AI作成のデザインに知財保護 新興技術、ヤマハ発も利用
生成AI(人工知能)で作ったデザインの知的財産保護に注目が集まっている。スタートアップのファイナルエイム(東京・文京)は、デザインが完成するまでのプロンプト(指示文)や結果を保存し、知財として登録しやすくするサービスを展開。自動車業界ではホンダやヤマハ発動機が導入している。 「人間のデザイナーにはないスピード感と発想力がある」。ファイナルエイムの朝倉雅文社長はAIを使ったデザインの利点をこう語る
高速IC付近にEV充電網 パワーエックス、「一時退出」活用
パワーエックス(東京・港)が、高速道路のインターチェンジ(IC)付近で電気自動車(EV)向け充電網の整備を進めている。高速道路を一時退出し、再度流入しても料金が変わらない制度を活用する。イーモビリティパワー(eMP、同)の独占状態にある高速道内にこだわらず、柔軟な立地で長距離移動の充電切れへの不安を和らげる。 パワーエックスは10月下旬、山陽自動車道の徳山西IC近くにある道の駅「ソレーネ周南」(
後ろから乗る電動車いす テムザック、街巡り・介護の相棒
新たな移動体験を提供するスタートアップについての連載を始めています。従来の発想にとらわれない効率的な移動サービスや斬新なモビリティーに取り組む企業を不定期で紹介します。 ロボット開発のテムザック(京都市)が電動車いす「RODEM(ロデム)」を新しい移動手段として打ち出している。車体後方からまたがるように乗るほか、高さを自在に調整できる設計で、高齢者や身体的なハンディを持つ人がベッドなどから無理なく
空港・駅前立ち乗り移動 iino、歩く速さで走行中に乗降
関西電力発のスタートアップ、ゲキダンイイノ合同会社(大阪市)が空港や駅前広場で歩行速度に近い速さで自動走行する乗り物のサービスを広げている。家具のように寄りかかれる形状を採用し、音声案内も駆使して親しみを演出。利用者の移動データを集めて店舗などとの連携を想定するなど、街作りを支援するモビリティーを描く。 ゲキダンイイノ 関西電力有志らが2017年以降取り組んできた低速モビリティーによる事業化検討を
ニューモがライドシェア×自動運転 全面解禁見据え
新たな移動体験を提供するスタートアップについての連載を始めています。従来の発想にとらわれない効率的な移動サービスや斬新なモビリティーに取り組む企業を不定期で紹介します。 ライドシェア事業などを手掛けるnewmo(ニューモ、東京・港)が自動運転タクシーの実現へ動き出した。主に大阪を中心にタクシー会社を相次ぎ買収し、タクシー会社が運行主体となる「日本版ライドシェア」に取り組んできた。祖業のライドシェア
相乗りニアミー、AI「ガラポン」で最大8割安 記者が体験
NIKKEI Mobilityでは、新たな移動体験を提供するスタートアップの連載を始めます。従来の発想にとらわれない効率的な移動サービスや斬新なモビリティーに取り組む企業を不定期で紹介します。 相乗りタクシー大手のNearMe(ニアミー、東京・中央)が手がける空港拠点の送迎サービスの利用が広がっている。特長は複数人を最短距離で乗降させる経路を人工知能(AI)が柔軟に作り直すなど配車効率を高めている
運転手のカメラ映像から保険料算定 伊藤忠、米社に出資
伊藤忠商事は自動車の運転データを使って保険料を算定するテレマティクス保険の米新興、モーター・テクノロジーズ(カリフォルニア州)に出資した。モーターは運転速度などの走行データに加え、車載カメラに写る車内外の映像も使って事故リスクをはじく技術を持つ。伊藤忠は米国やアジアでの展開を支援する。 運転中のスマホ操作見逃さず 伊藤忠はモーターが8月に実施した第三者割当増資を引き受け、少額出資した。出資額や出
Luup「二輪を三・四輪に切り替え」 安定性高め事故低減
電動キックボードなどのシェアリング事業を手がけるLuup(ループ、東京・品川)は2028年をめどに現在貸し出している二輪のモビリティーを順次、三輪や四輪に切り替える。より安定性の高いモビリティーの開発を進めて事故の低減を目指す。 岡井大輝最高経営責任者(CEO)がNIKKEI Mobilityのインタビューに応じ、新たな車両開発や走行機能向上の方針を示した。今後の車両投入に関し「いまある二輪のモ
「手軽な移動担う」 電動モビリティー団体の新トップ
電動キックボードなどの安全な利用を推進する業界団体が1日付で体制を刷新した。Luup(ループ、東京・品川)の岡井大輝代表が会長を退き、新トップである座長に呉工業高等専門学校の神田佑亮教授が就任。名称もマイクロモビリティ推進協議会から日本マイクロモビリティ協会に変更した。神田氏に協会としての活動方針などを聞いた。 日本マイクロモビリティ協会 電動キックボードや電動アシスト自転車のシェアリングサービス
インホイール独新興、28年にも日本参入 中国市場は慎重
車輪内部に置くインホイールモーターを開発する独スタートアップ、ディープドライブは2028年にも日本市場に参入する。車内空間を広く確保できるインホイールモーターは、電気自動車(EV)設計の自由度を高められるとして注目が集まる。独BMWなどが出資する同社は欧州に次ぐ市場と位置づけ、日本車メーカーに営業をかけている。 創業者でマネージング・ダイレクターのシュテファン・エンダー氏と営業部長のトム・ゾマー