テスラ本社工場を見た 造った車が自走、巨大DCでAI開発
NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい専門家による国内外の動向を分析したリポートをお届けします。今回は米テスラや独ポルシェの日本法人などで勤務経験のある前田謙一郎氏の寄稿を掲載します。 10月下旬、テスラの本社工場であるギガ・テキサス(米テキサス州オースティン)の内部を見学する機会を得た。グローバル生産拠点の中でも先進的なこの工場を目の当たりにすることで、同社が電気自動車(EV)の
車向け工作機械受注、10月は20%増 増設・更新投資が寄与
日本工作機械工業会(日工会)が26日発表した10月の国内自動車向けの工作機械受注額(確報値)は前年同月比20%増の82億円だった。増加は3カ月ぶり。納期を短くするための機械の増設や、古い機械を更新するための投資が増えた。 日工会によると、数カ月前からメンテナンスなどのサービス要請件数が増えていた。担当者は「古い機械をメンテナンスした後に、やはり新しい機械に買い替えるという動きがあったのだろう」と
ファーウェイ、東風汽車とNEVの新ブランド 26年発売
中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、国有自動車大手の東風汽車集団と電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)の新ブランド「奕境」を立ち上げると発表した。両社は従来も新エネ車の分野で提携していたが、新ブランドの立ち上げにまで踏み込み、関係を深める。 奕境ではファーウェイが提供する高度な運転支援機能を搭載する。20日の発表会で東風汽車系の幹部は「新車を毎年少なくとも1車種出す」と明らか
中西孝樹が読むトヨタSDV戦略 Areneは対中国の勝ち筋
NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい専門家による国内外の動向を分析したリポートをお届けします。今回は長年、自動車業界のアナリストとして活躍する中西孝樹氏の寄稿を掲載します。 トヨタ自動車が10月に実施した知能化技術説明会では、ソフトウエア定義車(SDV)が実現する「安心・安全」など、多岐にわたるテーマが取り上げられた。今回は公開内容から一段と踏み込んで、同社のSDVバリューチェー
ホンダ、メキシコ工場の生産再開 半導体調達にめど
ホンダは20日、メキシコ工場の自動車生産を現地時間19日から再開したと明らかにした。生産停止の原因である半導体不足の解消にめどがたった。米国やカナダ工場では生産調整を続け、24日からの通常稼働を目指している。 メキシコ中部グアナフアト州のセラヤ工場の生産を再開した。同工場の生産能力は年20万台で、多目的スポーツ車(SUV)「HR-V」などを生産している。米国への輸出拠点となっている。 同工場はオ
半導体不足「OEMの減産懸念」「過去の対策奏功」 部品決算
自動車部品の主要サプライヤーの2025年4〜9月期決算が出そろった。会見では、オランダに本社を置く中国資本の半導体メーカー、ネクスペリアの出荷停止について「影響は小さい」「代替可能」といった発言が目立った。一方、ホンダや日産自動車は一部工場で減産に踏み切った。直接の影響は無くても、完成車メーカーや取引先による生産下振れの余波を懸念する声も聞かれた。 中国政府は10月、ネクスペリアについて特定の半
高速IC付近にEV充電網 パワーエックス、「一時退出」活用
パワーエックス(東京・港)が、高速道路のインターチェンジ(IC)付近で電気自動車(EV)向け充電網の整備を進めている。高速道路を一時退出し、再度流入しても料金が変わらない制度を活用する。イーモビリティパワー(eMP、同)の独占状態にある高速道内にこだわらず、柔軟な立地で長距離移動の充電切れへの不安を和らげる。 パワーエックスは10月下旬、山陽自動車道の徳山西IC近くにある道の駅「ソレーネ周南」(
ボッシュが欧州3工場を一時停止 ネクスペリア問題で
独ボッシュは、オランダに本社を置く中国資本のネクスペリアの半導体不足から、欧州の3工場で生産を一時停止したと明らかにした。中国政府が同社の最終製品の出荷を解禁したが、サプライチェーン(供給網)の混乱は続いている。オランダ政府代表団が訪中し、解決策に向けて中国政府と協議している。 ロイター通信などによると、一時停止しているのはドイツ南部アンスバッハ、北部ザルツギッター、ポルトガル北部ブラガの3工場
トヨタ、際立つ値上げ耐性 カギはリブランドと量産効果
トヨタ自動車の値上げに対する耐性が際立っている。米関税の影響による価格の引き上げをためらうメーカーがいるなか、値上げしても好調な販売を維持。2026年3月期には営業利益を3900億円押し上げる見通しだ。ただ、中国勢が低価格車で攻勢をかけるなか、価格競争に巻き込まれない商品力とコスト競争力の向上が欠かせない。カギを握るのはリブランドと大型投資による量産効果だ。 「在庫水準は非常に低い。値上げ余力は
「生産正常化」宣言に3カ月 英JLR、サイバー攻撃の教訓
英ジャガー・ランドローバー(JLR)が8月末にサイバー攻撃の被害を受けてから3カ月弱が経過した。先日の「生産正常化」宣言にこぎ着けるまで、工場の稼働が1カ月超も完全に停止しただけでなく、影響はディーラーやサプライヤーなど広範に及んだ。企業を狙ったサイバー攻撃は世界中で後を絶たないが、裾野が広い自動車業界では潜在リスクが大きいことを改めて突きつけた。 「(今回のサイバー攻撃は)私がいまだかつて経験