2025-05-05

anond:20250505142541

第2話「メロいってセクハラだよ」あらすじ

前回の戦いから数日後。

街は今、「仮面ライダーロイ」の話題で持ちきりだった。

「変な女が“メロい!”って叫びながら怪人倒してたww」

「変身したのってオタク女っぽくない?メロいとか言ってたしキモすぎ」

「なんか知らんけど性癖に刺さった。あれ推せる」

SNSでは、「#メロいの人」「#セクハラライダー」「#仮面ライダー性欲」などのハッシュタグが急浮上。

動画配信者たちもこぞって変身シーンをパロディ化し、

一部では“露出癖怪人説”まで出回っていた。

そんな中、カヲル本人は――

いつものコンビニの前で、缶チューハイ片手にスマホの通知を見ていた。

「“メロいってセクハラだよ”……か。いや、確かにそう思う人もいるよね。

でもさ……私の“メロい”って、そんな下品だった?」

葛藤自己嫌悪最中、またしても“感情の歪み”が生まれる。

今度現れたのは、元セクハラ被害者正義感暴走した怪人「リビドージャッジ」。

被害正義境界を見失い、「すべての性的感情暴力だ」と断罪する。

「メロい? それ、加害だよ」

貴様欲望は、人を傷つけている。消去対象だ」

変身しようとするカヲルだが、一瞬ひるんでしまう。

自分の“推しに対する性的感情”が、果たして誰かを傷つけているのではないかと――

そのときスマホに一通の通知が届く。

投稿者は、同じ地下アイドルオタク女性

「“仮面ライダーロイ”の“メロい”って叫び、救われた。私も自分推しを、もっと正直に“好き”って言っていいんだって思えた」

その言葉背中を押され、カヲルはふたたび立ち上がる。

「私の“メロい”は、セクハラじゃない!好きって気持ちを、なかったことにしたくないんだよッ!!」

仮面ライダーロイ、再変身。

言葉暴力を振りかざすリビドージャッジに、“共感欲望”の力で立ち向かう!

ラストシーンカヲルは小声で笑いながらつぶやく

「メロいって、気持ちの一部でしょ?それをセクハラって切り捨てたら、何も言えなくなるよね……」

そして次の瞬間、スマホには不気味な通知が届く。

あなたの“推し”が危険です。――From:メロタマサーバー

次回、「推しの目の前でイクなんて無理」
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