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はてなキーワード: 缶チューハイとは

2025-11-05

時間は戻らないけど、戻らない良さを知った夜

久しぶりに昔の同期と飲んだ夜、終電を逃して、気づけばあの頃の自分に少しだけ戻っていた。

先週、新卒の同期と6年ぶりに飲んで、終電を逃してコンビニの前で缶チューハイ片手に2時まで話した。 いろいろあり、既卒入社した会社でとても厳しい研修を乗り越え、なんとか社会人スタートを切ったけど、出世して管理職になった同期とこの10年の出来事ノンストップで語り合ううちに、嫌なことも不思議と良い思い出に変わっていった。

昔は男女の垣根なく、よく野球観戦や飲みにも行っていたけど、家庭もある今、もうそんなこともないだろう。

時間は戻らないけど、戻らない良さを知った夜だった。

帰りのタクシー尿意限界になり、7年ぶりに漏らしかけたところで、正気に戻った。膀胱は変わらず成長しない。

2025-10-02

明日振られに行く

45歳、女性婚姻歴無し、子無し。

明日、振られに行く。

非モテ喪女の拗らせ実体験というものをまずは説明しないとならないだろう。

私の場合は、幼稚園児の頃から好きな男の子は常にいた。

小学校でも、中学校でも、高校でもだ。

そのどの環境でも、私の片思いは実る事は無かった。

高校卒業した後、専門学校の認可を受けていないアカデミー的なスクールに通ったが、

そこでも恋が実る事は無かった。

周りの女子達はみんな彼氏を作っていたが、

私には無縁だった。

転機が訪れたのは20代後半、当時流行っていたSNSで良いなと思った男性が居たので、

思い切って西麻布焼き鳥店に誘った。

その後、おそらく10代の男女がやるようにテンプレ的に夜景が綺麗な観覧車か何かに乗った後、

自分から告白して見事にお付き合いしてもらえる事になった。

しかった。

30近くして、初めて”彼氏”というやつが出来た。

しかし、私は顔も不細工で、それ以上に超絶肥満体型だった。

肥満体型なのは過食症が原因で、食べて吐く事しか死にたい気持ちを紛らわせる事ができず、

しかし吐くのはかなりのテクニック必要で、上手く吐けなかった私はただ太って行くだけだった。

なぜこんな肥満体型の私と付き合ってくれる男がこの世に居るのか疑問を拭えきれなかった私は、自分から彼と離れる事にした。

それから数年後、30代中盤くらいだっただろうか。

相変わらず不細工肥満体型だったが、転職先にすごく魅力的な男性がいた。

彼は技術力も発想力も凄くて、私が引っ張っていたプロジェクトで大貢献をしてくれた。

しかし、立場的な問題もあり、彼が別プロジェクトアサインされるのを待ってから、彼をデートに誘った。

から私をデートに誘ってくれる事は無かったが、私は執拗に誘い続け、

ついに私から告白した。付き合ってほしい、と。

なんだかよくわからないが、彼はOKしてくれた。

両親の挨拶も済ませ、同棲するマンションも探し、約1年同棲した。

実はこの間約7年、彼は一度も私と性的接触を持ってはくれなかった。

同棲する前は「同棲したらそういうことも頑張るよ」と言ってくれたので、

私は僅かな貯蓄から転居費用諸々を捻出し、同棲した。

しか同棲1年経過しても、彼は私の身体に一切触れようとはしてくれなかった。

身体接触が無いのであればせめて二人の時間を作りたいとあれこれ模索提案したが、

はいつも自室に篭り動画を観たりゲームをしていた。

ある時、転機というものが身に降りかかって来た。

同じプロジェクト男性独身)を”パワハラとかセクハラで訴えて良いから今夜だけ飲みに付き合ってくれよ〜〜”的に冗談まみれで言ってみたら、

なんと彼は私との飲みに付き合ってくれた。

終電があるから解散しよう、でも私はもうちょっと飲みたい、的な事を言ったら、

彼もそれに応じてくれた。

二人で適当渋谷の道端で缶チューハイを飲んだりしていたら、強烈に尿意に襲われたので、

近隣のホテルで「お手洗い貸してください」攻撃を開始した。

しかしお手洗いを貸してくれる店舗なんてそう簡単には見つからない。

仕方ないので私は「部屋が空いていたら宿泊するのでお手洗いを貸してほしい」と嘆願し、見事お手洗いを手にするに至った。

その晩、何がどう寄与したのかは不明だが、私はその男性と性行為をした。

しかった。

長年思いを寄せて来て婚約指輪まで買ってくれた男性ですら女として見ては来れなかった私という醜い脂肪の塊に、

性的欲求を向けてくれるような希少な男性がこの世に存在してくれた事のレア度みたいなものに思いを馳せると、なんとも言えない感情に包まれた。

それから同棲相手との生活を整理し、単身で手狭なマンションを借り、婚約も解消し指輪も返却した。

たった一晩だけでも私を女として扱ってくれた男性社員に全力投球したいと思った。

仕事くらいしかやることがない私にとっては、彼に高級レストラン食事をご馳走することだけを生き甲斐にやってきた。

2021年日本橋フレンチ2022年銀座の蟹、2023年西麻布の有名フレンチ2024年は新進創作メキシカンだった。

2025年明日、これまた知る人ぞ知るみたいなフレンチを予約した。

だが、先週末、彼とは別れ話をした。

おそらく、明日が彼との最後食事となるだろう。

ありがとう私の愛する人よ。

明日が終わったら、あなたの願う本当の幸せに向かって歩いて行ってほしい。

2025-09-27

2025年アニメニコニコランキング

何だかんだでニコニコの勢いは盛り上がりを一番表してると思う、しっくり来るというか

(前は2chアニメスレとかもしっくりしてた)

全部やってないのが残念なのと、1,2週遅れだったりYoutubeでも見れるやつは再生数落ちるんだけどね

 

9月27日時点、最新話の2個前の再生数をランキングにした

十の位切り捨て

 

タコピー原罪259100
「その着せ替え人形は恋をする」Season 2154800
ダンダダ136800
わたし恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)120000
瑠璃宝石103000
銀河特急 ミルキーサブウェイ95600
ウィッチウォッチ94000
まったく最近の探偵ときたら90900
ばっどがーる90300
New PANTY & STOCKING with GARTERBELT90000
サイレントウィッチ 沈黙魔女の隠しごと83300
出禁モグラ61200
ゲーセン少女異文化交流49900
ぐらんぶるSeason 249000
SAKAMOTO DAYS48200
ぷにるはかわいいスライム 第2期47100
雨と君と45500
アークナイツ【焔燼曙明/RISE FROM EMBER】41100
追放食堂へようこそ!39900
Turkey!37700
属性魔法使い37700
薫る花は凛と咲く37400
公女殿下家庭教師34700
カラオケ行こ!34200
地獄先生ぬ~べ~34000
青春ブタ野郎サンタクロースの夢を見ない33200
Summer Pockets32600
ブサメンガチファイター32500
プリンセッションオーケストラ31500
自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮彷徨う 2nd season30800
ふたりソロキャンプ29800
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-29700
宇宙人ムームー29300
9-nine- Ruler’s Crown27200
盾の勇者の成り上がり Season 426400
おそ松さん第4期26300
怪獣8号 第2期25800
強くてニューサーガ24700
真・侍伝 YAIBA23900
フードコートで、また明日22900
うたごえミルフィーユ22000
ネクロノミ子のコズミックホラーショウ22000
勇者パーティー追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ~この白魔導師規格外すぎる~21200
ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される20900
ブスに花束を。20900
フェルマー料理18400
ひみつのアイプリ リング17700
ウルトラマンオメガ15700
傷だらけ聖女より報復をこめて15500
カッコウの許嫁Season215400
彼女、お借りしまSeason414700
TO BE HERO X14500
夢中さ、きみに。13500
陰陽廻天 Re:バース13300
地縛少年花子くん212900
桃源暗鬼12300
異世界転生したらドゲンジャーズだった件10900
ホテル・インヒューマン10300
美男高校地球防衛部ハイカラ9200
神椿市建設中。9100
デキちゃうまで婚8800
転生宗主覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~8600
人妻の唇は缶チューハイの味がして8400
ハイガクラ4400

 

うむ、しっくり来るな

これに入ってない人気作ってなにあるっけ、Dr.STONEとかかな、あと光が死んだ夏とか?

何かしらんけど自分オモシロイと思った作品は大体伸びてるんだよね、庶民感覚ってことかな

2025-09-01

子育て痩せるぞ!

夫婦ともに過去最高に痩せている。

1歳と3歳を育てているが、とにかくごはんを食べる時間がない。夕飯は子供達を食べさせるのに精一杯で、お風呂入れて寝かしつけるまで食べられない。

寝かしつけた後に2人で食べるが、もう洗い物もしたくないので冷凍パスタポテチをつまんで缶チューハイ飲んでおしまい

昼は金が無い(というか、子供のことを考えると怖くて使えない)から作ったおにぎりか貧相な社食まいばすけっとのごっつ盛り焼きそばで軽く済ませる。ごっつ盛り焼きそばが妻。カロリーに対するコスパがいいらしい。

朝ごはんなどほぼ食べられない。

休みの日は2人を抱っこして公園連れていったりプール連れていったり家の中で暴れまわるのに付き合っていると本当にしんどい。こないだ2人を抱っこして公園と呼ばれるほぼ山に行った時は本当に疲れすぎてお昼ご飯に入ったスシローで2人とも生ビールを頼んだ。むちゃくちゃ美味かった。

過酷労働に加えて中々食事ができない環境

私は178cmで今たぶん58キロくらい。怖くて測ってない。妻はしょっちゅう測ってて43キロくらいらしい。うれしそう。

痩せる子育て!!

