青木理氏共著・毎日新聞)

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