2025-03-18

「うちの子頭が悪いから学歴競争には向かないな」の話

「うちの子は足が遅いかスポーツ選手には向かないな」は受け入れるのに「うちの子頭が悪いから学歴競争には向かないな」は受け入れられないのはなぜ?

https://togetter.com/li/2524065

答えは「そういう風に社会が出来ているから」だと思うんだよな。

まず第一勉強というのはほぼ全ての子供が取り組むことであり、幼少期から学校勉強の成績が一切求められない子というのは基本的にいないということ。

スポーツ競技を選べるし、そもそもスポーツ勝負しないという選択普通にできる。しかし「勉強というものと無縁で生きる」という選択肢は現代においてはほぼ無いに等しい。

殆どの子義務教育を越えて高校にまで進学し、さらに半分以上の子がそれ以上に進学する現代において、学校勉強という勝負から降りるという選択殆ど現実的ではない。少なくとも高校を出ていない子がまともな職に就いて十分に稼げる確率はほぼ0に等しい。

もちろん、例外はいる。しかしその例外になれるような才能のある子ならそもそもこの議論俎上に上がらないはずだ。

そして現代社会において、学歴収入の間には強い相関があるというのも事実である

なぜ大企業がみんな揃いも揃って学歴偏重で採用をしているのかを考えてみればよい。なぜ企業は足の速い子を採用しないのか?頭の良さと足の速さにどちらも同じ価値があるならば、面接なんかせず100m走タイム採用を決める企業が沢山あってもいいじゃないか

結局のところ、組織において高い価値を生み出せるのは大半が高学歴なのだ。高い学力、高度な頭脳現代社会においては価値を生みやすいという傾向があるのは間違いない。

繰り返すが、例外存在する。学歴が無くても叩き上げのし上がった人たちはいるし、そういう人たちは尊敬に値する。だがそんなのは極々一部、ほんの一握りに過ぎない。

何の特別な才能もない人間がそれなりに成功するためには勉強するしかないのだ。逆に学歴さえあれば他に特別な才能なんかなくてもそれなりの結果は得られてしまうのだ。

まり学歴競争というのは好むと好まざるとに関わらず参加しなければならず、そしてそれが将来の職に大きな影響を与えるファクターなのである

から他に特別な才能が有ってそれで食っていけるというのでもない限りは学歴競争から簡単に降りてしまうというのは愚行であり、他人より秀でた能力が無いからこそ勉強をするしかないのだ。

そして、別にこの競争では一番以外には価値がないわけではない。

大半のスポーツ世界ゲーム世界では金を稼げるのはほんの一握りに過ぎず、プロではあっても本業だけでは食っていけなかったり、早々に引退せざるを得ない人が多いというのが現実である

それに比べたら、学歴世界は頑張れば頑張った分だけ相対的に上がっていくことになる。トップにはなれなくても「何もしなかった自分」よりは上を目指せるし、そして少しでも高い学歴を得られればそれだけ希望の職に就ける確率高まるし、学歴に比例して良い労働環境と高い賃金が得られる傾向がある。

正直言って、高校生までの間に勉強して少しでも良い学校に進学すること以上に効率の良い時間投資は中々無いと思う。大人になってからちょっとぐらい勉強したところで年収を大きく上げるのは難しいが、高校時代勉強を頑張れば将来の年収を100万200万、なんならもっと上げることだって全く不可能じゃない。

才能が無いなら勉強勝負するしかないという現実から目をそらしたところでなにも良いことは無い。むしろ効率的な生き方だと考えた方が良いのだ。

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