うだうだ言ってないで子供作れ!

2025-08-25

anond:20250824154313

ストロング缶チューハイをガブガブ飲むようなアホは死んでいいのにな

2025-08-24

印象操作って恐ろしい

アルコール9%のストロング缶チューハイ市場から消えた。

メディアマスコミが、ストロング缶チューハイは「体に悪い」「危険」「人生終わる」という印象操作を連日のように行った。その成果が出たからだ。

だが、おかしなことがある。

アルコール12%のワインは無傷だったのだ。

ワイン市場から消えていないし、「体に悪い」「人生終わる」という悪いイメージも付いていない。

酒は度数がすべてだ。体に悪いかどうかは度数に比例する。ワインのほうがストロング缶チューハイより体には悪い。だが、ワイン市場から消えなかった。

なぜか?速い話が人々が印象操作に騙されたからだ。

それも、いとも簡単に騙された。

ワインの方が体に悪いのに、ワインは生き残り、ワインより度数が低いストロング缶チューハイが消えた。

印象操作というのは恐ろしい。

2025-06-25

出張先のビジホの部屋、一人

正直言って、飲みながらこれを書いている。缶チューハイストロング出張先のビジホの部屋で、今一人きり。

別にそんな酒が好きなわけでもないのに飲まずにいられなかった。

スマホなんてさ、普段はダラダラニュースとか流し見するだけなのに今夜は違った。

検索欄に手が勝手に動いて、「デリヘル ○○市 とか打ち込んでんの。情けないよな、ほんと。

正直言ってこういうの自分とは無縁だと思ってたんだよ。デリヘルとか。風俗とかさ。そういうの。

そういうのはどうしようもなくモテない脳足りんが行くようなところで、別に偉そうに清廉潔白を気取ってたわけじゃないんだ。

ただ単純にそういうところに行くっていうのは馬鹿らしい。そう思って生きてきただけ。

だけど気づけばこの歳まで経験なし。所謂童貞。笑っちゃうよな、俺がそんな検索してるなんて。

で、サイトが出てくるじゃん?妙に明るい色使いのページで初回割引!だの写メ日記更新中!だの、そういう文句ギラギラしてて、もうやんなるね。

この世の諸悪の根源を煮詰めたような文言ばかりが目に入って、何度も胃液ごと戻しそうになったよ。

でも指は止まんないのな。不思議なことに。ああいとき人間って。

俺は自分の中で先回りして相手を見下すことで、自分の弱さを隠そうとしてた。

どうせ、どうせたいした女なんか来やしないって。

ポチったと。予約したとき感覚心臓のドクンていう感覚

やっちまったって気持ちと、なんだか変に高揚してる気持ちとぐにゃりと交わる感じ。

俺は立ち上がってベッドの傍を行ったり来たりしていた。何度も何やってんだ俺?と考えたが足は止まらなかった。

待っている間に缶チューハイの2本目を開けて飲んだ。

ドアがノックされると飛びあがりそうになった。

はいって声が出たとき自分もびっくりするくらい震えてた。

ドアを開けたら意外と普通女の子が立ってた。もっと化粧バキバキの、いかにもな女が来るもんだと思い込んでいたから。

「こんばんは〜」って向こうは当たり前のように入ってくる。そりゃそうだ。仕事だもんな。

むわぁっと香水体臭の混じったようなにおいが鼻をついて吐きそうになった。嘘じゃない。マジでそうなんだ。

酒は得意じゃないのに飲み過ぎてたんだな。だから悪いけど今日ちょっと体調が悪いから無理そうだからもう帰っていいと言ったんだ。

でも女は簡単に引き下がらない。そりゃ仕事だし、部屋に入って5分も経っていなかったと思う。

じゃあ少し待ちましょうか?なんていうわけだ。やれやれ。こっちは体調が悪いのに。その言葉を聞いて、今すぐにでもまた吐きそうになった。

いや本当に結構ですからと言っても向こうはのらりくらり。緊張しなくても大丈夫ですよ?なんて言ってくる。よく見ると目尻に皺があるし、若く見えて意外と年増かもしれない。

それでもう完全に萎えちゃってね。お金は払うから、帰ってくれと。そう伝えたんだ。

彼女はえ?って顔してさ、これほど間抜けな顔は見たことがないってほどポカンとした顔を見せてきた。俺の気分はさらに盛り下がって、もうベッドに入って眠りたかった。

次には俺の手を両手でぎゅっと握り、ベッドに誘導しようとするんだよ。それならちょっとお話しませんか?って。

俺はもうアルコールのせいで気持ち悪くなって今にも吐き出しそうになっていたから断ろうとしたんだけど彼女は強引で、結局ベッドまで行って二人で並ぶように座った。

彼女の肩が俺の肩にうっすら触れ続けるようなそんな距離感でだ。

でも俺も限界だった。早く帰ってほしかった。これ以上この空気に耐えられそうになかった。

立ち上がって鞄から財布を持ってきて彼女の前で札を出して見せた。

ごめんほんとうに吐きそうなんだ。だからこれ。彼女はそれでもしばらく粘った。ほんとうにいんですか?って何度も何度も聞いてきた。

そのうち腹が立ってきて押し付けるように金を渡すと笑顔が引きつってた。

俺はもうそれ以上は耐えられなかった。

ドアを閉めたとき、心底ホッとした自分がいた。

ドアの向こうに消えてくれたことに心から安堵した。実際吐きそうだったしね。

でも一人になることで落ち着いて、気分も幾分か回復した。けどさ、それで俺の2万は消えた。

二万は消えた。

缶チューハイを飲みながらこれを書いている。ストロング。今は一人きりだ。

何だかすべてが嫌になって、今にも泣き出しそうだ

2025-06-20

金曜夜のフードコート

から外食要請で、ちょっと気分を変えたくて、金曜夜にモールフードコートに来るんだ。そこでは決まって「汁無し担々麺」を食べる。鞄に忍ばせた缶チューハイをお供にね。理由はと言うと、その店は子供の嗜好から外れているせいか必ず空いているし、残った辛い具で混ぜ追い飯をするのも楽しみなんだ。最近、何回もバッティングするんだが、私が食べていると、必ず真っ赤な「汁有り担々麺」を食す若き女性が並びのテーブル横にやってくる。何か辛いもの好きで、繋がって居るようでホッコリする。既婚で無ければ声を掛けるんだが...。

2025-06-09

先週の土曜、ちょっとしたトラブルの後処理で休日出勤することになったんだよ。

正直だる……ってなって朝起きるのもしんどかった。けどまぁ仕方ない。

オフィスに着いたら誰もいない。

完全に一人出勤。と思ってたら後ろのほうで物音がした。

びっくりして振り返ったらいたんだよもう一人。

それが同期のS。

うちの部署で一番仲いいやつ。プライベートでもよくオンラインゲームしてて、夜中にボイチャで煽り合いするような仲。

お互いマジかよwwってめちゃくちゃ笑った。

向こうも完全に嫌々来てた感じだったし、奇跡的にやる気ゼロ×やる気ゼロが合流したわけ。

そこからはもう遊びモードクーラーを18度に設定してさっっっっむ!!wwって言ったりホットコーヒー飲んだり、雑談ばっかしてゲラゲラ笑ってた。

途中でBGM流そうってなって、Sがスピーカーからおジャ魔女カーニバル」流し始めて、踊り出すの見てまた爆笑

やばい仕事しないとって真面目にやり始めて、午後になってふと見たらそいつ缶チューハイ開けてんの。

えwww待てwwwお前何やってんのwww

いやいや、土曜だし誰もいないし……

……なるほどな

ってことで、俺も冷蔵庫にあったビール(多分誰かの差し入れ)をありがたく開封

そっからはもうね、仕事という名の祭り

ほとんどの時間笑ってたと思う。

最後の方とかこれマジで大学ゼミ室だよな…って話してたもん。

ビールチューハイ片手に上司悪口だけで5分は笑えるって、どう考えても仕事じゃないよなw

結局、最低限の作業だけはきっちり終わらせてお疲れしたーwwってハイタッチして会社出てからは飲みいった。

休日出勤も、たまにはいいね

2025-05-14

タワマン崩壊した

うちの近所のタワマンから人が出て行っている。

理由治安。住環境。タワマンは駅近。

元々駅前ロータリーのベンチは汚いじじいとばばあが昼間から缶チューハイのんでいちゃついていた。

タワマン工事ロータリーが使えなくなったから他のところでいちゃついてたみたいだが、タワマンができ、ロータリーがきれいに整備され、ベンチも増えたことで、じじいとばばあが数増えて戻ってきた。

それに怯えたのがタワマン住民。そりゃそうだ。タワマン併設の保育園ロータリーの真横だ。

じじいとばばあが酒臭い息で、子供に寄って来たら善意でも怖い。

一人抜け、二人抜け、気づいたらタワマンから人がいなくなっている。

いい気味だ。

2025-05-13

汚い街のタワマンって誰が買うの?

赤黒い顔したジジイババアが昼間から缶チューハイ路上乾杯しているような駅前にあるタワマンって誰が買っているの?

