2025-11-19

心理学子供の成績を自身の事と見做す親の心境はなんていう

心理学では、子供の成績(や成功・失敗)を「自分のことのように感じる」親の心理を、主に以下の概念説明します。代理的達成(Vicarious Achievement)

自身が達成できなかったことや、強く望んでいたことを子供に「代理」で達成させようとする心理子供成功自分成功子供の失敗=自分の失敗と感じる。

過剰同一化(Over-identification / Enmeshment)

親と子供心理的な境界曖昧になり、「子供人生自分人生の延長」と捉えてしま状態

特に境界パーソナリティの傾向がある親」や「自己価値子供の成果に依存している親」に多く見られる。

自己拡大(Self-Expansion through Children)

自分アイデンティティ自己価値を、子供の成果を通じて広げようとする現象

「うちの子東大に入った=私が東大レベル」という感覚

ナルシスティックな親の子育て(Narcissistic Parenting)

ナルシシズム傾向の強い親は、子供を「自分の延長(narcissistic extension)」と見なし、子供の成績や評価自分価値に直結すると感じる。

子供が失敗すると激しく怒ったり落ち込んだりするのは、自分ナルシシズムが傷つくから

日本でよく言われる俗語的な表現だと「教育ママ/パパ」の極端な形

子供の成績でマウントを取る親」

自分コンプレックス子供で晴らす親」

と言われますが、心理学正式用語では上記の①~④が一番近いです。特に一番ピッタリくる単語を挙げるなら

→ 「過剰同一化(over-identification)」

または

→ 「子供を通じた代理達成(vicarious achievement)」 この2つが最もよく使われます。このような親は、子供不登校燃え尽き症候群バーンアウト)になるリスクが非常に高いことも、臨床心理学ではよく指摘されています

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