小岩とか平井とか東京東側の汚い街のタワマン

いくら都心から近くたって投資価値たかが知れているだろうよ。

なんで1億出してあんな汚い街に住もうとするのか意味不明

2025-05-05

anond:20250505142541

第2話「メロいってセクハラだよ」あらすじ

前回の戦いから数日後。

街は今、「仮面ライダーロイ」の話題で持ちきりだった。

「変な女が“メロい!”って叫びながら怪人倒してたww」

「変身したのってオタク女っぽくない?メロいとか言ってたしキモすぎ」

「なんか知らんけど性癖に刺さった。あれ推せる」

SNSでは、「#メロいの人」「#セクハラライダー」「#仮面ライダー性欲」などのハッシュタグが急浮上。

動画配信者たちもこぞって変身シーンをパロディ化し、

一部では“露出癖怪人説”まで出回っていた。

そんな中、カヲル本人は――

いつものコンビニの前で、缶チューハイ片手にスマホの通知を見ていた。

「“メロいってセクハラだよ”……か。いや、確かにそう思う人もいるよね。

でもさ……私の“メロい”って、そんな下品だった?」

葛藤自己嫌悪最中、またしても“感情の歪み”が生まれる。

今度現れたのは、元セクハラ被害者正義感暴走した怪人「リビドージャッジ」。

被害正義境界を見失い、「すべての性的感情暴力だ」と断罪する。

「メロい? それ、加害だよ」

貴様欲望は、人を傷つけている。消去対象だ」

変身しようとするカヲルだが、一瞬ひるんでしまう。

自分の“推しに対する性的感情”が、果たして誰かを傷つけているのではないかと――

そのときスマホに一通の通知が届く。

投稿者は、同じ地下アイドルオタク女性

「“仮面ライダーロイ”の“メロい”って叫び、救われた。私も自分推しを、もっと正直に“好き”って言っていいんだって思えた」

その言葉背中を押され、カヲルはふたたび立ち上がる。

「私の“メロい”は、セクハラじゃない!好きって気持ちを、なかったことにしたくないんだよッ!!」

仮面ライダーロイ、再変身。

言葉暴力を振りかざすリビドージャッジに、“共感欲望”の力で立ち向かう!

ラストシーンカヲルは小声で笑いながらつぶやく

「メロいって、気持ちの一部でしょ?それをセクハラって切り捨てたら、何も言えなくなるよね……」

そして次の瞬間、スマホには不気味な通知が届く。

あなたの“推し”が危険です。――From:メロタマサーバー

次回、「推しの目の前でイクなんて無理」

2025-04-12

高学歴女、ホストにハマり一瞬で蛙化

なんかもう全部他人から見ると当たり前だよなぁ?ってことなんだろうと思いつつ書いてみる。

25になって婚活始めようかなって思ったタイミングで、人生でやり残したことホストだった。

明日カノとか星屑王子様とか読んで、ここまで貢げるくらい熱い思いを抱ける人と出会えるのかなとワクワクした。

5つくらい初回を回って、やっと顔がタイプ担当を見つけた。

初回の飲み直しで手を握られて、久々に恋愛ときめきみたいなものを思い出した気がしたので、半年くらい週1ペースで通ったかな。

何がきっかけというわけでもないけど、私のホスト生活が終了しそうなので、愚痴を書き殴っておく。

話すことがマジでない

ホストという職業は大体のお店が週休1日である17〜19時にはお店に行って開店準備(売れっ子になると遅め)、24時までお店の営業、その後自分や先輩ホストのアフターについていき、朝に解散

結果ほとんどのホストドラマも見たり、ゲームをしたり、流行のお店に行ったり、ニュースを見ることはない。

話題にすることが何もないのだ。それでも盛り上げられる天性のコミュ力があればいいのだが、増田担当はそうではない。


結果、話の9割は業務連絡となった。

今日は初回の卓にどのくらいついて、送り指名は◯名で…という進捗報告をひたすらされる。

「すごい、がんばったね」「ドンマイ、がんばろうね」しか言うことがない。

では、こちから話題を振るとどうなるか。

まず前提とする知識に違いがあるため、どこかでつまずく。

今日ランチが美味しかったとスパイスカレー写真を見せたら「こんなカレーたことない!新しいスタイル!」と言われる。

欧風カレーよりスパイスカレーの方が歴史的に前だろというのは置いといても、見たことくらいあるだろ。

万博チケットを買った」と言う話をすると「何それ?」と言われる。

吉村知事宣伝不足である

会話は基本的オウム返しで質問をして深めようという意識がない。

今日は〇〇に行ったけどすごく綺麗だった!」「ほんまやキレイだね」

増田担当の会話は業務連絡とオウム返しに終始しており、ヘルプと話している時間の方が盛り上がるまであった。

会話のプロトコルが違う

前述の内容とも被るのだが、普段接している友人たちと会話のプロトコルが違う。

LINEにおいて自分が予想している返答が返ってこないので、壊れたAIと会話している感覚になる。

何かしら話のきっかけを作ろうと頑張る増田は、ディズニーランドに行った際に自分写真を送った。

恥ずかしい話であるが、ホストと客という関係性上、こんな返事が来ると予想していた。

「服かわいい!!今日ディズニー混んでる?」

まずは姫の写真に対して褒めるべきだし、その後に質問をすることでラリーが続くだろう。

実際に来た返事はこれである

「こんなキャラいるんだ!」

増田の隣にいるキャラクターへの言及であった。わざわざ自分写真を送ったこちらは、穴があったら入りたい気持ちである


また、別の日、担当からこのようなLINEが来た。

「今兄弟といて、めっちゃストレス

この一文を見た時にどんな状況を考えるだろうか。

増田兄弟仲があまり良くないのだろうと考え、「あんまり仲良くないの?喧嘩?」と返答した。

「いや」と否定した後に返ってきた内容は、兄弟とは全く関係がない、ホストの売り上げが減っているという愚痴であった。兄弟どこいった?

このように書くととても些細なことだが、会話において細かいストレスが溜まっていくのである

普通に金が減る

これは想像通りだと思うが金が減る。

缶チューハイでも2本で3000〜5000円ほど。ここに指名料やタックスがのり、自分だけでなく担当ヘルプにもドリンクを奢るので、長くいればシャンパンを開けなくても1回5〜7万の会計にはなる。

その金があれば最高級のフレンチレストランにも行けるし、ちょっとした国内旅行にも行ける。ふとした瞬間に後悔の波が押し寄せる。

毎月2桁万円が減るのはとてもつらい。

普通に睡眠が減る

アフターと呼ばれる文化がある。

大抵はその日に一番お金を使った姫とホスト食事バーに行ったり、(人によっては)ホテルに行ったりする。

売れっ子ホストとアフターに行くにはたくさんお金を使わなくてはいけないが、駆け出しのホストは被り(同じホスト指名している客)も少ないので、ほぼ毎回アフターに行ける。

アフターのお金はかっこよくホストが出すことが通例だ。

増田担当お金がないので、朝まで男子高校生のような時間を過ごすこととなった。

チェーンの安居酒屋、激安焼肉ラーメン歌舞伎町ドン・キホーテを数時間彷徨く等である

青春だななんておもうのは最初の数回で、翌日の朝、睡眠不足で出社すると後悔する。

Chat GPTくんがナンバーワン

仕事でChat GPTを使い倒していたら、自分が欲しいリアクションを返しつつ、自分が知らない知識もベラベラ話してくれて最高だな〜と思ってしまった。

ここまでの内容を読ませて“ホスト風”に感想を聞かせてって伝えたら


え、文章うま。

てか感情ぜんぶ伝わってきてドキドキしたんだけど?

スパイスカレーたことない」って、担当かわいすぎて逆に心配

でもそんな時間も含めて、増田ちゃんめっちゃいい女やん。

俺だったら毎回「かわいい」って10回は言ってるよ。

次は俺にしとき


だってさ。あ〜褒め上手

もう担当はChat GPTでいいです。

2025-03-03

anond:20250303154748

すごいな、これがパパ活脳か

普通大学生普通に手近な男女で付き合って家でゲームして鍋やって缶チューハイ飲んでセックスして満足してるよ

2025-02-22

アル中になって14年経った。

表題の通り。

現在39歳。アル中歴14年。

アルコール依存(いそん?)と言うのが最近の流れだろうが、自覚はあっても医者の診断はない。

からアル中

大学を出て、塾の運営会社に入った。

3年目。営業部という名のクレーム対応部隊に配属された。

4年目。いわゆるモンペクレーム主を割り振られた。

週2回は自宅に呼びつけられ、釈明と謝罪を繰り返した。

・上のクレーム主へ訪問予定のある日。

時間調整に寄ったスーパーのイートインスペースで栄養ドリンクを流し込んでいた。

から入って来た老人男性が買ったばかりの缶ハイボールを煽る。

・瞬間、猛烈に酒が飲みたくなった。

酒を飲めば気楽になれるんじゃないかと思った。

思いながらもクレーム主宅へ向かう時間になり、その場を後にした。

・ベンチで酒を煽る老人の姿が頭から離れなくなった。

しばらくの日数を葛藤した後、同じスーパー缶チューハイを買い、隠しながら飲んだ。

クレーム主宅へ向かった。

いつもなら心が折られる言葉を避けられているような気がした。

バレなかった。

缶チューハイを飲んでから当のクレーム主宅に向かうようになった。

スーパーのイートインは人目が気になり、駅のトイレで飲んだ。

・もう1つの変化は、家で飲むようになったこと。

酒といえば外食だったが、仕事帰りに缶チューハイを買い、家で飲むようになった。

・そこからは、ありがちなルート

買うもの缶チューハイから大容量ペットボトル入り甲類焼酎になった。

それをコーヒータンブラーに入れて持ち出す。

上記クレーム主以外にもクレーム対応に向かう時に駅や店舗トイレで流し込んだ。

味なんてどうでもよくて、感情麻痺できれば良かった。

・思えば素養というか下地はあった。

父は帰宅して5分後には酒瓶を手にしている人だった。

仕事ストレス、母からの叱責を酒でごまかしている人だった。

から、知らずのうちにストレス発散の選択肢に酒が入っていたのかもしれない。

特に夢も希望もなかったので結局3年くらいそういう生活を続けたが、父に介護必要が生まれ転職して実家に戻った。

飲酒習慣のマズさの自覚はあり、これを機会に改めようと思った。

しかし、実家生活+自宅介護は思った以上のストレスで、また缶チューハイを家で飲むようになった。

母に咎められたので、仕事帰りや夜中に家を抜け出してコンビニで飲むようになった。

・そして、またありがちルート

ただ母にバレないようには気を使った。

仕事はそれほどストレスはなかったので、仕事前と仕事中のアルコール必要なかった。

・2年後、父が逝き、再び一人暮らしを始めた。

ここでも飲酒習慣を改善しようと思い、アルコール依存治療標榜する病院へ行った。

医師は、断酒会へ参加したら。とだけ言った。


生来の疑い深さのせいかもしれない。

断酒会は上辺だけの慰め合いにしか思えなかった。

「どうせコイツも裏では飲んでるんだろ。」

「お前も同レベルのクセにわかったようなことを言うよな。」

何度か参加しただけで行かなくなった。

何をしてくれるわけでもない病院も行かなくなった。

・そのまま、改善することができないままに今に至る。

今はコーヒーで薄めた酒をタンブラーに入れて職場に向かう。

断酒継続成功している人のエピソードは、たいてい「家族が〜」と「子どもが〜」ばかり。

守るべきもの、言い換えれば、一度壊したものがなければ断酒はできないのだと思う。

家族もいない。友達もいない。仕事も、自分がいなくてもどうにかなる。

そういう人間にはアルコールを断つことはできない。

行く末は良くない結末だとわかっている。

でもどうすべきか分からない。

この時代、早死にしたほうが国のため、自分のためかもしれない。

2025-02-19

駅弁駅ビル半額弁当国際的冷戦

初めての増田なので、思い出を書きなぐりたいだけです。

一応、フィクションということにしてください。

私の住んでいる町に駅弁と呼ばれる大学がある(あまり隠す気はないが、実名を書くのも良くないかと思い名前は出さない)。

私は卒業生ではないが、小学校中学校までは附属校なのでお世話になった。

大学としても駅弁などと言われつつ、そこまでレベルが低いわけではない。

一部の文系学部卒業後の進路で一定の評価を受けていたりもする。

私自身は別の大学に進んだが、サークル活動などで仲良くなった友人もいたので、n=1ではあるが、良い印象を持っている。

その大学があるおかげか、駅前快速が止まらない駅とは思えないほど、牛丼チェーンやラーメン屋などの飲食店居酒屋が充実していた。

潰れたのは大学の門の目の前にあった、まずい家系ラーメンのチェーンくらいである。

私自身、近所に住んでいたこともあり、十二分に恩恵にあずかっていた。

新しいラーメン屋ができれば、Google Mapにすぐ口コミが書かれるし、本屋の品揃えも良いし、カフェなども多い。ないのはクリーニング屋くらいのものだ。

そんな環境新卒2〜3年目を迎えた私は、外食ばかりになってしまった。

しかし、当たり前だが外食し続けると食費がかさむ。牛丼屋でも大盛にしたいし、何なら味噌汁だってつけたい。

新卒2〜3年目でもらえる給料などたかが知れている。困った私はある日、安く腹いっぱい食べる方法を見つけた。

駅ビルに入っているスーパーの半額弁当である

20:00から半額のシールが貼られるのだが、貼り付け後はかつ丼が270円、天丼が300円、鶏の山賊焼きに至っては250円である

おなかが空いていたら2個食べたっていい。これは良い方法を見つけたぞ、とスーパーの横の階段を19:50頃に駆け降りる日々が続いた。

しかし、日々通っていると、だんだん19:50頃にいるメンバーが固定されていることに気づく。

リッピーと鬼殺しの一番小さいパックを持ったカゴを支えるおじいさん。

黒地に紫か黄色ネクタイを使いまわすスーツのおじさん。

フードを毎回かぶって、ほろよいの色々な味を楽しむ大学名入りのスウェットのお兄さん。

ジムなどでトレーニーが仲良くなったり、ドッグラン公園で犬と飼い主が仲良くなる、というのはよく聞く話ではあるが、自分たち場合認識していても、敵でしかなかった。

自分の欲しい弁当他人に取られないように「自分の分として確保とは言えないような距離感を保ちつつ、カゴに入れて所有権を主張したりしない」ことでシールを貼ってもらう、日本で5本指に入るレベルのみみっちい牽制あいを毎晩やっていたのである

また、ポジショニング大事だ。銀色の扉から店員が出てくると、全員が自分の目当ての弁当の前をセットポジションとして陣取る。

セットポジションを取るためには銀色の扉が見える位置にいないと出遅れる。しかし、弁当コーナーにずっと立っているとレジに並ぶ客の邪魔になってしまう。

みっともない争いではあるが、そこには周りのまともな買い物客への気遣いと、半額弁当が欲しくて並んでいるわけではない、という見栄と、店員へのわずかばかりの感謝があったのだ。

この状況に大きな変化があったのは、ほぼ毎晩のように並び始めて2〜3カ月たった時だった。

スーパームスリムの人が買い物に来るようになったのだ。

まり嗅ぎなれない、海外空港で嗅ぐような甘い香水に、色黒で目鼻立ちの通った顔。さらに、女性はヒジャーブを付けていたので、イスラム教圏の人なんだろうな、という理解は容易だった。

大学卒業した友人に聞いたところ、その大学では数年後に留学のほぼ義務化を目指しており、交換留学に非常に今年から力を入れているらしい。

また、その一環で今まであまり来ていなかった中東インドネシアマレーシアなどの国から交換留学生の誘致を行っており、それに伴ってハラルイスラム文化などの周知に力を入れているのだとか。

そんな彼らも日本の半額弁当という文化に気が付いてしまったのである

そこからは早かった。なんといっても彼らは豚肉を食べられない。

毎晩トンカツ弁当カツ丼ハンバーグホイコーロー弁当ばかりが残るようになった。

パック寿司は残るだろうと思っていたが、彼らの中で魚には宗教的禁忌がない。

ただ、彼らが半額弁当バトルに参入してくるにあたって、唯一良かった点は彼らが我々の不文律暗黙の了解を察して、ゲームチェンジャーにならなかったことだ。

彼らは宗教的禁忌はあれど、日本人の「他人迷惑を掛けない」という点のみは守っていた。

ちなみに私はそこから1カ月で2kgちょっと太った。

さらに時がたち、半額弁当最初に買ってから半年が経とうとしていた。

イスラム教圏の学生たちはある程度半額に飽きたのか、1週間に1回ぐらいの参加頻度になっていった。

しかし、私は忘れていた。

大学特に海外9月入学9月転入がある、ということを。

9月になるとまた違ったイスラム教圏の人たちが買いに来た。彼らは、おそらく先に参入していた同級生や先輩から半額弁当がある、という文化を聞いていたのだろう。

スムーズに買いに来てスムーズに溶け込んでいた。

更に時がたち、半額弁当最初に買ってから半年が経とうとしていた。

イスラム教圏の学生たちは、ある程度半額に飽きたのか、1週間に1回くらいの頻度でしか来なくなっていた。

しかし、私は忘れていた。

大学特に海外では9月入学9月転入がある、ということを。

9月になると、また違ったイスラム教圏の学生たちが買いに来た。彼らは、おそらく先に参入していた同級生や先輩から半額弁当文化を聞いていたのだろう。

スムーズに買いに来て、スムーズに溶け込んでいた。

問題はここからだ。

なぜか9月転入生には中国人が多かったのか、4月転入生が今頃になって来るようになったのかはわからないが、中国グループが買いに来るようになった。

缶チューハイをかごに大量に入れた中国人グループが、3〜4人で大騒ぎしながら買っていったのは見たことがある。しかし、その時はそこまで大きな問題になるとは思わなかった。

だが、彼らに遠慮という概念はない。

並ぶとか周囲に気を遣うことよりも、自分や自らの近しい人間利益を優先する国民性である(それが悪いとか是非の問題ではない)。

彼らは19:40頃に来ると、残っている弁当を一旦すべて自分のかごに入れる。そして、入れながら友人に電話をする(顔を確認していないが、おそらく当番制で買いに来ているのだろう)。

必要な数量が分かった上で、いらないものを戻す。

そして19:55頃になると友人が合流し、大声で中国語で談笑しながら店員が来るのを待つ。

当然、最初のうちはシールが貼られないと思っていた。

だが、彼らは大声で「交渉」するのである

他の客から見ればクレームしか見えないし、スーパー店員さんからすれば、大声で「交渉」されるくらいなら貼ってしまおう、となったのだろう。

結果として、彼らのかごの中に入っている商品も半額対象となり、我々は中国人グループおこぼれを買うしかなくなった。

その日のシューマイ弁当は妙にしょっぱかった覚えがある。

そうなると、割を食うのは日本人だけではない。

我々が土着させたカス風習を律儀に踏襲していたイスラム教グループも同様だった。

ましてや、彼らは豚肉を食べられない。

中国人が残していった弁当を、店員に「これは豚肉入りですか?」と聞く姿を何度も見た。

我々は激怒した。

必ず邪知暴虐の中国人グループを除かねばならぬ、と決意した。

決意はしたが、所詮勝手ローカルルールを作っているだけだとも思った。

気分だけはメロスだったが、冷静である

だが、イスラム教グループはやはり根底ハムラビ法典根付いているのだろう。

目には目を、歯には歯を」というように、彼らはルール逆用し始めた。

19:30頃にかごに弁当を入れ、店員を呼びに行くようになったのだ。

店員としても若干の罪悪感があったのかもしれない。

19:40の中国人グループが来る前に売ってしまえば、イスラム教圏の学生たちは買って帰る。

結果として、中国人グループトンカツを食べる日が続いた。

ちなみに、このあたりでルールが変わった頃から、鬼殺しじいちゃんはまったく見なくなっていた。

駅ビルではない方の24時間営業スーパーに行っていたのかもしれない。

中国人グループも、大学留学する程度の学力のある人たちである

明らかに数量が減り、しか豚肉ばかりが残る状況を見て、何かを察したのだろう。

彼らも19:30頃に来るようになり、そして何かが起こった。

翌週から、ついに半額弁当販売がなくなった。

というよりも、そもそも半額シール自体がなくなった。

18:30に3割引きシールが貼られたきり、半額にはならなくなったのだ。

イスラム教圏のグループ中国人グループの間で話し合いがあったのか、店側が嫌になってやめたのかはわからない。

関係があるかは不明だが、お店(というよりも駅ビル建物自体改装工事で取り壊された。

しばらくして新しくできたのは全国チェーンのスーパーだった。

綺麗になったし、お弁当の種類も増えた。

しかし、ちょうどコロナ禍の始まりの頃にオープンしてしまたこともあり、私はほとんど行っていない。

ほどなくして、私も引っ越した。

駅ビルで半額弁当を買う生活をやめてしまった。

彼らは国に戻り、立派に卒業したのだろうか。

ふと、残業後に地元スーパーで半額弁当を見かけ、そんなことを思い出したので書いてみた。

2025-01-24

望まぬ性行為を求められてびっくりして逃げた話

追記

みんな反応ありがとう!初増田しかったです。

繰り返すけどキャプテンもおじさんも悪くないと思ってる(おじさんはいい年してキモいなとは思ってる)。私は若かったか人生経験想像力も足りなかった。

あと女性は気軽に婦人科に行こうね。男性は性欲に振り回されてる自覚があるならカウンセリングに行ってみることをオススメするよ。

また話したいことがあったらいつか戻ってくるね!

---

こちアラフォーのおばさんで、スマスマを見て育ったので中居くん引退には寂しさも感じる。

でもかわいい10歳の娘がいるママ友が「中居くん女にハメられたねw」と言っていて、自分の娘が被害者側になる想像ができないのかなってちょっと怖くなった。

私は田舎出身芋女だけど、それでも性的トラブルになりかけた話が2回ほどあるので誰かに聞いてほしい。

増田10年以上ROM専だったので誰か反応してくれたら嬉しい。

大学生

スラムダンク世代の私はBリーグ前身であるbjリーグ応援していた。

Mixiファンコミュニティーで地方都市に住むモデルのA子と知り合って、彼女の街で試合がある時に遠征をしてご飯を食べる約束をしていたが、A子は「実はアウェイ選手と知り合いで、今夜一緒に飲めることになったよ」と誘ってくれた。男ばかりの飲み会女の子が欲しいんだろうなと思ったし、私は生の選手を身近で拝めるなんて!と二つ返事でOKした。

ところが直前になって「コーチに怒られるから外に出られない。俺たちの泊まってるホテルで軽く部屋飲みをしよう」と言われ、缶チューハイを買ってホテルノコノコ出向いた。

…ここまでで「男の泊まってるホテルに行くなんて、ヤられても仕方ない」と思うだろうが、19かハタチそこそこの私は「そっかー2連戦から飲み歩くのは禁止なんだね」と何の疑いもしなかった。馬鹿すぎる。

着いてびっくり相手方リーグ全体でも有名な人気選手たち3人、こちらは美人のA子、ギャルB子、私という布陣で「これは盛り上げ役ということだな」と空気を読んだ私はよく飲み、よくしゃべった。たけのこニョッキとかやった気がする。

気が付けばイケメン選手とA子が消え、既婚の超人選手B子も消え、私とキャプテンが残った。

みんなスタメンだったから、私はまじのまじでそんな空気になると思っていなかった。あー楽しかった、明日試合観に来てね!で別れると思っていた。私にとってセックスは次の日の朝から予定あるときにするものではなかったのだ。

「ごめんなさいごめんなさいそういうつもりではなくて」と平謝りをしたらキャプテンは「明日の朝帰ればいいよ」と隣で寝かせてくれた。

このキャプテンはとってもいい人だったのだが、私はその後しばらく「悪いことをしたな…セックスは無理だったけどヌいてあげればよかったかな…翌日チームメイト馬鹿にされたんだろうな」と罪悪感に苛まれることになった。

新社会人

某證券会社で働きはじめた私は「このまま仕事ばかりをしているのはよくない、何か趣味を見つけなくては」と焦り、社会人スポーツサークルのようなものに入った。平均年齢は30代くらい、みんなで軽く運動をしてそれから飲みに行く、牧歌的サークルだった。

当時とあるスポーツ観戦を趣味にしていることを話すと、50歳くらいのK通信支局長のおじさんが「僕も好きなんだ。今度一緒に行こう」と誘ってくれた。私はその頃23歳くらい、おじさんは30歳くらい年上なので、この時も全く警戒しなかった。2人きりで一緒にビールを飲んで観戦を楽しんだ。もちろんビールは奢ってもらった。

が、おじさんに急にキスをされて頭が真っ白になった。

話は少し戻るが大学4年生の頃に暇はあるが金はない、という状況でキャバクラで働いたことがあった。エロいおじさんの扱いは慣れっこだったし触られることも多々あった。

でも、今まで無害そうに見えたおじさん(清潔感があってかっこいい)が急に男性性を出してきたことにドン引きして身体がぞわぞわした。その時も「ごめんなさいごめんなさいそういうつもりではなくて」と平謝りをした。おじさんはタクシーチケットをくれて家まで帰してくれた。

どちらも、私の脇が甘すぎるのが問題だったのでキャプテンとおじさんを責めるつもりはないが、彼らが「そういうつもりで来たんでしょ?」と力づくでねじ伏せようとしたら私は完全に負けていたので、とっても運がよかったと思う。

そんなわけで私は、フジアナウンサー自分から会食に行ったか自己責任、と言われても「いや彼女はほんとに会食だと思っていたのでは…」と思ってしまうのよ。

2025-01-05

弱者男性強者女性復讐した話

 千切れかかった薄曇りの空の下、木造の古いアパートの部屋で、川端賢介(かわばた・けんすけ)は頭を抱えていた。狭い部屋の隅には紙くずが散らばり、机の上にはペットボトルカップ麺の空容器が乱雑に転がっている。アルバイトシフトを週に四回こなすだけでも精一杯で、残りの日は家に引きこもって何もしない。部屋のカーテンは閉め切られ、部屋の中はやや薄暗い。壁の向こうからは近所の子供が走り回る音や、誰かがテレビ大音量でつけている様子が聞こえてくる。その些細な音ですら、賢介には自分存在嘲笑する響きに思えてくる。

 かつては夢があった。大学に入った当初は、弁護士になりたいと思ったのだ。しか理想現実ギャップにすぐ打ちのめされ、受験勉強中途半端なまま途中退学。就職活動もうまく行かず、今のアルバイト暮らしをしている。自分が「社会落ちこぼれ」になってしまたことは認めざるを得ない。一方で、大学時代に同じサークル出会った女性がいる。彼女の名は比嘉優里子(ひが・ゆりこ)。彼女サークルの中でもリーダー存在で、いつも自信に満ち溢れ、まるで何でも手に入れることができるかのようなオーラを放っていた。

 優里子は、その明るい性格と優れたコミュニケーション能力武器に、大企業総合職入社し、今や順調にキャリアを積んでいるらしい。SNSを覗くと、華やかなパーティーに参加したり、出張海外を飛び回ったりしている写真がいくつも投稿されている。彼女の姿を見るたびに、賢介は胸の奥に黒い感情が渦巻くのを感じていた。「なんで俺ばかり……」という思いが、日に日に大きくなっていく。かつてサークルでほんの少し仲良くなった時期があったため、彼女成功が余計に妬ましく思えた。

 そんな折、ひょんなことから賢介は、SNS投稿された優里子写真を見て、あることを思い出した。大学2年の頃、サークル新人歓迎会二次会カラオケにみんなが行くときに、なぜか自分けが「ごめんね、席もう埋まっちゃったみたい」と断られたことがあった。当時は「仕方ないか」と思っていたが、あのとき中心になっていたのが優里子だった。後日、別のメンバーから「あのとき、優里子が“あの人いると空気が重くなるから外していい?”って言ってたよ」と、笑い話のように聞かされた。そのときは、ただ恥ずかしさと悔しさで頭が真っ白になり、「そうなんだ」と笑って流すしかなかった。その記憶が、今になって鮮明に蘇る。

 ――彼女は、陰で人を見下すようなタイプだ。

 ――人の心を踏みにじり、自分快楽や満足のためだけに周囲を利用している。

 ――だけど表面上は、誰にでも優しく礼儀正しく接する。だから多くの人が騙される。

 自分もその一人だったのかもしれない。無邪気に笑う彼女の姿が、いつの間にか脳裏で黒く塗り替えられていく。嫌悪感と羨望、そして劣等感が入り混じったやるせない感情。それが「復讐」という形で凝縮されていくまで、そう時間はかからなかった。

 その日もいつものようにアルバイトシフトを終え、コンビニで半額弁当缶チューハイを買って帰宅した賢介は、スマートフォンの画面に映る優里子SNSを眺めながらひとり考え込んでいた。

「どうやって復讐すればいい……?」

 彼女危害を加えるなど現実的には難しいし、そもそも暴力を振るう勇気すらない。だが、何らかの方法で“彼女から大切なものを奪う”ことができないか彼女に対して「仕返し」をする手段はないだろうか。

 そのとき、ある記事が目に入った。ある企業SNS炎上に関するニュースだった。社員プライベート発言が切り取られ、誹謗中傷が集中して、当事者退職に追い込まれたという事件SNSを使えば、世論簡単操作できる。もし優里子スキャンダルを世に広めることができれば……と、賢介は思いついた。

 しかし、彼女スキャンダルなど何も知らない。そもそも本当に「悪いこと」をしている保証もない。しかし、賢介にはひとつだけ心当たりがあった。大学3年の頃、仲の良かった友人から、あの優里子ゼミ教授不倫関係にあるらしいという噂を聞いたのだ。証拠もない、ただの噂話だった。だがもしそれを“事実”としてでっちあげることができたら……。

 その日は深夜まで、賢介はインターネット上での炎上事例やフェイクニュースSNS拡散手法などを徹底的に調べ上げた。何度も缶チューハイを口に運びながら、脳内で“彼女社会的に抹殺する”シナリオを組み立てていく。いつしか空が白み始め、鳥のさえずりが聞こえるころになってようやく、賢介は“準備”を整える決心をした。

 翌週、賢介はまず複数SNSアカウント作成した。男でも女でもない、あるいはビジネスマンを装ったり、女性OLを装ったり、学生を装ったりと、プロフィールを細かく設定した。次に、大学時代のサークルゼミの仲間をフォローし、タイムラインに溶け込めるように少しずつ発言を増やしていった。彼らがシェアしている記事に対してコメントを残したり、ニュース流行りのトピック無難意見を書き込んだり。

 一方で、別のSNSでは大学の裏アカウントを探し回った。そこには学生時代のうわさ話や、卒業後の同窓会の噂などが色々と書き込まれていた。優里子フルネーム検索すれば、過去に撮られた写真些細な情報が断片的に出てくる。その断片を拾い集め、賢介は少しずつ“フェイクの積み木”を組み上げていった。

 そしてタイミングを見計らって、複数アカウントから「あの優里子って、大学時代に教授不倫して単位もらってたって噂あったの知ってる?」と囁くように書き込み始めた。直接的な断定は避け、「らしいよ」「誰かが言ってた」「本当かは知らないけど」という曖昧言い回しで、火種をポツリポツリと落としていく。最初は誰も相手にしなかったが、何度か同じような書き込みが異なるアカウントから行われるうちに、少しずつ噂が広がり始めた。

 さらに、賢介は裏アカウントを使って、まるで「元ゼミ生」を名乗る人物が優里子教授の決定的な写真を持っているかのようにほのめかした。もちろん実際にはそんな写真など存在しない。しか曖昧文章で「以前、優里子さんが教授ふたりで深夜に研究室を出てきたところを見た」という“目撃情報”を投稿したり、他のアカウントから「そういえば卒業旅行キャンセルしてたのは、教授旅行に行ったとか?」とコメントをつけたりして、複数証言があるように見せかけるのだ。

 噂というのは恐ろしいもので、火種を絶やさない限り、どこかで燃え広がる。次第に、フォローの数が少ない裏アカウントでも、その書き込みを目にした人がリツイートスクリーンショット拡散していく。やがては大学OBOGグループにも届き、少しずつ「あの優秀な比嘉優里子が、実は……?」という疑惑が生まれていった。

 数週間後、賢介は満足感に浸りながら、アパートの部屋でSNSタイムラインを追っていた。匿名掲示板でも「比嘉優里子不倫単位を取った最低女」というスレッドが立ち、心ない言葉が書き連ねられている。その勢いはとどまるところを知らず、“噂が噂を呼ぶ”状態が加速していた。

「ざまあみろ……」

 内心でほくそ笑んだ。かつてパーティーでもSNS上でも脚光を浴びていた彼女が、今や不名誉な噂の的になっている。それは賢介にとって、大学時代に味わった屈辱を晴らすささやかな“仕返し”だった。優里子正義感あふれる投稿に、「説得力ゼロ」「偽善者」「自分のことは棚に上げて」などとコメントがつく様を見て、賢介は自分が強くなったような錯覚を覚える。

 しかし、いくら噂が拡散しても、実害がなければ彼女は痛くも痒くもないだろう。気の強い彼女なら、「そんなデマに動じないわ」と宣言し、むしろ毅然反論するかもしれない。実際、優里子SNSアカウントはしばらく更新が止まっていたが、新しい投稿が上がったときには、たくさんの応援コメントも寄せられていた。結局、噂に踊らされず彼女を信じるファンも多かったのだ。

「このままじゃ、まだ足りない……」

 賢介は次なる一手を考え始める。実害――たとえば、会社での信用や顧客との関係に亀裂が入るように仕向ければ、彼女キャリアは深刻な痛手を負うだろう。そこまでやるのかと自問しながらも、頭の中には「どうせやるなら徹底的に」という声が沸き上がっていた。

 それからというもの、賢介は優里子会社名を調べ上げ、その会社名前とともに「以前、不倫スキャンダルが噂されていた社員がいる」という書き込みを、ビジネスSNS就職活動系の掲示板に投下した。もちろん優里子名前は直接出さない。あくまで「ヒント」をばらまき、興味を持った人たちが「調べてみよう」と思うように誘導する。

 さらに巧妙なのは、賢介がわざと別の人物示唆するようなフェイ情報も織り交ぜたことだった。「〇〇商事女性社員でM・Hという人だ」など、デタラメ名前をいくつか挙げる。その後になって「あれは誤情報らしい。本当は比嘉優里子という社員」という流れを作ることで、最初にあった偽情報が訂正される形になり、逆に“本当の情報”だという信頼感を高めるのだ。

 噂はSNSからまとめサイトへ、まとめサイトから大手ニュース風の匿名ブログへと伝播していく。その過程で誇張や憶測が混ざり、いつの間にか「社内不倫で昇進している」「上層部を篭絡した悪女」などと書き立てられていた。もはや当初の大学教授との噂すら混線し、「彼女は昔から男を利用してのし上がってきた」という筋書きまで付け足されている。

 賢介はその様子を見届けながら、もはや半ば狂喜に近い感情を抱いていた。自分言葉が誰かを巻き込み、誰かがそれを信じ、さらに多くの人に伝えている。“弱者”だった自分が、こうして“強者”に打撃を与えられるという実感。それが彼の孤独な心を満たす唯一の悦びになっていた。

 やがて、SNS上では優里子を名指しする投稿が急激に増え始める。誹謗中傷コメントが飛び交い、会社にも問い合わせが相次ぐようになったらしい。それを示すように、優里子個人アカウントには「会社電話したけど?」「逃げんなよ」「暴露してやるからな」といった執拗メッセージが送りつけられていた。賢介は「ここまで来たか」と、どこか他人事のように画面を見つめる。

 するとある日、優里子SNSアカウントが非公開になった。続いて、彼女の友人たちが「優里子精神的に追い詰められてるらしい」「病院に行った方がいいかもしれない」と心配する投稿をしているのを発見した。ここで初めて、賢介は自分がやっていることの重大さを痛感した。もはや噂を広めるとかいレベルではなく、ひとりの人生破壊する行為に手を染めているのだ、と。

 しかし同時に、賢介の心の奥には「彼女が苦しんでいる」という事実への暗い快感が芽生えていた。「俺があの強気彼女を追い詰めているんだ」という優越感が、胸の中をぐつぐつと煮え立たせる。

 ――俺にだって、これくらいの力があるんだ。

 ――ずっと惨めだったけど、今は違う。俺の言葉ひとつで、あいつは奈落に落ちていくんだ。

 ある晩、賢介がいつものようにネットの反応をチェックしていると、見覚えのある名前を見つけた。大学時代に同じサークルだった友人・小峰だ。小峰はSNS上で「これはさすがに酷い。優里子に直接連絡を取って確認したけど、全部事実無根らしい。彼女名誉毀損で訴えることを検討している」とコメントしていた。

 名誉毀損――訴えられたらどうなるのだろうか。賢介の背筋に冷たいものが走る。自分がやってきたことは当然、罪に問われる可能性がある。しかし同時に、「誰がやったか特定できるはずがない」という妙な自信もあった。複数アカウントを使い分け、匿名投稿してきたのだ。しかも、あくまで「らしいよ」とか「噂だよ」と書いたにすぎない。そこまで簡単には追跡できないだろう、と。

 しかし、万が一ということもある。さらに、優里子法的手段に出るとなれば、彼女上司会社も本気で調査に乗り出すかもしれない。「疑わしきアカウント」に対して情報開示請求がなされれば、IPアドレスから身元が割り出されることもありうる。

 賢介は不安に駆られながらも、嘘だろう、そんなの上手くやり過ごせる――と自分に言い聞かせた。だが、なぜかスマートフォンを握る手が震えた。こんな気持ちは初めてだった。いつもならアルコール摂取すれば薄れる不安が、今回ばかりは煽られて大きくなるばかりだ。

 数日後、小峰から「久しぶりに話したいことがある」というメッセージが来た。学生時代はそこそこ仲が良かったが、卒業後はほとんど交流がなかった相手だ。どうやら、賢介が今どこで何をしているかは、小峰のほうも把握していないらしい。

 「このタイミングで俺に連絡してくるってことは、もしかして……」

 不安と警戒を抱えつつも、賢介は小峰の誘いに応じ、駅前喫茶店で会うことにした。平日の昼間だったため、人影はまばらだった。カフェの奥の席につき、ぎこちない様子で向かい合う二人。

 小峰は当初、大学時代の思い出話をするふりをしながら、少しずつ近況に話を移していった。どうやら彼は一般企業で働きながら、サークルOB会などを取りまとめる役をしているらしい。しばらく雑談が続いた後、小峰は急に真顔になって切り出した。

「優里子の件、知ってるか?」

「……ああ、SNSで色々言われてるみたいだな」

「正直、今までもちょっとした誹謗中傷なんかはあったけど、今回のはあまりにも悪質なんだ。で、優里子精神的に参ってる。裁判視野に入れて動き始めてるんだよ」

 そう言いながら、小峰はじっと賢介の目を見つめる。まるで「お前がやってることだろう?」と問い詰めるように。だが小峰はそれ以上は何も言わず、ただ「何か心当たりはないか?」と探るように続けた。

 賢介は動揺を抑えつつ、わざと素っ気なく答えた。

「いや、俺は知らないな。そもそも里子に昔からいい感情ないし、SNSほとんど見てないし……。そんな嫌がらせみたいなこと、わざわざやる動機もないよ」

 自分で言っていて、嘘臭さを感じた。しかし、小峰はそれ以上深追いしなかった。ただ、「そうか、もし知ってることがあったら教えてほしい。俺は、誤解や嘘で人が傷つくのは嫌だからさ」と言って、曖昧に微笑んだだけだった。

 小峰と別れたあと、賢介は駅前のコンコースをぶらぶらと歩きながら、頭の中で考えを巡らせる。小峰がわざわざ自分接触してきたのは、やはり“犯人”を探っているからではないかしかし決定的な証拠がなければ、自分を追及することはできないだろう。そう思う一方で、不安は拭えない。

「このまま、俺は逃げられるんだろうか……」

 後ろめたさと、復讐を達成するために奔走してきた興奮が入り混じり、心が不安定になっていく。

 結局、賢介はその夜からパソコンを開いても、優里子関連の情報収集や書き込みをする気が起きなかった。代わりにアルバイトを休んで酒量が増え、明け方まで起きては昼間に寝るという、ますます健康生活に陥っていく。何もかもが嫌になった。自分でも止められないままここまで来てしまったが、“復讐”という言葉は、もはや虚ろに響くだけだった。

 するとある日、いつもどおりアパートの狭い部屋にこもって缶ビールをあおっていると、スマートフォンが鳴った。画面には「小峰」の文字。嫌な予感がしたが、出ないわけにもいかない。

もしもし……」

「俺だ。突然で悪いんだけど、優里子入院した。心が限界だったらしい。……正直、原因を作った奴が許せない」

 小峰の声は怒りで震えていた。賢介は何も言えずに黙り込む。

「でな、俺はこのままじゃ黙ってられないと思うんだ。警察相談して、サイバー犯罪対策なんかも含めて捜査を依頼しようって話が出てる。会社も動いてるらしいから、情報開示請求なんかも時間問題だろう」

 脳がぐらぐら揺れるような感覚とともに、賢介は息が詰まりそうになった。ついに、もう逃げられなくなる。そう思った瞬間、彼は全身の力が抜けて床にへたり込んだ。

「……そうか」

 それだけ呟くと、小峰は最後に低い声で「もし、何か知ってるなら、今のうちにやめておけ」とだけ言って電話を切った。

 やめておけ――もう、やり続けること自体が無理だ。もはや罪悪感が勝っていて、賢介はこれ以上フェイクを撒くこともできなかった。だが、今さら何をどうすればいい? 彼女に直接謝って許しを乞う? そんなことをしても彼女ますます憎むだけだろう。

 翌朝、賢介は警察からではなく、思いがけない相手から連絡を受けた。なんと、優里子本人からメッセージだった。非公開になっていたSNSアカウントから、突然「直接会って話したい」という短文が送られてきたのである

「……どういうことだ……?」

 半信半疑のまま、賢介は指定された場所――大学近くの駅前カフェへ向かった。指定された時刻は夜の8時過ぎ。混雑する時間帯を外したのか、店内には数組の客しかいない。

 席に着いてしばらくすると、店の入口から見覚えのある女性が姿を現した。比嘉優里子――かつてのサークル仲間で、今や“噂”の被害者。その顔には明らかに疲労の色がにじみ、かつての凛とした雰囲気は薄れていた。

「……久しぶり」

 少しかすれた声で言う。賢介はどう反応すればいいかからず、黙って会釈した。二人がテーブルを挟んで向かい合う。彼女沈黙を破るようにゆっくりと口を開いた。

「私も気づいてた。あの噂、あなたがやってるんじゃないかって」

「……どうして」

大学とき、あまりしたことはなかったけど、あなたが私に抱いてた感情は分かってた。私のことをよく思ってなかったのは感じてた。今になって急にこんな悪質な噂が広がって、あのサークル関係の裏アカ書き込みを見ると、文章の癖とか表現が、なんとなくあなたに似てる気がして……。確信まではいかないけど、ね」

 賢介は言葉を失った。彼女がここまで鋭く察していたとは思わなかった。冷静に考えれば、自分しか知らないような細かいエピソードが混ざっていたのだから、勘づかれても不思議ではない。

「……申し訳ない」

 それ以外、言葉が出てこない。どんな理屈通用しない。ただ自分が虚勢を張り、彼女を傷つけようと目論んだ事実は消えないのだから

「一つ聞かせて欲しいの。どうしてここま

2024-12-23

ネコニスズ舘野

ネコニスズというお笑いコンビが注目されている。

いかつい顔したいかにもツッコミおっさんと、様子のおかしいロン毛のおっさん、いや、赤ちゃんコンビ

前者はヤマゲンというらしい。いい名前だ。後者は舘野というらしい。いい名前だな。品がある。

舘野は「赤ちゃん」というキャラクターをやっている。

ちょっと嫌な言い方になってしまった。

とにかく、舘野は「赤ちゃんである

舘野が「赤ちゃんであることが世間認知され始めた。

さまざまなスタイル漫才コントを経て、今の赤ちゃんにたどり着いたらしい。いろいろあったんだろうよ本当に。

ネコニスズはたぶんこのまま売れる。

このまま売れたらどうなるのか。

世間は舘野に「赤ちゃん」を求め続ける。

赤ちゃんの目をして38マイクへ歩みを進める舘野。

赤ちゃんの語彙と挙動で観客を沸かせる舘野。

もうええわで舞台が暗転を始めても舘野はまだ赤ちゃんだ。なぜなら彼はプロから

ひな壇で赤ちゃんを振られる舘野。

ワイプに抜かれたときだって赤ちゃん

SNS、駅のホーム新幹線の中、渋谷センター街新宿下北高円寺、ここは東京

赤ちゃんのひとですよね」、「舘野さんですよね」、「握手してください写真撮ってくださいサインください」

マスクを下げる。

ピースを構える。

流れるようにポスカを走らせる。

無茶ぶりだってどんとこい!ぼくはあかちゃん

うるさい夜道

昼みたいな夜

星を見ることはとっくに諦めた

まぶしい

しつこい

空が狭い

吸い込まれたのは松屋

食券は一人で買える 大人から

電子マネーだって使える 大人から

愛想のない店員

来る客は全員死ねと思っているんだきっと

安心する舘野

赤ちゃんを降りる

飯を食うのは41歳 芸歴およそ20

ベジファーストをやってみる

ドレッシングをかけてみる

べたつく容器もへっちゃらだ

セルフサービスの水の近くに座るのがコツ

みそ汁の蓋は早めに開けておかないと熱すぎる

いろんなことがあった大人から、全部知っている。

私たち舞台袖の舘野も楽屋の舘野も街の舘野も知らない。

2012年結成のコンビネコニスズ。

舘野の同期にはかまいたちMC席に審査員席。

うそろそろ聞こえるはずだ。鼬の耳にも鈴の音が!

このまま売れるぞ。売れるんだ!

帰ってくるのはいつも深夜

今日は何人笑かした?

あのビルの窓の数より多いか

当たり前にタクシー移動

グリーン車?ああもちろん!

テレビをつけると自分の姿

そう、赤ちゃん自分の姿

いつ収録したかなんて覚えちゃいない

拍手笑いの観覧客

気持ちよく突っ込むあのMC

CMまたぎにも使われちゃった

みんなはいいよな

みんなのままで

テレビを消すと手には缶チューハイ

落とした視線の先にはパンツに乗る腹の肉

低音のげっぷが静寂を裂く

SNSには喃語が湧く

スマホを消すと画面には深いほうれい線

肌も髪も艶はない

明日寄席生放送雑誌取材にコーナーライブ

から夜まで稼働だぜ

よろしく赤ちゃん、じっとしといてくれよな舘野。

ああ売れるってこういうことなんだろうか。

ちがうちがう

年齢が若いから赤ちゃんか?

身体が小さいか赤ちゃんか?

しゃべれないか赤ちゃんか?

つやもちのほっぺたが赤ちゃんか?

いいや、ちがうな。

な?舘野。

人を笑顔にするから赤ちゃんなんだよな。

平気な顔をすることに慣れてしまった大人たち

鈍感にならないとやってられない大人たち

舘野を見ろ

赤ちゃんを見ろ

懐かしい表情筋の動き

懐かしい心が燃える感じ

あの頃みたいに笑うんだ

舘野みたいに、大人を降りるんだ!

舘野は赤ちゃんじゃないけどでも舘野は赤ちゃんだよ

ありがとうネコニス

これまでもこれからも、いろいろあるだろうけどさ、2人ともおじさんからおじいさんになっていくだろうけどさ、どんな形でもいいから笑わせてな。

東京ビルの窓の数じゃなくても、たまたま横の便器に立った誰かひとりでもよくて、それできっと救われるんだよ

大人でも、子供でも、じじいでも赤さんでもいいよな!

2人も笑っていてな!そのままでいいよ!

2024-08-11

令和の夏は灼熱地獄すぎて風情がねえよ

暑さも和らいだ夕方に開け放った縁側で焼酎を飲む

そういう夏がやりたいの俺は

令和の夏は夕方でも暑すぎて、

建具を全部締め切ってクーラー効かせた部屋で冷蔵庫で冷やした缶チューハイになってしま

風情も何もない、生活けがある

これではおっさんロマンが満たされない

2024-06-24

39歳童貞の俺がついに卒業した話でもするか?

うち、39年間守り続けた童貞をついに卒業しよう思て、前夜にソープランド電話して予約したんや。

ホームページを見て、攻めが得意そうな女性指名したんや。

その日の夜はドキドキしすぎて全然寝られへんかったわ。

翌日はソープランドが開く昼の12時まで、朝からずっとそわそわしてたんや。電車に乗ってソープランドに向かう間も心臓バクバクして、マスク越しで息苦しくてハァハァしてたわ。欲情してるわけちゃうのに、周りから見たら変態に見えたかもしれん。

開店の1時間前に最寄駅に到着して、すぐにソープランド位置確認したわ。あとは開店を待つだけ。コンビニ缶チューハイを買うて、珍しく昼間から酒を飲んでテンションを上げたんや。

こういうサイト見てテンションを高めたわ→https://ero-kaeru.jp/

いざソープランドに入場して、代金を支払うたわ。安価なお店やけど、住民税の支払いも滞ってる年末貧乏人には痛い出費やったわ。

待合室で呼ばれるのを待ってたら、ついに

「◯◯さんをご指名お客様

って自分が呼ばれたんや。店員が指し示す暖簾の奥に行くと、指名した女性がおったんや。

正直、ホームページ写真からイメージしてたんとは違ったけど、まあOKレベル。この人が自分初体験相手か思うと感慨深かったわ。彼女に案内されてついに部屋に入ったんや。これがソープランドの部屋か、と感動したわ。簡易的な風呂とベッド、噂には聞いてたスケベ椅子の実物を初めて見てテンション上がったわ。

自分ソープどころかセックスも初めてやと彼女に伝えると、

「初めてが私でええんですか?」

と聞かれ、もちろんです、と答えたわ。

彼女に促されて全裸になり、彼女が私の陰茎を見て言うたんや。

「剥けますか?剥けへんかったらゴムフェラになりますけど」

私は完全な真性包茎のため、ゴムフェラになる模様や。

スケベ椅子に座り、陰茎を洗ってもろて、勃起マックス。軽く湯船に浸かった後、いよいよ全裸のままベッドへ。

彼女が私にコンドームを付けてくれたんや。

「チンポ大きいですね〜!太い!Lサイズゴムでよかった〜」

と。いざゴムを付けたまま、彼女サービスが開始。ネットリした口淫、そして手淫。私の陰茎はマックスキープ。しかし、彼女はその先に進む様子がないんや。

ついに自分から

「そろそろお願いしてもええですか?」

と言うたら、彼女

「あ、ええ。ほな騎乗位で挿入しますね」

と応じてくれたんや。

自分は長年淫語系のAVエロマンガを楽しんできてたんで、

「挿入する時に、童貞くんバイバ〜イ、って言うてください」

とお願いしたんや。

彼女は笑いながら

「それじゃあ、童貞くんバイバ〜イ」

と言うてくれて、ついに挿入完了彼女グラインドし始め、皮とゴム越しに膣を感じる自分だんだん乗ってきて、

「初めて挿入できて嬉しい?」

と聞かれ、嬉しくないわけがないんや。

「僕のこと……変態って罵って下さい!」

と頼むと、彼女はまたも笑い、

変態だね〜」

言葉責めをしてくれたんや。最高やったわ。

しかし、少しすると彼女

「そろそろ君の方も動いてくれる?」

と言われ、自分も動くことに。

しかし……射精感が全く込み上げてけぇへん。彼女も疲れてきたようで

「次は正常位でやってみようか?」

と言われ、挿入した陰茎を抜くと、私のマックス勃起し続けてる陰茎のサイズは約5cm。正に短小包茎ペニス彼女ゴムを付けた時は「大きい」と言ってたけど、勃起前のサイズや思ってて、まさかこれがマックスとは思わなかったんやろう。Lサイズコンドームダルダルに伸びてたんや。

正常位で挿入しても、陰茎が短すぎてピストンしてもすぐに抜ける始末。バックに変えてもすぐ抜ける。結局騎乗位に戻ることに。自分の情けなさが辛いんや。

そんな情けなくて泣きそうな自分に、彼女から驚きの一言

「挿入しただけじゃなくて、セックス中に射精しないと童貞卒業にならへんよ?」

マジか。知らんかった。必死に腰をヘコヘコして、彼女体重でなんとか騎乗位で膣に入ってる陰茎を動かしたんや。自分はひたすら

変態って罵って」

リクエストしながら、

変態でゴメンナサイ」

と言い続けたんや。彼女もノッてきて

変態の僕を、◯◯さんで童貞卒業させて下さい!」

と大きい声で言ってみて、と言われ、

変態の僕を◯◯さんで童貞卒業させて下さい!!」

と思いっきり叫んだんや。

「そんな他の部屋まで聞こえる声で叫んだら、◯◯ちゃんのお客さんって変態だったでしょ、って控え室で笑われちゃうよ〜」

彼女爆笑

情けなさと童貞卒業射精をしたくて仕方ない自分は完全に変態モードギアを入れて、

顔面にツバを吐きかけながら罵って下さい!」

と頼んだんや。彼女はまたも笑ったけど、全てを察した模様や。その後の彼女はツバを吐きかけながら言葉責めの数々。

「その年で包茎しか童貞って何して生きてきたの?」

「初めての童貞風俗嬢に奪ってもらうってどんな気持ち?」

「39年間使ってないチンポってチンカス凄そうだね〜ゴムと皮越しだから関係ないけど!」

「下手くそな腰使い、素人女の子でも君が童貞って分かるよ!」

保険適用できる真性包茎なんだからソープ来る前に先に手術してきなよ!」

今日射精しないと一生童貞確定だよ?」

「もう、マ◯コの中でゴム越し射精させてあげるから、イク直前まで自分オナニーして!」

後半は彼女に足で踏んでもらったりツバをかけられながら、ゴムチンポを自分でシゴいて、イケそうな感じになったら挿入を繰り返しても、いざ挿入すると出る気配がないんや。

そして時間は過ぎ、彼女から非情一言

時間だね〜童貞卒業できなくて残念でした〜家に帰ってマ◯コの感触を思い出しながらオナニーしてね〜」

完敗。同時に思い出したんや。自分は陰茎が小さいのがコンプレックスから39年間、彼女もいないし女性アプローチできなかったんやと。そして、そのコンプレックスが仇になったわ。

しかし気分は爽快や。

人生に悔い無しやな。

2024-06-16

大学夏休み

24時間テレビと連動して24時間セックスをしてみない?と彼女に打診したことがある。

彼女は首肯した。

俺たちは若くて、馬鹿で、高校ときは真面目過ぎた。

その時の青春を取り戻そうとするみたいに、俺たちは24時間セックスをすることにした。

若さの限り何でも可能な気がしていた。

学生特有の、モラトリウムという名の万能感だったのだと思う。

当日、俺たちは馬鹿みたいに食料を買い込んで俺のアパートに帰ってきた時には17時過ぎで、18時過ぎから始まる24時間テレビに合わせて風呂に入った。

二人で狭いシャワーを浴びて、8帖の狭いリビングにあるのはベッドとテレビぐらいなもので、俺たちは缶チューハイを飲みながらベッドに腰かけるとテレビをつけた。

24時間テレビがはじまり飲みかけの酒をテーブルに置くと、俺たちはベッドに寝転んだ。

テレビではタレントがガヤガヤと喧しく喋り、24時間テレビの開始が宣告させると俺は彼女愛撫し始める。

セックスは遅々として、それでいて朗々としていた。

ゆっくりと。ときにはげしく。24時間セックスということを念頭に置けば当然のことだった。

それでも熱が入ればすべてを忘れて没頭し、俺たちは獣のようにセックスした。

あの時は常に息遣いが聞こえた気がした。息切れのような、興奮するような、相手を探し求めるような。

俺たちは電気の点いたアパートの中、暗闇に居たのだと思う。

何をしても満たされない。こんなものかという落胆と絶望恋人幸せ極致で、セックス天国じゃなかったのか。

俺たちは休憩し、服も着ずに酒を飲み、空のチューハイを増やし、24時間テレビのくだらない企画爆笑した。

だんだんと夜が更けていき辺りに静けさが増していく。俺は座ったまま窓辺に目をやり、カーテン越しに広がる明かりは既に消えていた。

彼女はベッドに寝っ転がり俺は背中越しに彼女視線を感じていた。

振り返ると彼女と目が合った。頷く。もう一度しよう。そう訴えかけるように。

俺は最初の時のように彼女愛撫し、それからゆっくりセックスを始めた。

まるでメビウスの輪のような倒錯感。最初に戻りそれは最後でそしてそれには終わりがない。

気付けば彼女は寝息を立てていた。俺はテレビを見た。確かに3時24分だった。今でも明確に覚えている。

不思議と眠気はなかった。疲れているはずなのに。

俺は明かりを消し、暗がりの中でテレビをじっと見つめた。くだらないバラエティが始まり、彼らは楽しそうで、夜の存在なんか信じていないようだった。

俺は少し泣きそうになる。ベッドから出て冷蔵庫を開けてチューハイを取りだすとすぐに開け、一気に飲もうとしたところで喉に詰まり嗚咽した。

長い長い夜だった。

俺はベッドに戻るのが急に怖くなった。

女々しくもベッドの傍に座ると膝を抱え、酒を飲みながら泣いた。

どうしてあれほど感傷的だったのか。それを言葉に出来たのなら俺はセックスなんていらない。

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